誕生日が過ぎたら11月もあっと言う間に中半を迎えました。春の雨が草木の成長を伴い、更には入学や入社と新しい人生の巣立ちとなりますが、対象的に秋に降る雨は気温の低下を伴い、気力が失われ勝ちで私のような年寄りは人生の終焉が実感されとても寂しいものです。それ故ご紹介する花も少なくなって困ります。今日は自宅裏庭に咲いている桔梗をご覧頂きましょう^^。

 

少し前に衛星放送で65年前の映画“青い山脈”リバイバル編が放映されましたが、あの当時の若い女性の言葉は今の女性の音程よりキーにして2つ位高くて、然も早口でハキハキし、会話のテンポが実にリズミカルであったことにとても驚きました。更にその13年前初代の“青い山脈”に出演した原節子、杉葉子、若山セツ子なんてもっと高いキーだったのを覚えています。でもあの当時の礼儀正しく敬語を用いる若者達の歯切れの良い高い言葉は何故か今の日本人の話す怪しげな日本語と余りにも異質であることに訝しさと懐かしさを憶えます(::)。

 

リバイバル編の“青い山脈”は吉永小百合を除いて小物ばかりで自然の描写も極く少なく、おおらかな初代作品の傍らにも寄れぬ駄作でした。原節子の気高さ、池辺良のダンディー、若山セツ子の愛らしさ、杉葉子の乙女の潔癖など前作の印象が余りに強かったせいもあったでしょうが、静と動、東宝と日活のカラーの違いは大きく、前作が名作であったことが13年後のリバイバルによって証明されるなんて世の中皮肉でしたね。私は学生時代明石駅前二号線北側に沢山並んでいた所謂場末の映画館で観た第一作に出ていた若山セツ子と言うメガネの女学生が可愛くて笑顔がメチャ愛くるしく清純無垢タイプであって魅せられ今も脳裏に焼き付いています。然しあの映画以来何故か彼女を殆ど見なくなりました(;;)。最近ふと気になって彼女がどうなったのかネットで調べた処、ナント!「青い山脈」放映の直後昭和24年20歳の折、脚本家である前妻水木洋子と離婚したばかりで16歳も年上の谷口千吉監督に言い寄られて結婚したものの、その直後映画界に彗星の如く登場した八千草薫の乙女顔に忽ち心変わりした谷口千吉は無慈悲にも若山セツ子を襤褸布(ボロギレ)の如く捨て、八千草薫と結婚したのです💢。放り出された若山セツ子は失意のうちに端役を続けて居ましたがそのうち行方が分からなくなってしまいました(;;)。気になった私は彼女のその後を丹念にネットで追ってみたらナント!調布の病院に入院中だった彼女が昭和60年に首吊り自殺を遂げて居たことが分かりました(;;)。享年55歳であり、検死をした調布警察署の署員の述懐では彼女は骨と皮の状態でどう見ても80歳以上にしか見えず警察官は看護婦に人違いではないかと何度も聞き直したとか…(;;)。当然にこの署員は彼女が嘗て東宝の女優で「青い山脈」で出演した芸名若山セツ子とは気付かず、知ったのは新聞が翌日「若山セツコが自殺」と紙面で報道したことでありました(::)。30有余年を経ても彼女を知るファンが多く居たからでしょうね。片や彼女を不幸のどん底に突き落とした谷口千吉は彼女の死後も四半世紀も生き続け95歳の長寿を妻八千草薫に看取られこの世を去って居ますからこの世って不条理なもんや!とメチャメチャ腹が立ちました💢。谷口千吉もう一回くたばれ! でも考えて見れば嘗て私自身65年前に同じような罪を犯して居ますから谷口千吉のことを謗るのはお門違いかも知れません。謗られるべきは私自身でありました💢。世の中って不条理なものです。南無阿弥陀仏m(_ _)m。

 

6日、イギリスのリバプールで行われた女子体操世界選手権大会女子平均台にて大会2週間前に補欠から繰り上がった新星18歳渡部葉月選手が種目別決勝にてメダル候補の強豪がお互いに緊張し牽制しあって幅10cmの平均台から次々と落下する中をメタルなんか取れると思って居らず墜ちて元々の心境だったのが効を奏し、無心に演技を続けることができた結果が13.600点を制し二位に0.034点の僅差で最年少金メダルに輝きました^^。全日本選手権を制した笠原選手の故障で急遽出場となったのですが、夏場に負った左足首の故障に加えて「穴を埋められるのか」という不安で練習ではミスを連発、仲間から「秘密兵器だから」と励まされ、辿り着いた初舞台であったのです。憧れの先輩が成し遂げられなかった大輪の花をシンデレラガールが咲かせました(^0^)/。練習でミスを出し切ってしまったのが良かったのかも…^^。「勝つと思うな、思えば負ける」村田英雄「王将」の一節を絵に書いたような痛快な場面でありました。日本バンザイ! 写真を見て下さい。此の姿勢からよく幅10cmの平均台に戻れましたね(@@)。

先週岩手県でつい寝込んでしまいスクールバスに閉じ込められて鍵を掛けられてしまった1年生の児童が、親から何時も耳タコに言われていたのを思い出しバスのクラクションを鳴らして助かりました^^。親は偉かったね^^。こんな散漫な運転手(先生)は直ちにクビにしましょうね💢。

 

大臣の資質もそこ迄陥ちたのか!葉梨康弘が法務大臣就任に有頂天になっての天狗の一言は馘首されて当然の軽率極まるものでした。人間言って良いこといけないことの区別がつかぬ者は人の上に立つ資格はありません。東大法学部卒業で国家公務員1種試験合格エリート警察官僚からの転身でしたが常識ある人間ならば死刑執行の押印には囚人の彼岸への躊躇(ためら)いに思わず指が硬直するのではないでしょうか?今度から国家公務員総合職試験に「倫理」を加えましょうね。

先週の読めそうで読めない字      心太(ところてん)

今週の読めそうで読めない字     (束子)