投稿者「tigerace」のアーカイブ

tigerace について

税理士

不二家の悲劇


お正月が終わったと思ったら、愈々明日国税局から確定申告書の発送が始まります。この申告書類が届くまでは誰もがのんびりしているのですが此が来た途端に慌ただしく我々税理士は一挙に申告書の渦に巻き込まれることになります。{%naku_a%}
寒い特設会場での税務申告支援も申し合わせのため厭でも行かねばならず年中行事とは謂え因果な商売ですが、体調に留意し乍ら無事3月15日の申告期限を迎えたいと願っております。

画像

この写真は40年来の知己E氏から今日送られてきた本年元日菊水山から撮された神戸港の一望です。斯うして見るとメリケンオリエンタルも案外小さいのに驚きますね。その向こうのポートアイランドの未だ向こうに神戸市が利権と交(つる)んだ神戸空港が汚点となって美しい写真を汚しています。{%punpun_a%}
夫殺しに、幼児投げ捨てなど今年になっても相変わらず殺伐とした事件が絶えず、世の中少し宛おかしくなっているようです。最近は特に妻の夫殺しが多く、昔は介護疲れ位が原因でしたが昨今偽装結婚による保険金詐欺など積極的な殺人が蔓延(はびこ)って来ました。男性に比べて女性の犯行は残虐であり、血も涙もない鬼畜の如きでありますから警察関係者は遺体の状況から犯人が女性であることを推察するそうです。オマケに男性の犯行は原因が短絡的な逆上によるものが多いのですぐに発覚しますが、女性のそれは冷静で緻密?な計画に基づいてのものが多いため共犯者を見付けないことには自供に追い込むことも大変なようです。{%gessori_a%}
戦後強くなったのは女性と靴下と良く謂われます。然し家族を護ると謂う本能的な力は男性の方が遙かに勝っている筈なのに、こんな事件が続発する背景には、何時とはなく時代の趨勢で女性には何をしても食って行ける社会環境に変革されたために女性の結婚願望が薄れ、男性蔑視の傾向が強くなったことと、男の方には”俺に付いてこい“のマッチョな男が極端に少なくなり、結婚さえできれば相手は誰でも良いと謂う不甲斐ない連中ばかりが多くなっておりますが、その辺を上手く利用されて男女の力関係が逆転してきたものでしょうか。若い者ばかりでなく高齢者にまで被害が及んできているようであり、40年間齷齪働いて定年になれば濡れ落ち葉呼ばわりされて、年金の半分を懐に入れ離婚する女性まで増えてきましたから、此から益々男性にとって受難の時代が続くことになりそうですが、こんなに女性が強くなるのも良し悪しですね。『か弱き者よ、汝の名は男なり』
大手菓子メーカー不二家の期限切れ材料使用の不祥事は留まることを知らず増え続け、チェーン店の閉店だけで済まずに、スーパーやコンビニまでもイメージダウンを怖れて不二家製品の撤去に踏み切りましたから、株価も200円を割り込み愈々不二家の命運が尽きようとしています。
シュークリームを普及させショートケーキを初めて売り出し、クリスマスにケーキを食べる習慣まで日本に広げた不二家も遂には“食”の世界で一番重要とされる食品衛生法に定められた事項が製造工場で無視されていた背景に何があったのか篤と考えて見ました。
横浜で創業以来順調に成績を伸ばし会社の安定期に入りましたが11年前苦労知らずの6代目現社長のぼんぼん(創業者の甥っこ)に変わってからは惰眠を貪るのみで、レストラン部門の不採算とケーキ部門を他社ブランドに追い抜かれるなどしながら何の手も打たず今回の不祥事を迎えることになりましたが、この不祥事の数々は工場従業員の危機管理に対する意識が弛んでいた一言に尽きると思います。そしてその原因は本社と工場との意思の疎通が全くなく、ぼんぼん社長は工場の製造工程すら知らなかったのではないかと考えます。
創業者の後継者たる者誰も器が小さくなることはやむを得ませんが、先ずは現場で名を隠して10年修行させて、工場の掃除からケーキ作りの全てを学び更には販売先への売り込み集金まで熟(こな)した上で本社に戻るべき王道を怠ってのものであったのでしょう。経営学の本を幾冊読破しても“百聞は一見にしかず”であり現場を知らずに経営者が勤まるほど世の中甘くありません。今回の事件で経営者たる者は常に目線を工場労働者の目線に合わせて物事の判断をし、考えねばならぬことを教えられました。
“諫言耳に逆らう”と謂う言葉がありますがこのぼんぼん社長は愚かにもヨイショするゴマスリ連中ばかりに取り囲まれ、諫言しようとする股肱の臣を厭言と嫌って近づけなかったことも今回の悲劇に繋がったと考えるにやぶさかではありません。
月に1回でも社長がケーキ作りの工場を訪れ従業員達を労(ねぎら)って居れば今回のような事件は避けられたに相違ありませんが、社長には工場はゴキブリが住む処くらいの認識しかなかったことが今回の悲劇のプロローグとなったのではないでしょうか。
高い報酬だけ貪って何もしなかったし、知らなかった(知らされてなかった?)藤井林太郎社長の周章狼狽を経ての辞任は自業自得と言うべきでしょうが辞任だけでは済まされず、FC店への損害賠償も膨大な額になるでしょうし、何れ他社へ吸収合併される運命となるでしょうが、リストラされる従業員達も哀れでなりません。
垂水の街角にも1軒不二家のFC店があり疎らな客足の中をお爺さんがパートの女子店員と二人雨の日も風の日も頑張って居られましたが、事件以来閉店が続いていますから、きっと廃業されるものと思われます。無能な経営者一人のために被害を蒙ることになった大勢の犠牲者が可哀想ですよね。人の上に立つ者はそれ相応の器量が必要であることをつくづく思い知らされました。
文化庁が一般に募集した『親から子、子から孫へ歌い継ごう、日本の歌100選』(実際には101選となった)が先週発表されましたが、成る程と思える“赤とんぼ”など我々が郷愁を憶える歌が多い中で何故か“親子で歌えるに相応しい歌”と限定したために、所謂戦前戦後を通じて我々の荒廃した心を癒してくれた歌謡曲が“りんごの唄”くらいで殆どが選ばれていないことに気付きました。幾ら良い唄でもお祖父さんお祖母さんから孫までが精一杯であり、それ以上時代が変わると“例えば乃木将軍の”帥士営の会見”なども全く見当たりません。
歌と謂うものは、その人の心に刻まれて居れば良いので親子で歌う唄となれば必然的に童謡に限られてしまいますよね。
我々年配の者が多感な年頃であった終戦後に流行った“水色のワルツ”や“青い山脈”そして“別れのブルース”フォークソングも殆ど選ばれず“神田川”“なごり雪”などもありませんでしたから選んだ人達の階層が歪であったのか或いは文化庁の要望が偏頗なものではなかったかと感じ、次回は是非『想い出に残る日本の歌100選』に改題して再募集して頂きたいと思いました。
先週の答
『柚』でした。文章の意味は柚の木の幹は一見普通の木のように見えますが先の小枝には棘が無数にあり、柚の実を取ろうとすると必ず棘に刺されます。随ってこの格言は“無謀なことはするな”と謂う意味で作られています。
私も知らなかったのですが昨年末に愚妻から庭の柚の実を取るように言われて木に登り20箇ほどもぎ取りました。裸でなかったので両手だけで済みましたが、棘に刺されて大変でしたよ。{%komaru%}
今週の問題
『(かぶ)を守りて兎を待つ』
括弧内を漢字に改め、文の意味を答えて下さい。

