ふうらん ねじばな

とうとう我が家にも猛夏がやってきた!私の納涼方法は夏の花を愛でることです^^。
玄関の鉢植えでは風蘭(ふうらん)が、表のミニプランターではネジバナが咲いている^^、どちらも夏を代表する花だ。蘭と謂えば舶来のイメージが強いが、彼等はどちらも我が国固有のラン科の植物です。風蘭など和式の部屋の彩りに相応しい花で、お茶室などに置けば一幅の清涼剤だ。一方ネジバナ(捩花)は本名もじずり(捩摺り)と謂う、字の通り茎が捩れて居るのが特徴だ。何故か芝生など他の草が同居していないと咲けない不思議な花で、うちでは芝生がないので溝から苔を拾ってきて敷いて居る^^。苔は見映えは悪いが水遣りが省力化できるのが利点だよ。ダンゴムシが苔の下で居心地よく矢鱈と蕃殖しているが草花には無害だろう。
公園と砂場

何時だったか自宅近くの小さな公園で犬のウンチだけ残された砂場のことに触れたことがあったね。丁度北側に愛垂児童館があり幼児達が日夜大勢詰めかける所なのに隣にあるこの公園は誰にも見向きもされず、先日通りかかると公園は無人で砂場を見ると雑草が生い茂っていた。ひと月位前の雨から生えだしたらしくとても逞しい。今回の台風で益々元気になっていた^^。犬のウンチも肥料になったことだろう、此では砂場でなく草場だね^^。
近年はこのすべり台で遊ぶ子どもを見掛けないし、藤棚に覆われたベンチ(すべり台の左で草場の向こう)は歩き疲れた営業マンの昼寝の場だ、夜になるとホームレスの寝床になる(;;)。朝夕は散歩時にワンちゃんのオシッコに利用されること位だが、酷い公園もあったモンや(>_<)。
草場になれば「虫が居るから止めとき」と母親達から余計公園は敬遠される。虫達は生命について学習するため幼児達の貴重な生きた教材なんだけどな…(;;)。
最近の家庭では変質者とかを怖がって子どもを戸外で遊ばせなくなったね、夕暮れには訪れて居た学生のカップルも来なくなったし、機能しない公園って何のためにあるんだろう?

子どもを戸外で遊ばせなくなった弊害はこの子達が大きくなってから顕れる。先ず自然と融け込んで昆虫や草花に親しくする機会を奪った結果、子ども達が彼等に対する興味を失い野辺に咲く花を愛でる情緒も感性も持たず、昆虫など見ても唯気持ち悪いだけの存在となる。私などは子ども達が何時も遊んでいるゲームソフトの怪獣の方が遥かに気持ち悪く、空高く飛ぶ銀やんまを追い掛け、近くの川で雑魚掬いに興じ、あるときは四つ葉のクローバを無心に捜した、クローバは人に良く踏まれた個所から四つ葉が多く生まれることも経験則で学んだ。小学校5年生のとき学校の校庭で五つ葉を見付けた感動は今も忘れないよ^^。此のように私達が自然から得た美しいものへの感動や憧憬や色んな生き物が一所懸命生きていることの生命の尊さは実際に経験し実感しないことには得られないものだ。そんな貴重な機会を親が摘み取る世の中になったことは悲しいね。苛めっ子も苛められっ子も家庭に閉じ込められたこんな生活環境から自然に生まれてきたんだろう。昔は足は遅くて小さくても蛇を摑んで動じない子どもは一目置かれたし、何もできなくても私のようにトカゲを口に入れて勉強のできることを鼻に掛ける女の子の前でちょこっと口を開けトカゲを出して見せてギャッと愕かせる得意芸もそれなりに認められた^^。子どもが子どもらしく生きられなくなったのは矢張り親の責任だろうね。

大阪市が昨年10月に「客引き防止条例」を設けて繁華街での客引きを規制してきたが最近再び客引きが復活してきたそうだ。指導員の勤務時間が9時半までなのを知られてその後で出没するらしい、そこらの時間から夜の街が書き入れどきになるのにお役所のすることは分からんね。指導員の勤務時間をフリーにし、給与を罰金の歩合制にすれば容易に解決するのと違うのかな。橋下さんも大まかな処ばかり見て居ないで細部に目が届かなければ名宰相とは言えないよ。

安保法案が衆議院を可決し参議院に向かったが参議院は形式的な通過個所だからこの法案が成立することは間違いなさそうだ。昔大騒動になった60年安保とは少し事情が違ってもあの時あれほど頑強に抵抗した若者だったのに今回は何処からも全く反応がなかったが何故だろう、僅かに衆議院通過後に線香花火のような抗議行動が一部で起こり有識者から憤りの声が上がっただけであり、此は今の若者があらゆることに無関心になったせいだと思う。
72年前ドイツの大学構内で反戦ビラを撒いた21歳の女学生ソフィーはヒトラーに逮捕され断頭台の露と消えた、更に1969年ベトナム戦争反対ナイジェリアの飢餓を訴えてパリの路上で焼身自殺したフランシーヌ、そして我が国では60年安保にてデモ隊が国会に突入した際警官によって殺された樺美智子さん達が辿ったあの紅き血潮は何だったのか、彼女達はあの世で今の若者の不甲斐なさに哭いていると思う。若し安保法案に引き続いて徴兵制度が採決されても今の若者はどうするんだろうか。無反応だろうな…(;;)。

先日の日経夕刊「明日への話題」で面白いことが語られていた。筆者は奈良の考古学研究所の所長をされて居る方だったが始終新幹線を利用されていて、仕事が終わり東京から帰路の東海道新幹線が憂鬱だと書かれた、それは品川駅で駅弁を買って食べ新横浜辺りで眠気が差すが睡れないのはこの電車だけ未だに根良く車内検札が廻ってくるからだそうだ。それでもついうとうとしかけてふと気配を感じ目を開けると車掌さんが無言で私の顔を見ている。其処で切符を提示することになる訳だが折角の眠気が覚めたりして面白くないと書かれて居る。何故なら山陽新幹線も東北新幹線も乗務員が携帯端末で指定席の発行記録を確認しており検札をしなくなったからだが、何故かJR東海だけが車内検札制度を止めないでアナログ方式に固執しているのが解せないと疑問を投げ掛けられた。携帯端末は持っている筈なんだが規則だけ以前と変えられていないんだね。そうだよね、何処も教えてくれないよな、電車は行き交(か)っていてもJR東海とJR西日本やJR東日本とは完全な競争相手の敵だ。昔愚息がJR東海に乗って網棚から自転車が落ちてきて怪我をしたときも東京駅では誰も助けてくれなかった。だって東京駅の駅員は全員JR東日本だもんな(;;)。

先週の書けないけど読みたい漢字
慎(つつま)しい暮し

今週の書けないけど読みたい漢字
(灰汁)の強い奴だ