春爛漫と言いたい処だが、春が早く来過ぎたので入学式酣(たけなわ)のシーズンなのに昨日の小さな嵐で桜が散って当(まさ)に晩春の装いだ。昭和17年私が国民学校に入学したときは、国語の教科書は「サイタ サイタ サクラガ サイタ」で始まっていた。「チッタ チッタ サクラガ チッタ」では落第したみたいでどうにも情けないな:-)。

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出入りの電気屋さんが先日来られ翡翠(かわせみ)の一瞬、1000分の1秒のチャンスを捉えた写真を戴いた。電気屋のお店の方が垂水の街を流れる福田川の河口付近で何日も何時間も粘って撮影されたものの一枚だとか…^^、何でも神戸市の写真展で特選に選ばれたそうだ^^。日曜の早朝小鮒釣りを楽しみ春にはタンポポが秋には桔梗が咲き乱れる私の心の故郷である福田川の土手やワンドを大水が出るとか偽って踏み躙って潰し、更には無体な護岸工事でオイカワもカワムツもヨシノボリもカワエビもメダカもウシガエルも死に絶えて久しく、汚れた無機質な川に成り果てたが此の川を見捨てないで懸命に生きている翡翠の存在を知って甚く感動した。下嘴が赤いから雌だろう、翡翠は人里離れた清流でしか生きられないと思って居たから緑もないこんな穢い川に斯くも綺麗な小鳥が来ているなんて信じられぬ思いだが一体何処が塒(ねぐら)なんだろうかなんて考えてしまうが、いやいや何も詮索なんかしないでそっとして置いてやろう。
此の写真を頂戴した理由は、昨年末にうちの事務所1階の蛍光灯38本を全てLEDに変えた結果どれ位電気代が廉くなるかのデータを提供したお礼だった^^。電気屋さんの話では月に4000円位だと言うことだったが実際には先月が6000円、今月が8500円前年比で廉くなっていた。検針日が決まっている訳ではないから平均して7000円以上だ、電気代総額が3万円を上下しての数字だから25%も廉くなって居る(゚ロ゚)。昨年と今年と事務所での執務状態に特に変わったことはなく一番電気を多く費消するパソコン関係にも従業員の数にも異動がなかったから明らかにLEDの効果ではなかろうか、4月から家庭用の電気代も10%近く値上げされることだし、この電気屋さんはうちの電気代の激減データをネタにしてLEDの事業所拡販に熱が入ることだろうな^^。

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政府は先週4月1日に何思ったか突然元巨人軍長嶋選手と松井選手の両名に国民栄誉賞を与えると発表した。きっとエイプリルフールの悪い冗談だろうと笑っていたら、冗談処か本当だった(゚ロ゚)。長嶋選手なら少しは分からぬでもないが、彼は10年前脳梗塞で倒れたのが不倫先であって読売を慌てさせ、マスメディア全ての記事をストップさせたのは知られた話だ:-)。亜希子夫人と別居し、あわや腹上死だったから倫理的な見地から彼が国民栄誉賞に相応しいとは思わない。松井も又日米での活躍が何れもイマイチでパッとせず到底功成り名を遂げたとは言い難かったよな。ネット上での反響を窺うと松井の受賞が妥当と答えた者は14万人の解答者の内僅か2%しかなく、長嶋選手の醜聞を知らないファン57%との差は余りにも大きすぎる、今回の受賞発表は明らかに読売新聞渡辺社主の策謀が背後に蠢(うごめ)いて居たことを示しており、政府も「巨人大鵬卵焼き」なのだろう:-)。国民栄誉賞は世界的に活躍し日本人に夢と希望を与えた者に与えられるべきものであり、イチロー選手は其れに相応しかったが現役中は貰えないと二度に亘って授賞を先に延ばして辞退した。実の処、政府が野球選手で国民栄誉賞の一番手候補に挙げるべきはドジャースに居た野茂英雄投手だった。彼は1990年プロ入りし独特のトルネード投法で一世を風靡したが、報酬が高くなるのを嫌った球団と鈴木啓示監督に嫉(そね)まれて退団した。嫌がらせに国内の球団には行けないようにされたため已むなく年俸僅か980万円でドジャースに入団し、野球の目的が金でないことを身を以て証かした。そして日本選手は先ずアメリカ大リーグで通用しない定説を覆し、以来大リーグ12年間で2000個もの三振を奪って一躍世界の野茂になったのは誰もが知る処だ。イチロー選手も野茂の活躍を見て渡米を決意したし、今続々と海を渡っている我が国野球選手の世界進出への開拓者は野茂英雄だったのだ。彼に栄誉賞を渡さずして誰に渡すのか!
余談だが、1000盗塁阪急の福本選手が国民栄誉賞を打診され「そんなもん貰たら立ちションもでけへん」と断ったが諧謔を含んだ少し刺のある言葉だった^^。彼の言葉はプロ野球選手は国民に喜んで貰ったらよい芸人であり、頭を下げられたり祀り上げられたりするものではないとの処世観が言わせたものだろう。其れはそれで潔かったな^^。松井は辞退しろよ:-)。

春は選抜からの高校野球も浦和南の優勝で決着した。済美安楽投手は2年生乍ら152kmの剛球と4番バッターとしてチーム全員を率いて此処まで来たが、控え投手不在の5試合連投で力尽きたのは無念だった:-)。だけど、世間では悲劇の人として浦和南の小島投手より著名になった。日本人って浪花節だもんな。話は変わるが準決勝戦済美との四国対決に敗れた高知の島田監督は報道陣の質問に対し「選手達はよくやった」と絞り出し「結果は監督の差です」と括った。自らを貶めて選手を称えるこの言葉は相手が目と鼻の先のライバル四国勢だから、言えそうで中々言えぬ言葉だ、本当は高知打線が済美の安楽投手を打てなかっただけだから選手の差だったのだ:-)。心底偉い監督だな^^。

入試のシーズンも終わりを告げ、先週から何処も入学式を迎えて居るが、隣に住む孫も先週東京へ旅立って行った。学校が彼方なら就職もあっちになるだろうし、4人での家族生活が途絶えて残された家族はぽっかりと穴の開いた毎日を過ごすことになったのでは…と不愍に思うが、一番寂しいのは18年間一緒だった家族と離れて異郷で初めて独りぽっちで暮らすこととなった孫だ、でも男は何時か独り立ちせねばならず、此が世の倣いと謂うものだろう(;;)。
日銀の新総裁が量的質的緩和の導入に踏み切ったお陰で銀行株が暴騰している。三井住友など1週間で1000円も上がった(゚ロ゚)、然し幾ら銀行の使えるお金が増えても世の不景気で借り手など何処にも居ないから不動産やゴルフの会員権でも転がすミニバブルでも弾けさせる以外に方法がないが、政府は一体から何を考えて居るのか!

先週の誤字訂正の答
長い闘病の末、祖母の命が端夕に迫り家族が最期を見守っている、旦夕(たんせき)でした。
旦夕は朝と晩のことで、今夜か明日の朝かと云う程事態が迫っている時に使う、

今週の誤字訂正の問題
父母の位拝に手を合わせ子孫の無病息災を祈った。

ご教訓カレンダー
「ふるさとは遠きにありて思うもの」室生犀生→「ふるさとは東京にありて思うもの」 うちの孫