人の倫を忘れた操縦士


愈々お正月の松の内も明日までとなりました。今年は喪明けのため何処へ出掛けても“お目出度う御座います”のご挨拶に対してお返しができずに困りましたが、それも明日限りで解放されることになるのでホッとして居ます。{%ureshii%}
松の内が過ぎると愈々確定申告の前哨戦の始まりです。確定申告については昨年秋より上からの命令だと思いますが税務署の電子申告(所謂 ETAX)に関する慫慂が凄まじく、我々のようなちっぽけな会計事務所に迄わざわざ所轄署の個人課税部門の統括官が来訪されての勧奨ですから無碍にも断れず頭が痛くてなりません。
国税庁は人員を増やすことなく今の納税者自主申告体制を維持して行くためには、現段階では税理士の協力なくしてはどうにもならず、それもどうやら限界を迎えているようであり、ETAXの導入により少しでも省力化を図ろうとしていますが、収入が増えた訳でもないのに国民保険料が10倍にもなった年金生活者にETAXのためにパソコンを買えとも言えず、改竄防止を受けた住基カードを取得した上で電子署名が必要など手続きの煩雑さや費用の負担も馬鹿になりませんから利用が低迷しており現在の利用率は1%以下とか…{%tohoho_a%}。仕方なく国税庁では税理士に納税者に変わって電子申告をさせようと考えているようです。5年も前から電子申告が常識となっているアメリカに倣ってのものでしょうが、できたてのほやほやの電子申告に関しては税務署税理士共に知識能力不足であり、国税庁や国税局が躍起になって居ますが税務署、税理士、納税者三者共に“笛吹けど踊らず”の状態であり、現在の普及率では先行きが案じられますから国税庁が目標としている10年度まで50%の普及はまず無理でありましょう。我々税理士も初期投資費用も馬鹿にならず確定申告で多忙な時期に電子申告を学習する時間もありません。税収の関係もありましょうが、青色申告控除のように、ETAX所得控除50万円とか税額控除10万円でも創設すればお得意先にせっつかれて我々税理士も電子申告に本腰を上げねばなりませんが現在の処、税額控除僅か5000円では我々の吐き出しも良いとこであり、お得意先の顧問料を年額5000円安くしてあげた方が遙かに得策でしょう。(^^)国税庁推奨のETAXもかような有様であり当分は産みの苦しみから遁れられないようですが、少しだけ良い処は医療費の領収書はETAXでは送れないので、パソコンに記入しての送付となりますから、此までのように己が支払った領収書(1年後焼却とか…{%komaru%})を税務署に取られてしまうことがなくこれまでより少しマシですよね{%warai_a%}。果たして電子申告は今後国税庁の目論見通りの利用が見込めることやら…?
10年前三重県志摩半島上空でおこったJAL名古屋行き便が乱高下して乗客乗員14名が負傷し、内半年して1名が死亡した痛ましい事件で先週名古屋高裁は同機の元機長に対し無罪の判決を言い渡しました。密室内での自動操縦解除の判断については立証責任のある検察側も操縦技術に関しては門外漢であり、弁護側に対し反論する知識の持ち合わせがなかったことが不幸を招き、道義心の持ち合わせのない鉄面皮の元機長達を威張らせる結果となったものでしたが、被害者側を苛立たせているのはこれだけの事故を起こしながら、機長が一度も病院に被害者達の見舞いにすら来なかったと謂うことです。半年後病院で亡くなられた谷口敦子さんはこの飛行機の乗務員でしたから元機長とは当然顔見知りであったでしょうに、凡そ一般社会常識では考えられないことですが、控訴審の判決後谷口さんのお父様の話では実際に来なかったことは事実だそうですから、遺族や被害者達が激高するのも無理はありません。
どうしてこんな非常識な男が多くの命を預かる日航の操縦士になれたのか不思議でなりませんが、恐らく本人の道義心の欠如と、謝れば罪を認めたことになるアメリカ流の考え方を弁護士から吹き込まれこれ幸いと鵜呑みにしたものであったに違いありませんが、それと此とは全く別物であり、自分の操縦技術に自信があれば謝らないにしても”お気の毒でした“と花束の一つも抱えてお見舞いに行くのが人の倫(みち)と謂うものだと考えますが、一体からこの元機長は人の命を何と考えているのでしょうか。自己保身も此処まで来ると見苦しいですよね。百歩譲って事故が機体の故障によるものであっても天災によるものであっても、彼には人の命を預かった責任がありますから、それに思い至らない彼は所謂欠陥人間の最たる者だと考えます。会社が事故の賠償を金銭ですればそれで全て解決と考えているなら人間失格も良いところであり、通り掛かりの川縁で溺れて助けを求めている人を見て放任するよりもっと酷い行為でしょう。こんな無責任男に大勢に命を託すことのないように、此から交通各社は操縦士の採用に当たっては運転技術以上に徹底した倫理教育が必要だと考えます。
これまでに不測の土砂崩れにより、傷ついた我が身を犠牲にしてまで乗客を救った鉄道運転士や、海難事故で乗客乗員全員をボートに移してから自身は沈没する船と運命を共にした船長など過去に多くの事例が報道されていますが、それが人の倫(みち)というものです。こんな時にでも彼なら阿鼻叫喚の乗客を放置して足を引き摺りながらでも縋る乗客を振り切ってまで単身ボートで逃げて行ったことでしょう。{%ikari%}
控訴審判決後彼は今回の事件について”事故に遭われた方々には申し訳なく思っているとの反省の言葉もなく”起訴は冤罪の温床になる“と批判して盗人猛々しく己が罪を認めない日航高本孝一元機長!貴様など地獄に堕ちれば良いのです。そして検察は上告して彼を実刑に追い詰めて下さい。それでもダメなら被告団は損害賠償の民事訴訟を起こして高本元機長から全財産を毟り取りましょう。そうでないと亡くなられた谷口さんが永遠に浮かばれませんよ!谷口さんも無念を晴らすべく悪霊となって高本元機長に取り憑き六道輪廻の世界に誘(いざな)ってやったらどうですか。取り憑かれてから元機長懲役刑の方がずっと良かったと後悔し、臍(ほぞ)を噛んでももう遅いでしょう。これがこの不実な男に最も効き目があることかもね{%warai_a%}。
その昔南極越冬隊が余りの悪天候にカラフト犬15頭を南極に置き去りにして帰国した宗谷丸をご記憶の方は居られるでしょうか。今から48年前の今日1月14日は翌年再び宗谷丸が南極を訪れたとき奇跡的に生きていたタローとジローが発見された日です{%ureshii%}。
あのときばかりは日本中が沸き返りましたよね。あの感動は未だに忘れられません。ご記憶のない方は次のHPをどうぞ…
20世紀を歩く
☆1958年・タロー、ジロー生存☆

でも宗谷丸はでかい船ですから人間だけ収容してどうして15頭の犬が収容されずに置き去りにされたのか解せませんよね。本国から防衛庁(当時あったのかな?)のアホな事務官僚の愚かな指示が招いた不幸な出来事だったのでしょう{%naku_a%}。
さくらちゃんのゴルフが始まるまで暫くの間私自身の勉強も兼ねて“漢字クイズ故事諺篇”を1週1問宛始めることにしました。皆様もどうか参加して下さいね。
今週の問題
『“ユズ”の木に裸で登る』
カタカナを漢字にし、更に文章の意味を答えてください。
答は来週発表します。

