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質問を無視する総理

 

熱海や東北地方が豪雨災害だと謂うのに神戸は雨が降らなくなってからもう何日になるのか思い出せぬほどです(;;)。庭やプランターへの水遣りに汗をかく毎日が幾日続いたことでしょう。8月を迎えて毎夕庭への水遣りによって花々より猛々しく雑草が深く生い茂り三角バッタも沢山生まれてピョンピョンと飛び交っています。今日は蔓延った雑草の中で負けずに健気に咲いているマリーゴールドヒルガオを御覧頂きましょう^^。

コロナ禍でもあるし然程興味にない東京オリンピックでありましたが、先週火曜日決勝戦での13年振り二度目の五輪種目に復活したソフトボールにて39歳上野由岐子が先発力投し、強敵アメリカを2-0で破っての金メダルは将に圧巻でしたね^^、此の日ばかりは試合開始から終了までの2時間余、唯々胸を躍らせラジオに耳を澄ませて聽いて居ました^^。13年前に実施された北京五輪当時と少しも変わらぬ上野投手の豪腕は人間業と思えぬほど凄くて、メチャラッキーなダブルプレーまで生み出しましたから私には彼女に国民栄誉賞が与えられるべきだと感じましたが、団体競技のためそれも叶わぬことを悔しく思いました。途中勝利を確信してから20歳の若手投手に次回28年開催のロサンゼルス五輪にて「ポスト上野」の候補としてマウンド経験を与えた余裕も素晴らしく、次の世代への深い慮りにも大いに感動したものです。

自身の支持率が極端に低下したことを気に病んだからに違いありませんが、菅総理も国民の目線が気になったらしくて、原爆の黒い雨の降った地域を拡大する訴訟に対し国が上告しない方針を表明しました(^^)。此の問題は通常の被害損害金を求めたアスベストなどの事件と異なり単に原爆手帳の交付を求めたものであり、「生活保護家庭」と同様手帳を交付されることによって医療機関での治療が全額国費で賄われ自己負担分が免ぜられあらゆる疾病の治療が受けることができますから、重篤な病に罹る者ほど恩恵が大きく、健康な人には何も恩恵がない不思議な救済方法ですから国も長い間も渋って居ないでもっと早くに決断すべきでしたが、医療費の削減を目指す厚労省が理不尽にもずっと反対を唱えていたものです。現場も知らないで黒い雨の降った地域を特定した気象庁が悪いのですが、実情は黒い雨の降った地域を縮少するよう気象庁に圧力を掛けた政府が一番悪玉でありました。気象庁だって政府に逆らえば自分たちの地位がどうなるか良く分かっているので不本意な地域特定だったと思いますが全ては我が国の省庁がお金を出し渋り原爆被害国民への思い遣りが欠けていた横暴が原因でありました。

オリンピックの開催は必然的にコロナ禍の拡大に繋がり東京だけでなく全国で連日感染者数を更新し、遂に昨日は東京で4000人超全国で12000人を超す感染者を記録し、右肩上がりの傾向が顕著ですが、全ては総理の誤った判断が齎した結果でありこれからお盆にかけて加速度的に増加するものと思われ、20歳代に発病者が多いのは罹ってもすぐに癒えることが周知されたからですが、己の家族や知人にコロナ菌を移して死人を出す危険に気付かないのは真に愚かです。今後どうなることか空恐ろしい毎日ですが、オリンピック酣(たけなわ)の東京ではお馴染みの光景となった「路上飲み」をするグループがあちこちに屯し、歌舞伎町に面した広場では100人を超える連中が常時屯し、なかには奇声をあげながら缶チューハイを一気飲みしたり、霧吹きのように口から酒を噴き出したりして馬鹿笑いしているグループまで居るのは、疲弊に喘いでいる医療機関や医療スタッフを冒涜する行為であり、無策な総理は期待できず都は傍観に徹せずに自ら条例を作って此等の不埒な奴等を検挙し、厳しい刑罰に処すべきではないでしょうか?

総理が国民はTVでオリンピックを楽しんで…など言っておきながら金曜日夜七時誰もがなでしこ日本のサッカーなど楽しんでいる中を無粋にも突如臨時ニュースとして総理が割り込み、コロナ禍対策を発表しましたが目新しいことは何も言わず、而も「時短を無視して営業している飲食業の制裁をどうするか…」など予め伝えられて居る筈である報道関係者の質問の回答を無視したのは、卑怯であり何のための記者会見だったでしょうか💢。記者団から抗議の声に対しあの無礼な女性秘書官が「重ねての質問はお控え下さい」とピシャリと抑えて強引に次の質問に移行するなど総理への点数稼ぎに懸命であり、聽いて居て全く不愉快でした。

それにしてもオリンピック女子サッカー代表「なでしこジャパン」は、第二の澤穂希や川澄奈穂美が育って居らずメチャメチャ弱かったね。高倉監督はオロオロするばかりで無策に終始しましたから敗れて当然でしょう、監督を即刻更迭せよ!

