朝夕涼しく漸く秋めいた気候が到来しましたが、日中は未だ未だ暑く毎年お彼岸には必ず咲く庭の彼岸花が今年は未だ芽を出さぬ処から今年の異常気象振りが良く分かりました。彼岸花の球根も期限は充分に来ているのに地熱が高すぎて下がらないため発芽してよいのやらどうやら悩んでいることでしょう(;;)。
庭のビオトープでは猛暑のお陰で金魚藻が覆い尽くし、メダカたちの生活環境を狭くして居ますが、藻の繁茂のお陰でメダカと川エビの赤ちゃんが沢山生まれて仰天しました。何時もは卵が孵化してもすぐに親に食べられて幾らも育たないのですが、今年の藻の蕃殖振りは水中総面積の半分位と凄まじく、孵化した赤ちゃんも何重もの藻に護られて安穏な成長を遂げて居り、藻をアクリル水槽用の小網で一掬いするとエビとメダカの赤ちゃんが30匹も入っています(^^)。先週も近くの子供達に“育てて見る?”と言ったらメダカと川エビを30匹位喜んで持ち帰りましたよ、何せ黒メダカ(緋メダカと区別して普通のメダカを最近ではこう呼びます(;;))1匹がホームセンターで50円もする時代ですから金魚より値打ちものになりました(^^)。エビや淡水魚の生存率は約2%と謂われます、100個卵を産んでも幼魚のうちに食べられて最後には両親と同数しか生き残れない訳ですから自然界の法則って上手く出来て居ますね。それに反してうちのビオトープは此からどうなるのかしら?

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13日遂にペイオフ最初となる銀行の倒産を迎えました。皆様ご存じ振興銀行の破綻ですが、創設者の木村剛は竹中半蔵などと小泉ブレーンであって胡散臭い奴で、10年前は時代の寵児であったのが今や牢獄の人となりました(;;)。この銀行は普通預金がなくて貸金はオール無担保と異色な経営でしたが、木村剛は私的に巨額の不正融資を取り込んで銀行を破綻に追い込んだ酷い奴で、出来るならば“こと”を穏便に済ませたい金融庁ですら百方尽くして遂に匙を投げたほどの悪辣な遣り口であったようです。何時も菊水山早朝登山の写真を送って頂いているEさんが振興銀行の預金者で肝を冷やされたとか…預金額がペイオフ限度の1000万円でよかったですね(^^)
話はペイオフに戻りますが、預金者は1000万円とその利息が預金保険機構により保護される仕組みとか…(;;)それを超える預金は総て残余財産の範囲内に削られますから全部と迄は行かなくても相当額はカットされる運命にあります。
私が疑問に思うことは1000万円には利息を付けると謂う一点です。片や1000万円を超える預金者はその相当部分がカットされると謂うのに1000万円の預金者は利息まで貰えるのは合点が行きません。1000万円の元本だけ保証して利息相当額は支給せずに、カットされの対象となる預金の返済額に充当するのがものの道理ではありませんか。多くの方がペイオフを警戒して1000万円以内の預金に留めて居られるでしょうから、幾ら低金利時代と謂ってもその利息は少なくないと思います。どうして政府は潰れた銀行の預金に利息まで付ける法案を成立させたのか!
私は毎週一回I診療所に点滴に行き仕事に堪えられる体力保持に努めていますが、ベッドでの30分間同じ部屋にリハビリに来られるお年寄り達の会話を退屈せず聞かせて頂いて居ります(^^)。何方も私より遙かに年配の80代の方々ですから戦争前や戦時中の話題が圧倒的に多く、私自身の幼い頃の記憶と重なり合って感無量の想いを馳せることがありますが、先週行ったとき神戸への大空襲が3月17日であったとはっきり記憶されている方が居られました。終戦の日は誰でも覚えていますが、大空襲の記憶を途切れずに持って居られると謂うことは如何にあの空襲で悲惨な体験をされたのかをその惨状を垣間見た思いでありました(;;)。
続いてその隣に座ってリハビリをされて居る同年配の女性が訥々と話される言葉を聞いて思わず涙につまされたのでした(;;)。
それは戦争に駆り出されたお兄さんがたった半年で戦死され、村長さんが係りの方と二人で来宅されてお兄さんの骨壺(石塊の入った)と軍からの死亡告知書を持参され“お目出度う御座います”と言って頭を下げて帰って行かれた、と語られたのでした(>_<)。 天皇陛下のために命を捧げることを誓った軍国主義の風潮の下であり、村長さんも断腸の思いであったと思いますが、そんな言葉しか出せず、間違っても“お気の毒でした”など言えば国賊扱いされて憲兵に拉致される時代でありましたから、靖国の人となられたことを讃えて村長さんもそんな風にしか表現できなかったのでしょう(;;)。告げる村長さんの言葉に対して本来の返礼である“有難う御座います”とも言えず涙を怺え只黙(もだ)して頭を下げて居なければならぬご両親ご家族の方々の心の内は張り裂けんばかりではなかったでしょうか、カーテンの隣のベッドで聴いていて何とも切なく遣る瀬なく止めどもなく涙が頬を伝ったのでありました(;;)。 それなのにA級戦犯にこじつけて靖国神社には今年の夏も閣僚誰一人参拝しませんでしたね。中国に阿る閣僚など日本人の心情を代弁しているとは到底思えません、全員辞めてしまえ!戦争なんてもう厭だ! 先週の誤字訂正の解答 彼は一躍時代の寵(跳)児となった 今週の問題 彼は嫌しい身分から出世した