“犬”を“大”にした文部省


今年のお正月は巷の景気と同様に暖かかったり寒くて雨が降ったりと憂鬱な年の明けでしたね。今日など午前中は小雪などちらついてメチャ寒くストーブが付いていないのかと思える程であり、戸外に出るのが億劫で一日中事務所に閉じ籠もりでした。{%gomenne%}
皆様のお正月は如何でしたか?私のお正月は昼食の買い物以外は何処にも行かずに午前中は今日もお得意先の決算を、午後は雑用の傍ら漢字の勉強で過ごしました。漢字も少し高度のレベルになると折角苦労した憶えた常用漢字体が仇となって再び50数年前旧字体の世界にタイムスリップを迫られ苦慮して居ります。
例えば常用漢字の“寿”という字は昔旧自体で“壽”と書いていましたよね。14画もあるので煩わしくて誰もが寿と書いていましたが、この字に扁を付けた“怒涛や祈祷”は準1級配当漢字であり旧字体共用で使えても、“躊躇の躊”は1級配当漢字のため寿の略字が使えません。{%tohoho_a%} 虐待の虐などもっと酷くて昔はEの真ん中の字が左に突き抜けていたのに今では旧字体まで消されてしまったために若い方はEが正字だと誤解をし、“諧謔の謔”など左に突き抜けていることに気付かずに解答し、正解にされずにウソー?と驚いて初めて正しい字を憶えることになります。
寿や虐など極く一端であり、常用漢字がその上位の字を学ぶ人達に及ぼす悪影響と弊害は量り知れぬことを漸く知るに至りました。
昨秋天寿を全うされた白川静先生が“アホな文部省が作った常用漢字が漢字をダメにした”と歎かれたのは立派な理由があります。それまでの漢字学者が紀元100年頃に後漢の学者がそれまでの漢字を体系化して著した“説文解字”を素に我が国でも我も我もとこの本を漢字の聖典として扱い、この本を只コピーしただけの学者が学者面をして威張っていたようです。処が夜間中学に通い独学で在野の白川先生が今から3200年前に殷王朝が占いに用いた亀の甲羅に刻んだ甲骨文字や青銅器に文字を鋳込んだ金文が漢字の始まりであり、“説文解字”には多くの誤りがあることを発見されてコピー学者達を痛烈に批判され、独力で甲骨文字や金文を解読されて新しい漢字学に金字塔を打ち立てられましたが、不勉強な似非学者達には全く面白くなく、自分達の砂上の楼閣を護るために白川先生は長く亜流として疎外視され学会の異端児扱いされていましたが、先生が齢73歳(私より年長だ!)にして筆を取られ86歳にして完成され発表された三部作”字統“ ”字訓“ ”字通“は世に漢字ブームを惹き起こし、似非漢字学者達も先生の功績を認めないことには己が立場が危うくなるために巳むなく迎合し、先生は88歳にして文化功労賞94歳にしての文化勲章を受賞されたことは日本記録だと思いますが、如何に先生がそれまで文部省や学会主流派から無視され冷遇されていたかが良く分かります。先生が述べられた”学問は借り物ではできません。どなたでも独学になる筈です“の一言は”逆風に向かって飛べ“の言葉と共に世の学者と謂われる人達の99.9%には全く以て耳の痛い言葉であったことでしょうね。{%warai_a%}
先生が書かれる甲骨文字は“人”という字が人の姿からできたもの位のことは私程度にでも分かりますが、犬と謂う字の右肩の点が犬の尻尾か耳を示しているとは誰も少しも気付きませんよね。先生が監修された小山鉄郎著“白川静さんに学ぶ漢字は楽しい”に拠れば、太古、犬は神への生け贄として特に尊いものであり、20世紀に行われた殷王朝の遺跡の発掘調査では地中深く掘られた陵墓の中央に玄室があり正装した武人と犬が埋められていたそうです。又別の穴にも武人と犬が埋められて居り、先生は犬は悪い者を祓う呪禁のためのものであって地中から忍び寄ってくる悪い虫を防ぐために嗅覚の鋭い犬を埋めて護らせたのではないかと推理されています。

画像

これは白川先生の三部作“字統”の一部です。犬だってこうまで書いて頂くと本望でしょうね。人と一緒に生け贄になった甲斐があると謂うものですが、紀元前太古の昔を想像しながら86歳までの13年間を日夜漢字を温ねて学ばれた先生には全く頭が下がる思いです。
人と犬の結合した“伏”という字がありますが、その字の持つ意味もこの辞書を読むと我々ド素人にもお墓で横たわって眠っている人と犬であることがよく分かりますよね。
処が先生が戦前から甲骨文字や金文と挌闘されていた底辺での苦労も知らずに能天気な文部省と似非学者達は戦後常用漢字なる簡易な字を作りましたが、そのお陰で我々世代の人間が学業で習った旧字体の漢字とその後社会人になってから使われだした常用漢字との乖離に如何に悩まされたことか!(私は漢検2級の試験で“暁”の旁を旧字体“堯”と書いて罰点でした(;;)。この字の源は山が高きことを意味していますから土でなければならず十では意味が通りませんよね。常用漢字が漢字本来の持つ意味を失わせた罪は誠に大きいと白川先生は大いに歎かれたそうですが、私もさもありなんと同感です。字は簡単にすれば良いと謂うものではなく、その字の本来持つ意味を失っては何もなりません。“臭”や “戻”になると文部省の鼻息で犬の肩の点が飛ばされて居なくなっており、本来の犬の意味が失われてしまいました。犬は嗅覚が鋭いので鼻を意味する“自”と犬を合わせて“におい”の意となり“臭い”となったのですが、鼻が大きいでは”臭い“と共通する部分が全く失われていますよね。”戻“だって同じように家の入口に生け贄の犬を埋めて地中の悪霊を祓うために悪霊の退散を”戻る”と謂ったものであり、因みに“大”は人が両手を広げている様であり”臭“ ”戻”共に意味をなしません。此に類するものは数えきれずあり枚挙に遑がありませんが、白川先生の功績はこのことだったのか!と浅学非才の私めも“字統”を紐解いた最近になり朧気乍ら気付いたのでありました。{%naku_a%}
先生は生前漢字はもとより甲骨文でも金文でもその字の成り立ちから学ばれたためにどんなに難しい漢字でもすらすらと書かれるのに常用漢字になると決まって手が止まったそうですよ。まるでハングル文字でを見るが如き奇異な思いだったのではないでしょうか。{%naku_a%}
昨年来自動車保険、医療保険と損保業界が加入者騙しの手口の発覚の連続で各社共に金融庁と加入者の中挾みにあって苦境に立たされていますが自業自得でありましょう。全ては契約書の約款が読む気がしない程晦渋であり、加入者も販売員の説明だけ聞いて信用し、録音テープなど撮って居る訳でもないので後になって“言った”“言わない”の水掛け論となり、ご老公の印籠ならぬ約款の登場で契約者がすごすご引き下がり損保の一人勝ちが続くケースばかりでありました。処が最近では加入者も少しは警戒して約款などを読むようになったので困った保険会社は医療保険のトラブルに対し遂に社内規定なる伝家の宝刀を抜いたと年末の新聞に報道されていました。その事件は入院給付金についてのトラブルでありましたが、子供が病気治療で約2ケ月入院し、その後1ケ月以上経った後も2-3日の短期入院を繰り返したそうですが、約款では『再入院した場合、会社が認めた場合は最初の入院と再入院を継続した1回の入院とみなす』と書いてあったため再入院の保険金を請求したら保険会社は“再入院とは退院から再入院まで1ケ月以内を謂う”なる社内規定を持ち出して支払いを拒絶し、別の病気で入院した訳であるまいし、それならそのことをどうして約款に書かないのかと加入者が激高し事件は泥沼化しています。損保もいじましいことをしますよね。
又、25年前に加入した医療保険のケースでは昨年前立腺ガンが見付かったために新しい放射線治療法を受けて医療保険を請求したら、25年前にはなかった治療法だから手術とは認めず保険金は支払えないと拒絶されたケースなどは、支払いを契約当時の手術=メス(執刀)の概念に固執したものであり、近年ではメスを使わなくても内視鏡で切取ったり、放射線で焼き切っても手術に違いないと私は考えますが、保険会社も手術の定義で争うと負けそうなので契約当時の医療技術に限ると苦しい答弁に進路変更するなどまるで詐話師であり詐欺同然ですよね。
皆様も保険はあくまで魔除けであり、よもや保険金など貰うつもりで保険加入などしないようにしましょうね。{%naku_a%}
喪明けのため新春のご挨拶ができませんが、どうか今年も昨年同様宜敷くお願い致します。
このブログも何時までもお見忘れなく…。{%ureshii%}