先週の読めそうで読めない字     後朝(きぬぎぬ)の別れ

今週の読めそうで読めない字     (心悲しい)物語

 

「NISA」で蓄財しよう

紫陽花

今日は8ケ月振りに漢字検定日だ、早朝より東にある福田川の川べりを散策して公園の紫陽花などを愛でて気持ちを落ち着け体調を確かめた。少し風邪気味だが語りかけてくれる様々な紫陽花の花に励まされて何とか頑張れそうだ^^。此の処降り続いた雨も今日は何とか持ち堪えそうで10年間一度も傘を持参した記憶がないから僕は晴れ男だ^^。受験票に写真を貼って鉛筆に消しゴム眼鏡にルーペなど受験の七つ道具を確認して午後2時半にリュックで家を出よう、帰宅は5時半位になるだろう。今回も交通に不便な神戸市(学園都市)の会場を避けて会場が薄暗く問題が読み難いけど家から近い明石市の明庚殿にした、此処だと山陽電車の日新町駅から徒歩5分なんだ。写真は今朝近くの瑞穂公園のフェンスに植わっている数ある紫陽花から私の好きな白を選びました。花言葉は「寛容」です。

今日は久し振りで(でもないけど…)読書の話です。先日古市で買った湯本香樹実さん20年前の処女作である「夏の庭」を読んだ、愚娘に聞けばとても有名な作品だそうだ。三人の少年と戦争帰りの独り暮らしの老人との交流を描く心暖まるとても爽やかな作品だった、日本児童文学者協会新人賞を獲得して映画化され舞台化され更に10ケ国以上で刊行された作品だそうだが、戦争の悲劇が織り込まれて居り、私はこの小説の底辺に横たわるとても暗い影が私自身幼年時の戦争体験を思い出し深く考えさせられた。いい作家だな、と思って湯本さんの「西日の町」も買って読んだ。お母さんとお爺さんと一人称である少年の物語だ、これも良かった^^。此の作品は芥川賞の候補に挙がったが審査員の目が曇っていたのか選ばれなかった。その原因はどうやら「夏の庭」が日本児童文学者協会新人賞に選ばれて居たため、此の作者が児童文学畑の人だと審査員達の先入観があってロクに読まれもせずに芥川賞は畑違いだと蹴飛ばされたのだと思う。登場人物に子どもが居るからとて「夏の庭」も「西日の町」も決して児童文学ではない、我々高齢者の心の底を剔(えぐ)ったとても奥深い作品だ。日本児童文学者協会新人賞の方が勘違いじゃないかと思う。どちらの作品も貧しい時代を生き抜いてきた老人が主役で戦争の体験による人生の希望と絶望が織り綯(な)って居る。きっと絶望があるから希望が燦めくんだろう。この小説の深い部分は稚拙な私の筆ではとても表現できないから是非一度お読み下さい。作家であり精神科医でもある解説者のなだいなだ氏が「老人のことが此処まで分かる湯本香樹実はただものではない」と結ばれたのが印象深かったな、作品の題名が「夏の庭」とか「西日の町」なんてジミ過ぎて今風でないが、此の題名に納得された編集者もきっと「ただもの」ではないと思った。

証券会社のラップ口座が今年の3月末の一年間で3倍に膨らみ4月末には4兆円に達したと先日日経が報じた。「ラップ」とは包むことだから一紮(から)げに顧客のお金を証券会社が株式や投資信託に運用してくれる処から呼ばれている。最近では最低額が300万円から500万円程度にまで引き下げられたので富裕層だった顧客がゼロ金利時代にウンザリした投資の初心者である一般の人にまで客層が延びてきているが、ラップ口座の運用は証券会社委せになり、基本手数料と管理手数料が約2%掛かるし、此の手数料は大手銀行の大口定期預金金利である0.025%に比し篦棒に高い、此の手数料の額を凌ぐにはそれ以上の利回りや売却差益が必要だから私は薦めようと思わない。
又、証券会社と顧客との間に設定する目標利回りが高ければ必ずリスクの割合も高くなるから良いことばかりではなく損が出ても自己責任だし証券会社は投資元本の2%を取って少しもリスクを負わないから不公平だ。そんなことならラップ口座など止めてご自分でネット口座を開設して上場株式にでも投資されたらどうだろうか。自分で此と決めた銘柄なら損をしても納得だしね、特にNISA(少額投資非課税制度)などお薦めだ、NISAはネット証券なら手数料もタダだし配当金から譲渡益まで非課税だからとても魅力的ですよ。私ごとだが先月配当利回りがそのとき一番高かった(4%)三井物産をNISAの限度額である100万円ぎりぎりで600株買ったら一時は10万円以上も値上がりしていた^^。皆さんもどうですか?