バイス プレジデント


愈々今年も大晦日を迎え除夜の鐘まで後数時間となりましたが、皆様の本年1年間は良いお年でしたか?小生の06年は相も変わらず多忙な仕事の傍ら、毎夜楽しみにしているネットの囲碁対局を慎み、朝に夕に各1時間漢字の勉学に勤(いそ)しんだ一年でありました。お陰で6月に漢検2級に合格し、その余勢を駆って10月には準1級をとの意気込みで臨みましたが、8月に父が急逝したために多事に逐われて勉強のリズムが大きく狂い最早合格はダメかと思いましたが、神は我を見捨て給わず、辛うじて合格の榮に浴したことは万感の思いでありましたが、余りにも合格点数が低くて己が矜恃が許さず、180点台獲得を目指して次回来年2月に再度挑戦すべく願書を送り年末調整でてんてこ舞いの現在も此までと同じペースで日夜書き取りや四字熟語の習熟にと奮闘しております。
“今頃漢字の勉強などして何の役に立つのか”と人からよく言われます。特に漢字でなくて良かったのですが私にして見れば古希を迎え、後述幕末の儒学者佐藤一齋著“言志後録”に接する機会を得、何事か己が志の達成を目指し模索していたとき偶々巡り会ったのが学生時代から大の苦手(得意なものは何もなし)としていた漢字であり、昨年秋に孫の漢検受験お相伴をきっかけに漢字を学ぼうと思い立ったものでありました。学ぶことで、ともすれば安易な生活に溺れ易い生活習慣から逃れ、生あるうちは何かを目指して自分自身に負荷を掛け努力を重ねることで志を遂げる使命感を達成したいと願ってのものであります。
なーんて、大層な能書きですが、ま、分かり易く言えばボケ防止の一策でした。{%warai_a%}
佐藤一齋著“言志後録”243条
『血気に老少ありて、志気に老少なし。老人の学を講ずるには、まさに益々志気を励まして、少壮の人に譲るべからざるべし。少壮の人は春秋に富む。例え今日学ばずとも、尚来日の償うべきあるべし。老人には真に来日なし。尤もまさに今日学ばずして来日あると謂うことなかるべし。』
蓋し、含蓄ある名言と謂うべきでありましょう。
“明日ありと 思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは”と謂う詩(うた)がありますが、人生当(まさ)にその通りであり、私達は勿論若者も含めて常に今日限りの命と考えて揺るがぬ志と共に悔いない一日を送ろうではありませんか。
話はがらりと変わりますが、昨年年頭に世間を騒がせた奈良県平群町ラジカセ大音響の騒音おばさんに大阪高裁は年末の26日実刑1年8ケ月と地裁の懲役1年を上回る判決を言い渡しました。一般的には二審の判決は一審より軽くなるものですが、このおばさんに限って一審を上回ることになった理由について考えてみたのですが、高裁判事の正義感もさることながら、どうやら事件の特異性や釈放後のお礼参りなど今後のこともあって量刑の多少よりも審議が長引き、このおばさんの拘留期間が永すぎたことが一因かと思慮致しました。何故ならこのおばさん判決が確定しても懲役の年数から未決勾留期間が差し引かれるために三食昼寝付きの好条件だし保釈金も払わずに拘置所内で頑張っていましたから実質あと三月も服役すれば春には出所できるそうですが、もし二審も懲役一年であって検察弁護側双方控訴せずに確定すれば、このおばさん刑期より半年も余分に留め置かれたことになり、文句が出るのかも知れませんよね。それにしても未決期間が懲役年数から控除できるなど初耳です。労役の課せられぬ禁固刑ならいざ知らず懲役とは文字通り労役に服さねばなりませんから、何もせずに寝ていられる未決期間が同等の期間にカウントされることには奇異な感に打たれますが法律とは誰が作ったのか良い加減なものですよね。とあれ、このおばさん来春出所して果たして改悛の情が見られるでしょうか。いやいやこのおばさん此までの言動からしてしぶとく執念深い性癖の持主と見ましたから現在刑務所内でたっぷりある充電時間を存分に使って近くの住民に察知されぬ新しい苛め手段を熟慮の最中と見ました。高血圧で倒れた被害者のおばあさんも早いとこ何処か老人ホームへ転居された方が良いのではないでしょうか。そうすれば帰ってきたおばさんも苛めの対象が居なくなっては張り合いなく生き甲斐をなくし早く認知症になったりして…{%shiranai%}
日経新聞には先週火曜日まで経済観測が発表されていましたが、最終の火曜日に登場したのは『トヨタ ファイナンシャルサービス エクゼクティブ バイス プレジデント』の肩書きを持つ平野英治氏でした。ナント!舌を噛みそうな長い能書きには只々驚き、どうしてそこまでカタカナ英語を使わないとならんのかと考えること数時間、この肩書きは顧客や交渉相手と折衝するための示威行為ではないかと考えました。この言葉を直訳すれば“トヨタ財務担当執行副総裁”となりますが、それでは社長の次に偉いのかと誰も思いますよね、この人過去の経歴は日銀の国際局長や理事を歴任されたエリートであり今年6月にトヨタグループ入りをされた方ですから実際にはとても偉いのでしょうが、トヨタと謂う会社は特別で他社とは違った意味の肩書きが用いられるのかと思いました。一般的にバイスプレジデントは副総裁ではなく課長補佐として用いられる肩書きであり、この方経済界の会合でこの名刺を出すと決まって示威どころか相手から見下されることになりますからお気の毒ですよね。{%gakkari%}
トヨタに入社の条件に幾つかの肩書きを示されて、日銀という特殊な封鎖社会に育ったため一般経済界のネーミングの変動に気付かず、日銀時代の習慣からついこの肩書きを選んだのではないでしょうか。日銀の副総裁ならあのアホな福井総裁がクビになれば後釜だって望めますものね。{%tohoho_a%}
このことを愚息に話したら、愚息の同級生は皆バイスプレジデントをとっくに通過してシニアマネージャー(課長)になり、今ではオフイサー(部長)を目指しているそうな…。{%gakkari%}
CEOとかCOOとか易しそうで難しいカタカナが乱れ飛ぶ昨今ですが、英語にすれば自分の値打ちが上がるとでも思っているのでしょうか、矢張り日本人には序列が分かり易い社長、専務、常務なんて日本語がいいですよね。
お正月は5日から発出となりますが今年は成人の日が前倒しされて6~8日と三連休となるため10日を年末調整後の源泉所得税納付期限に控え、過酷な日程となりますがそこは若さ?で乗り切りましょうか。{%ureshii%}
皆様もどうか良いお正月をお過ごし下さい。
尚、来春のブログは7日更新予定です。

ジーンズにさそり!


07年がそこまで近づいて来ました。年末も押し迫りあっと言う間にクリスマスを迎えることとなりましたが、街で時折流れるクリスマスソングは反って不景気を暗示する如くであり、末(うら)悲しく寒々しさばかり感じられる年の瀬を迎えようとしております。皆様の今年一年は如何でしたか。
今夜はクリスマスイヴです。私はノロウイルスが怖くて教会の御ミサにも行かず、独り事務所でWHAM!のラストクリスマスを聴き乍ら06年の出来事を振り返り感慨に耽りました。20年も前の曲ですが良い歌は何年経っても風化せず、心に素直に染み入っていいですね。{%warai_a%}
クリスマスと謂えば50年前にはビングクロスビーのホワイトクリスマスが大ブレークし一世を風靡しましたよね。あの甘い歌声も強烈な印象で未だ忘れられず本当はこちらの方を聴きたいのですが、この歌を聴くとあの当時の切なく悲しい想い出まで同時に甦って来るのでこちらは聴かないことにしています。{%naku_a%}
政府は所得税と住民税の税率が来年より総額は同じでも中身が西高(住民税)東低(所得税)になるのを受けて今後の住宅取得借入金控除の年数を現在の6年から15年に引き上げようとしています。
折も折、経団連の要請を受けて大手各銀行が公的資金も返したことだしと政治献金を予定していますが、三菱が2500万円みずほも追随して2500万円とか、他行も当然に金融庁の覚えを良くするために右へ倣えとなることでしょう。これって良く考えてみると住宅借入金促進のための自民党へのバックマージンではありませんか。昨今住宅金融公庫が相変わらず高止まりして未だに3%台の高金利を崩さないため、35年の長期返済にも関わらず国民からはそっぽを向かれ、挙げ句は現在借りている方まで民間金融機関への借り換えが続出し住宅公庫は一時の栄光の座から転落し凋落の一歩を辿っていますから、ここぞとばかりこの美味しい金融商品に民間金融機関が飛び付き日曜日まで返上して住宅ローン説明会など催して居ますよね。
ローン金利は借りた人の自宅と謂う担保があるために事業資金に比しリスクが少なく、然も金利が2%台と悪くないために現在では金融機関のドル箱商品となっています。三井住友など“3年間1.3%固定”などの謳い文句で客を釣ろうとして居ますが、此は逆に謂うと4年目から高金利になりますよと謂う言葉が言外に隠されているのですが、抵当権の諸費用の関係で4年経っても容易に借換えができない処を狙ったものであり、銀行の遣り口は蝦で鯛を釣るが如き陰湿で厭らしいですね。
然もこのドル箱商品であっても金融機関の審査が異常に厳しくてフリーターやら自営業者など収入の不安定な連中は窓口の段階で篩い落とされますが、先日など驚いたことにお得意先の家族4人だけの小企業に勤めている三男坊が不動産屋の紹介でりそな銀行で住宅ローンを組むことになったのですが、銀行からは本人の源泉徴収票3年分以外に自分達の会社の決算書から税務申告書に納税証明書各3年分の提出を求められたことでした。勤めているのが自分の父親の会社だから良かったものの他人なら到底赦されぬことでありそれに付け込んで“りそな”もえげつないことをするなあ!と思ったものです。
又、お得意先の従業員であるKさんのご主人など前の職場を退職後某有名大学の大学院でMBAの資格を取り京都にある我が国の一流会社N社に再就職されましたが、ローンの申し込みに対して銀行は勤務実績がないとたったそれだけの理由で門前払いでした。銀行がこんな良いお得意先を取り込めなかったのは明らかに貸付基準の欠陥であり時代の流れを読めずに旧套墨守を改めようとしない銀行のアホさ加減には心底驚いたものでした。
一般的に我が国の銀行はローン申込者に対する将来への洞察力が全くなく、当人の過去の勤続年数や給与額に限った判定基準とされているために、どんな優秀な人でも転職直後や契約社員などは返済能力の如何に関わらず貸付基準の範疇に入らぬために審査外として刎ねられますし、更に通常のサラリーマンでも年収や返済期間の関係で約30%の方が審査に受からず弾かれるのが現状です。その盲点を突き登場したのが禿鷹の外資であり、リーマンブラザース証券などが新しいローン会社を設立し独自の審査基準を作って此まで“りそな”では審査外とされた人々をりそなに紹介料を支払ってまで取り込みより高い金利で融資を始めることになりました。りそなでは貸したい人は多く居ても自行の貸付基準に填らなければ断るしかありませんから、みすみす上客を僅かな手数料だけで外資に取られて行くのを指を銜(くわ)えて見送ることになりますが、我が国のどの銀行も時代遅れな硬直した貸付基準を見直さねばならぬ時期が到来しているのにまるで気付かない愚かさには只々呆れますよね。外資モルガンスタンレーの住宅ローン会社などは融資を受ける者が“TOEIC”で900点以上取ると金利が0.2%安くなる等住宅ローンを受ける者の資格や能力に応じて貸し付け条件を緩和したり、金利を廉くする方式を採用していますから、融資実績がどんどん増えているそうです。
漢検準1級合格なら幾ら安くなるのかな?日本語は1級でもダメだ!と言われたりして…{%naku_a%}
今年の10月、中国からの輸入ジーンズに中国に棲息する蠍(さそり)が入っていて沖縄の衣料品店で試着した女性が足などを噛まれて5日間も入院していたことが先週新聞に登載されて居ました。何故2ケ月も記事が伏されていたのか分かりませんがこの不幸な女性(45歳とか)蠍に気付いてギャッと叫びそれこそ阿鼻叫喚の有様ではなかったでしょうか。ジーンズは穿くのも脱ぐのも結構苦労ですから、試着室から転げ出て穿いたジーンズを脱ぎ捨てるまでの悪夢の数分間はこの女性にとっては1時間以上に感じられたことでしょう。うら若い妙齢の女性でなかったことが不幸中の幸いでしたが、妙齢の女性と謂えどもこんな緊急事態に遭遇すれば例え下半身がビキニショーツ1枚であっても羞恥心など何処かへかなぐり捨てて大変な騒ぎだったことと想像できます。店内周囲の男性には目の保養になったことでしょうが…{%komaru%}何でもこのジーンズは輸入された国内の他府県から経由して沖縄入りしたものだそうですから蠍は相当期間絶食状態だったことでしょう。こいつは肉食ですから久し振りにありついた女性の脹ら脛(はぎ)の感触は喩えようもなく美味だったのではないでしょうか。{%uttori%}
昔うちの事務所が朝霧駅前にあったとき隣に裏山を控えていたために、いろんな虫がやってきましたが、涌き水を好む大ムカデの出没などしょっちゅうであり、仕事をしていて目線の端で何か動くものがあり見ると20cm位のムカデがよく散歩していたものです。外壁を伝わって3階まで上がり開けていた窓から入り込んだものと思われます。ムカデは結構猛毒を持っているので、捉まえるのは難しく雑巾などで体固めにした上振り上げる頭の部分を鋏でチョキンと輪切りにしたものですが二つに離されてもどちらピョコピョコと跳ねまわるのには、如何に虫好き人間の私でも気味悪く思ったものです。
ある日パーティションの向こうからギャッと言う物凄い叫び声が上がり、駆けつけると女子職員のYさんの足にムカデが這い上がって来たらしく、足がモゾモゾするので手で探るとムカデが足を上昇中だったとか夢中で払いのけてあの絶叫になったものです。20cmはあるそのムカデは機器類の下に逃げ込みましたから、それから仕事そっち除け全員総出で机などを移動しながらムカデを探索し見付け出して押さえ込み頭部をチョキンと切るまでの約20分間全員無我夢中汗びっしょりだったことを想い出しました。{%saiaku%}
この話を新入女子職員にすると間違いなく次の日から来なくなるので、全員に堅く口止めしたことは勿論です。{%gessori_a%} 蠍(さそり)の記事で想い出した10数年前の出来事でした。{%warai_a%}
今日は高校駅伝に有馬記念と多彩な一日でした。女子駅伝は兵庫県勢に3年振りの優勝を呼び込んだ須磨学園小林選手は2週間前ドーハ.アジア大会銀メダルの疲れも取れぬのに主将の意地から2区での20人抜きが凄かったですね。併せ獲得した3年連続区間新も見事でした。{%cracker_a%}
有馬記念がラストランとなるデイープインパクトは鞭が入ることもなく馬なりで後方からロングスパート三馬身の勝利は余裕でした。でもあの英姿を再び見ることができないことを悲しく思ったのは私だけではなかったことでしょう。(;;)武豊騎手も16年ぶりの有馬記念制覇ですから感無量の態でしたね。{%applause_a%}

“他社またぎ”とは何ぞや?