私は毎夜眠る前に必ず蒲団の中で小一時間本を読む。仰向けだから重い単行本は腕が辛く、文庫本は片手で持てるからラクチンだ^^。読むものはホラーとSFとコミック以外は何でも御座れだ^^。
文庫本の難(なん)は文字が小さいことだが最近の文庫は昔の岩波より3倍も字が大きくなって行間も広く読み易くなっている。文庫本は作者の究極の終大成なのだが、単行本に拘って文庫本を二流に位置づける輩(やから)は最早時代遅れで、最近は何処の書店でも文庫本が横帯付きで華麗な装幀装画のカバーまで付いているから昔の岩波文庫しか知らない年配者は愕きだろう、傾向としては昔はあり得なかった書き下ろし文庫本などが増えてきたし本屋さんの店頭では文庫の平積みが圧倒し、重たいハードカバーが淘汰されて居る、重い本の時代は最早専門書以外去ったようだ。
文庫本は普通初版本より数年遅れるが、値段も単行本の半分以下と廉価だし持ち運びに困らないし何より作者が出版以来表現に長く悩んでいた校正ミスの個所がしっかりと匡(ただ)されており、オマケに必ず加筆訂正までされて「文庫のためのあとがき」まで書いてあるから単行本より良質な文章が期待できるのでお薦めだ。当初の単行本とは話の筋書きから登場人物まで変わるのがあるから愕きだ。
それは薬丸岳の「逃走」だった、文末にある大矢博子さんの解説を読んで愕いた、此の文庫は出版時のストーリーと記憶がまるで違うと書かれて居る。当初「逃走」は新聞小説でスタートしたが単行本に纏められる際に大きく改稿されたそうだから文庫化で2回目の大改稿になるそうだ、解説者が慌てて2年前の単行本を取り出して読んだら登場人物から筋書きまでガラリと変わって居たそうだ、全面改訂どころか「此では書き下ろしの新作だ」と書かれて居た。
「推敲を重ねる」とは良く言われる言葉だが、著者は絶えず自分の作品に対して思い入れがあり、読み返して居たら堪らなくなるのだろう。批評家の意見だって胸に刺さることがあるだろうし人生経験や心境の変化で書き直したい個所が出てくることは素人ブロガーの私にもよく分かるね、その意味では文庫本は著者に書き直し絶好の機会が与えられたことになる。私は「逃走」の単行本も読みたくてアマゾンを検索したが見付からなかった(;;)。
此の作品は殺人犯とその逃走が描かれているが、実はとても優しく心温まる小説だ、読後感はとても清々しい。皆様も一度「薬丸岳」の作品をお読み下さい、どの作品も圧倒的な筆力に魅せられ夜などに読み始めると眠りに落ちる機会を逸するから注意してね。

女子サッカー「なでしこ」は辛勝を重ねて決勝リーグに進出した、くじ運が好かったせいだろうな、でも初出場2試合で16点も取られたエクアドルに対し「1-0」だなんて何か寒いよね。予選リーグを通じて感じたが、か弱い日本人には連覇なんて到底ムリなように思う。前回はよくよく好運の女神が味方してくれたせいだろう。
「なでしこ」の彼女達は年収数億円の男子サッカー選手と相反して沢選手でやっと500万円しかなく同世代大手総合職女性の年収を下回るから信じられない。菅沢坂崎選手など嘱望される殆どの若手選手が月収20万円程度のパートで糊口を凌ぎ夕方から練習に参加して居る状態だから野麦峠ならぬ、ああ「なでしこ峠」なんだ、海外強化選手にシーズン中支給される1日1万円の滞在費もその少なさにも悲しくなるね、我が国にもきっとFIFAのような亡者が居て税金から支払われる女子サッカー強化資金の大半をなでしこ本部費用とかの名目でくすねて居るのじゃないの?

先週の書けないけど読みたい漢字
少(わか)くして学べば壮にしてなすあり

今週の書けないけど読みたい漢字
愕いて(後)込みした