年の瀬まで後2週間と迫りましたが、年末調整準備に気忙しい毎日が続いております。ノロウイルスとか変な胃腸炎のようなものが流行っているようなので、体調に充分注意してこれから3月15日までの3ケ月間正念場を乗り切って行きたいと心に念じています。
一昨日お得意先の奥様からカマキリの卵塊を頂戴しました。何でも植木屋さんが木の剪定をしていて木の枝に産み付けられたのを見付けられたとか…{%ureshii%}私の虫好きを良くご存じで持参して下さいましたが、卵塊は折られた細い小枝に蜂の巣のようにぶら下がって紙箱に入れられており、この儘では家の中には置けないし(こいつは動いている虫しか食べないので暖房で冬の間に孵ると困ります)ハテ?どうしたものかと思案投げ首の末、孫娘の意見もあり雨の当たらない玄関脇の床几の上にアクリルの小さい水槽に中にキリギリスの暮らして居た虫籠に入れて周囲に枯れ草などを鏤(ちりば)めることにしました。こうしておけば自然の温度に推移して春には雛が孵るかな?と浅薄にも考えたのですが果たして赤ちゃんは無事孵るでしょうか?カマキリの赤ちゃんってとっても可愛いですよ。1cm足らずと小さくても親と相似形で鎌を振り上げる姿までそっくりなのにはつい微笑んでしまいます。{%ureshii%}

画像

トシで忘れっぽくなっているので赤ペンのサインは春まで忘れないようにと書きました。{%pen%}{%normal%}万一紙が風で飛んでいっても孵ったカマキリが庭まで辿り着けるように水槽を床几にしっかりと固定しようと思っています。
又又損保各社に3度目の受難が訪れております。損保各社は昨年10月と本年9月と2回に亘って自動車保険の不払い等が31万8000件金額にして186億円あったと金融庁に報告したそうですが、その後もぞろぞろと不払いや調査漏れが見付かり捜せば捜すほど不払いが増えて事件は底なし沼の様相を呈していますが金融庁から異例の3度目の調査命令を求められて大慌て調査結果は来年3月まで掛かるそうであり、どの損保も営業停止を避けられない模様です。今度はいよいよ本格調査だそうですから此までの2回の調査は一体から何だったのでしょうね。レントゲンから胃カメラ検査となり、患部の悪性腫瘍が見付かっての全摘では損保の余命幾ばくもないことが発覚したりして…{%gakkari%}
ことの発端は我々には耳慣れない“他社またぎ”なる保険金の支払いをどの損保も頬被りしており、無知な国民を欺いていたことが暴かれようとしています。
“他社またぎ”とは損保だけが使う隠語らしいのですが、車輌事故で人身事故が起こった際に被害者に100%非がなくて加害者側の保険会社から全額保険金を貰って居ても、被害者は自分の加入している任意保険に搭乗者同乗者が担保されていた場合そちらからも保険金が支給される仕組みのことですが、保険会社間では暗黙の了解事項でお互いが庇い合って通報などすることなく当然に加入者には知らされることがありませんでしたから、加入者が請求して初めて事故が認識されるお粗末さは、謂わば同業者間の“見ざる聞かざる言わざる”であり、変形の“談合”と言えるものだったのでしょう。加入者は保険料のみ徴せられて給付は無視されていた如くで現在の処、対象件数は600万件以上にも上るそうですから一体不払い金額は幾らになることやら見当もつきませんよね。皆様も過去に先方100%過失の貰い事故はありませんか、損保は金融庁の手前時効の有無に関わらず保険金を支払うと言っているそうですから、貰い事故で入院などされた方は是非今からでも申告されたら良いと思います。若し損保に相手にされなかったら金融庁に直訴してやったらどうでしょうか。
と謂っても昔のことだし損保再編で会社の名前もコロコロ変わっていますから何処へ言いに行ったらよいのやら…{%tohoho_a%}“他社またぎ”の不払いはあいおい損保がダントツに多くて470万件とか…処で、この会社昔はなんて名前だったのでしょうかねえ?
以為(おもえらく)損害保険会社は昔から事故に際して処理が不透明でいい加減であり、私など嘗て大きい道を走っていて左手の脇道から一旦停車することなく出てきた小母さんの車に側面を当てられ、幸い私の車は頑丈だけが取り柄で助手席が無人だったために人身事故には至りませんでしたが先方の保険会社曰く、そちらも止まっていた訳ではないから8対2で呑んで欲しいと言ってきたので、烈火の如く憤り“一旦停止の標識と白線は何のためにあるのか!そっちがその気ならこっちは最高裁まで行って訴訟費用も全部被せるがええのか!”と一括してやると、意外にも素直に折れ“全額負担します”と言って来たのには拍子抜けでしたが、私が気弱い男なら8-2で手を打っていたことでしょう。規則通りの処理でよいなら姑息な駆け引きなどせぬものですが、連中の給与はひょっとして値切った額の35%が貰える歩合制なのかも知れませんね。{%akkanbe%}
その又数年前の同じく貰い事故では今度は右手からの右折車が進入し、道路側の対向車ばかりに気を取られて左から走ってくる私の車に気付かず、斜めに私の車の後部ドアに接触したものですが、保険会社曰く“当たるところが前のドアなら進路妨害を取られて貴方が加害者にされるところでしたよ”には参った参った。{%gessori_a%}
事故多発者や車輌盗難事故者に対しては各社してガードを固めて、情報交換に余念がない癖して、善良な運転者のみが痛ぶられる現在の保険制度は何とか改革できないものでしょうか。金融庁も損保を叱るばかりでなくボロ儲けした利益を加入者に保険共済のように配当金で還元する制度に改革したらどうなんですか!
ガソリンの高騰化を受けて、自動車のガソリン税が問題児として登場しています。此までは税金が余るために誰も通らない高速道路が設けられるなど批判の声が絶えませんでしたが、最近では道路族議員の力が少し弱まったせいか、福祉に医療にとガソリン税の目的外使用の是非が論じられています。これって何処か可笑しいですよね。余るならその分ガソリン税を引き下げれば済む話ではないんですか?
又税金で作られた高速道路の通行料(諸外国では無料)が何故かメチャ高く、我々消費者の購入する生活必需品の価格をガソリン税や通行料など物流費が押し上げていますから車に無縁の者とて無形に多大な損害を受けている事実を知らねばなりません。
通行料と謂えば昔有料から無料化された第二神明道路が何時やら100円取られるようになり、その内150円になり200円に上がりましたから、あのときの無料は何だったんでしょうね。きっと国土交通省(当時の運輸省)の御役人が沢山入っての天下り給与や退職金に充てられるためだったのでしょう。然も公団自身もOBの関連企業に道路の補修や管理などを丸投げする搾取機関に過ぎず、管理協会なる財団法人が公団の窓口となって関連ファミリー企業の懐を潤わすことが唯一の仕事であり、公団の経費節減など露思わぬ事実は、永く公団関連企業の帳簿を見てきた一税理士として、時効となった今その事実を皆様に吐露したいと思います。
公団(窓口は管理協会)は関連ファミリー企業からの年間予算の提示(当然水増しされています)を受けてその額を支払うのではなく更に10%諸経費(提示予算に入っている)と謂う名目で余分に呉れますからファミリー企業が儲からない道理がありません。そうして置いて公団は赤字だ赤字だと宣っていますが、中身も吟味せずに国民の税金をファミリー企業にばら撒いているに等しく、ファミリー企業は使えば使うほど翌年貰える経費?が増えますから、絶対に赤字にならない仕組みであります、これではどう考えても経費節減意識など生まれようもありませんよね。
公団一つにして此ですから他の役所も同じことをしていることは自明の理であり、それらに目を瞑ることで政治家が潤い、全てのツケは国民が背負うこととなり積もり積もってその額830兆円には魂消ますが、これらの事実を座視した国民にも責任の大半があるを我々は自戒すべきでしょう。{%gakkari%}
何時も巻末を飾っていた、さくらちゃんの話題に触れられないことは寂しい限りですね。{%gomenne%}

今年の漢字は何だろう?


悪いこと続きの今年とも後三週間でお別れとなります。来年は少しはマシな年であって欲しいと願っていますがどうなることでしょうか。現在の処神戸の不景気は止まるところを知らぬ状況下にあり我々税理士は中小零細企業がお得意先であるため数字を通じて景気の不透明さを実感しております。首都圏の大手同業者が偶々好成績のためそれに追い付くべく県内の大手企業が下請けや孫請けを締め付ける皺寄せが来ていることも大きな原因ではないでしょうか。
日銀の福井総裁が安倍総理を訪ね“景気は息長い恢復を続けている”と相変わらず能天気な発言をして個人消費の低迷に懸念を示す安倍総理を揺さぶったそうですが、本年来年と個人課税の増税を知らされている総理は容易に納得せず日銀の早期利上げの必要性に対して批判的な見方を示したようですが、村上ファンドで儲けた2000万円すらほんの小遣い程度である総裁には“民の暮らし”など分かる筈もなく息長い恢復を続けているのは己が懐のことではありませんか。世の年金生活者が増税による国民健康保険料の負担を前年の10倍も受けている重圧など少しも知らないでしょうから、“58ケ月といざなぎ景気を超えたそうだし、銀行がガッポリと儲けているから景気が回復しているのやろ”などと単細胞な発想からの短絡的な思考には全く呆れ果てますよね。
国民健康保険と謂えば巷では市民税の5倍も8倍もする国民保険料が高過ぎて払えなく保険証が貰えずに資格証明書なるものを市町村から発行して貰っても病院では全額支払をさせられるために、やむなく消費者金融で工面して支払い、その領収書を持って70%を返して貰いに市町村に行ったら、この70%は未納の保険料の内入りにしておきますと取り上げられて残ったのは消費者金融の借金だけであり、阿漕な取り立てに脅える毎日を過ごす家庭が増えてきたそうですが、市町村まで消費者金融の味方をするような世の中になって何処が“いざなぎ景気”超えじゃ!何処が景気の恢復じゃ!
“貧すりゃ貪す”なんて謂う言葉がありますが、石原真理子(忘れていた名前でしたね)の暴露本発行の記者会見はお金のためならプライド(あったのか?)などかなぐり捨ててと謂う自らを貶めたものでした。過去に13人の男との愛の遍歴を認(したた)めたものらしいのですが、相手の男性には迷惑な話ですよね。“姫君とその躯を通り過ぎて行った13人の男達”にしては姫君様役不足の感を強くしますが、ともあれ一寸した据え膳だと思っていたのが忘れていた今頃になって披露されてはそれこそ男達は周章狼狽でしょう。著作に出演させられることについて相方13人中10人からは返事が貰えなかったそうですが、“書くな”と言えばもっと酷く書かれるでしょうから無言を貫くもやむを得なかったことでしょう。それにしても承諾した3人はきっと現在人気凋落で世間から忘れられて虎視眈々と芸能界復帰を狙っている輩でしょうね。
然しお金のためとは言え42歳にもなって世間に恥を曝すなど石原真理子も愚かですね。小柳ルミ子の熟年ヌード顔負けであり、そこまでやるか!とマスメディアの反応は散散でしたよね。TBSの女子アナなど“トイレで30分で読み終わったわ”とか放送で言っていましたが“トイレで”と言った言葉には明らかに敵意が読み取れましたよ。石原真理子にはよもや文才があるとは到底思えませんから、それって13人の名前だけ斜め読みされただけでしょうね。気の毒に本も少しも売れないことでしょう。だって13人の名前や顔写真や梗概はTVや週刊誌で既に発表済みですから本など買わずとも読んだも同然ですものね。{%ureshii%}
本当に読者に買わせたかったら、男の名の暴露だけでなくマスメディアが放送や紙面で口にし難い、通り過ぎていった男共との“こと”に及んでいる際の上手下手など細部に亘ったリアルな描写に徹するべきだったでしょうね。
それにしても彼女の眉毛はトレードマークで眉毛の薄い私など羨ましく思ったものでしたが、あれってゲジゲジ眉毛って言いましたよね。剃ってもう少し細くすれば少しは見られた美人だのに…と昔思ったものでしたが、何か眉毛の御利益でもあったのか拘りがあるようで現在も同じでしたね。もう20年したら往年の村山元総理のようになったりして…{%naku_a%}
巨人をお払い箱になった桑田投手の大リーグ入りが意外なことからストップされました。何でも原因はお粗末なことで外国人の就労ビザが満杯であり次回は4月まで発給されないとか…。他の選手のようにアメリカの代理人を使わずに自分のコネを使って安く上げようとしていた処にもこんなチョンボが起こったもので自業自得でしょう。そうしている内にも刻々と歳は取って行くし彼も四面楚歌となりましたね。元はと言えばPL学園から人の倫(みち)を外れた姑息な手段を弄して突如巨人入りをし、推薦入学を決めていた早稲田を怒らせその後PLの推薦枠が取り消されたことは余りにも有名な事実ですが、その後も財テクの失敗で巨額な借財を背負ったりしましたから今回のビザ停止も併せて22年前の己が犯した罪への贖罪かも知れませんね。22年間の活躍度はいい勝負かも知れませんが人気では完全にPL同輩の清原に置いて行かれましたから、ファンはよく知っていますよね。清原は今年半分しか試合に出られず低打率に終わりましたが来年も2億円以上で再契約できましたから桑田とは大きな差が付きました。プロ選手たるものファンにダーティーなイメージを持たれたらお仕舞いだと言うことがよく分かりました。今年ブルーウエーブの開幕試合をさくらちゃん始球式に釣られて出掛けましたが、新入団した清原に対しスタンド各所のパファンから“清原お帰り!”の声が飛び交いましたから彼の人気の根強さには驚いたものです。{%uttori%}
愈々13日に漢字検定協会の今年の漢字一文字が発表されますが、皆様はどんな字をイメージされたでしょうか。昨年の言葉は“愛”でしたよね。今年は良くないいろんな事が多くあり特に親の子供虐待や先生や友達による虐めが主流でありましたから私の選んだ今年の言葉は“虐”ですが、揮毫されるのは清水寺の森清範貫首さんで、奥の院で150cm×130cmの巨大な半紙に揮毫されご本尊の先手観音に奉納されるとか…こんな縁起の悪い字が当選するとは思えませんが、嘗て98年の和歌山カレー事件の年の字が“毒”であり、最近では04年に中越地震や台風23号の被害から“災“が選ばれていますから或いは”虐“も脈があるかも知れませんよね。{%tohoho_a%}
安倍総理の言った美しい國の“美”あたりが当選すれば言うことなしですが、我が国って何処から見ても美しい國とは思えませんから先ず無理でしょうねえ。{%gakkari%}
我等がさくらちゃんはオフとなっても休めるどころか、芸能人とのゴルフレッスンに男子プロとの交流戦など忙しい毎日です。昨日まで2日間行われた男子プロと男子シニアとの三つ巴戦ではさくらちゃんの華々しい活躍(最後の池ポチャはご愛敬)で女子プロチームが優勝しました。{%cracker_a%}
お祭りのようなものだから仕方ないにしても大山志保や福島晃子が欠場し韓国や台湾の選手を入れたチームでしたから興冷めもいいとこでしたよ。

何処が“いざなぎ景気”越えや!


師走の風は冷たく神戸の不景気を如実に顕しています。日銀や政府の発表では10月まで景気の拡大が58ケ月に達し、1970年に終わった所謂“いざなぎ景気”の57ケ月を超えたとありますが、巷間まるで好景気の実感がなく自民党や日銀福井総裁による人気取りの陰謀ではないでしょうか。“いざなぎ景気”の頃は私も30歳台となって働き盛りでありその間収入も5年間で2倍近く伸びましたが、今と違って働く人が居なくて我々零細企業は雇用の確保に懸命でありました。何せ職安へ行っても誰も紹介して貰えず、志望者が居ても希望給与が篦棒に高くて高嶺の花であり当時はパートなどの職制もなく、仕事はあっても働く者が採れないと謂う現実には往生し、当時は総員4名でしたが私一人が毎日朝6時から夜10時まで休みなしで3人分仕事をしたものです。然し最近の5年間は振り返ると倒産や高齢化で得意先が減ることはあっても増えることはなく、従業員の給与もここんとこ殆ど変わっておりませんから現在の経済状勢があの時代と大きく様変わりして居ることが分かり“何が景気の拡大か!”との思いが強く、儲けているのは銀行と鉄鋼メーカーと一部のIT産業だけであり景気の向上なるものが異質なものであって一部の企業の業績回復を全体の企業に地慣らしされ粉飾されたものであることを我々は知らねばなりません。真に景気が恢復したのなら、この5年間で日本政府の借金が600兆円から800兆円に増えたんはどう云う訳じゃ!{%ikari%}
最近京都大学の生態学研究センターでは植物が放つ青臭さを人工的に強めて害虫の被害を減らす実験に成功したそうです。何でも青臭さの匂いが強まると害虫の天敵が多く集まってくるとか…、植物は葉が傷つくと“緑の香り”と呼ばれる青臭い匂いを放つそうでこの匂いが囓られた植物の天敵である昆虫に助けを求めるSOSだそうです。自然界の仕組みってマカ不思議ですよね。又青臭さが病気への抵抗力を増すことすら分かったそうです。実験ではキャベツの仲間のシロイヌナズナの遺伝子を組み替えて香りを出す能力を2倍強に強めたら、害虫の紋白蝶の幼虫が葉を食べ出すと天敵のアオムシコユミバチが20匹も集まり、香りを強めないと8匹しかこなかったそうです。{%naku_a%}
うちでは何時もブログでご紹介しているように、スーパーで買ったレタスを食べさせていた蟋蟀が農薬のせいか夭逝するために防禦策としてレタスを自家栽培して居り、花よりレタスの方が多い花壇は道行く人達に奇異な目で見られていますが、レタスも最盛期となり蟋蟀だけでは食べきれなく健康上のことも考えて孫達にも食べさせることにしています。処が孫達はうちのレタスはスーパーで買ったのと違って青臭くて苦いと苦情を訴えるのです。そこでその理由を考えて見たのですが、野菜は元来どれも青臭くて苦いものでありそれが害虫から我が身を護り害虫に襲われて葉っぱを囓られた時に天敵を近寄せるための免疫力であったのでしょうが、人体で謂えば例えばインシュリンのように外部から一度与えられれば自家製造を止めてしまって死ぬまでインシュリンのご厄介になる如くで、農薬を使用しだしてから害虫到来の心配がないために野菜達は青臭さや苦さを作る機能を忘れてしまったのではないかと考えました。
確かに昔はどの野菜も虫食いではありましたが青臭くて苦かったですよね。トマトなんか口が窄まる位に酸っぱかったものですが最近のトマトは水臭くてまるで酸っぱくありませんからこれも農薬によるトマトの免疫力低下のせいではないでしょうか。一つには耐病性を高めるために近年のトマトが茄子の台木に接ぎ木されるために茄子の味が混じって酸っぱさが失われてしまったのかも知れませんね。台木と謂えば西瓜だって今では必ずカボチャの台木に接ぎ木されますから病気にも強く10キロを超す大きな西瓜が売られていますが、味は半分カボチャであることをご存じですか。私など戦前お盆に祖父の田舎に帰ったとき井戸で冷やした西瓜が振る舞われるのが何よりの楽しみでしたが、あの頃の西瓜は今の西瓜の半分位で直径が25cmもあれば大きい方でした。然し味の方は真ん中の部分が粉を吹いたように白く輝いて口に入れると噛むことなくシャリシャリと溶けてしまって、その甘さは堪(こた)えられないものだったことを覚えて居ります。きっと未だにご記憶の方もお有りでしょう。然し種の数は変わりませんから西瓜が小さい分種取りが煩わしく従兄弟達と競って縁側で口に含んでの種飛ばし競争などに興じた60年以上も前の懐かしい想い出でありました。
西瓜で思い出したのですが、戦後の西瓜が大きくなり核家族や冷蔵庫のスペースの関係で西瓜が丸っぽ売れることは珍しく3分の1や4分の1に切られた西瓜が売られていますよね。消費税ができた平成元年当時には小売業である果物屋や青果店がこの西瓜のカット売りをした場合小売業ではなく製造業に当たるのではないかと議論になったことがありました。国税庁では特別に西瓜は切って販売しても小売業と認めるとの通達を出したことがありましたが、簡易課税と謂う難解な課税方法を選択すると色んな落とし穴が待っており、お酒の小売屋さんなども店頭でコップ酒などを客に供している処が良くありますが、あれも消費税法の落とし穴であり店で栓を抜くと小売業が突然サービス業となって消費税が倍増する仕掛けとなっていますから怖ろしいですよね。ご免なさい。つい筆?が本職を目覚めさせました。
皆様もプランターで野菜を作って召し上がりませんか。うちは樽プランターでレタスを植えています。

画像

此は9月初旬に播種したものですが寒空を背に青々と茂っています。10月半端までは目を離した隙に半日にして1把のレタスが三角負(おんぶ)バッタに食べ尽くされて芯だけの只の棒になっていたのにはショックでしたが、敵も子孫を残すための体力保存に必死だったことと思います。三角バッタはそれまで飼っていたキリギリスの貴重な蛋白源だったので大目に見ていたのが悪く、キリギリスが死に絶えても三角バッタだけはしぶとく生き残っており、その後見付け次第捕まえては池の金魚に与えていますが、未だ時々居ますからその生命力の強さには驚かされます。写真のレタスは傍らで咲いているセージ(ハーブ)の香りがバッタには苦手らしくこの花の近くのレタスは全く食害されることなく無事でした。皆様も是非プランターでの家庭菜園に挑戦されることをお奨めします。{%ureshii%}
来年の参議院選挙に向けて優勢造反組が全員復党届けを提出し、平沼元経済産業相を除き11名全員が復党を認められることになりました。でも彼等が言っている“郵政民営化法案には反対したが郵政民営化には賛成だ”の詭弁にはどうにも呆れて返す言葉もありませんね。昔私の幼い頃、アキレスと亀が同時にスタートし、どうしてもアキレスが亀に追いつけない“ゼノンの詭弁”が私の頭を悩ませたものですが、彼等の詭弁には幼い者への説得力をも持たない馬鹿げたものであり、まるで“カネのために魂を売る”と言っているに等しいのですが、国会議員たる者が情けないことです。こんな連中に日本の國を任せて大丈夫な訳ありませんよね。こんな節操のない連中は次の選挙で蹴落としてやりましょう。
全員比例区へ逃げ込んで当選したりして…{%tohoho_a%}
今年の流行語大賞に“イナバウアー”と“品格”が選ばれましたよね。荒川選手の金メダル“イナバウアー”は当然としても藤原正彦教授のベストセラー“国家の品格”の“国家”が省かれたのには、政界、官界、財界を掩う談合汚職や税金の浪費の酷さに“国家”を付けることが余りにも烏滸(おこ)がましく、藤本義一審査員長始め審査員全員が抵抗されたであろうことが目に見えるようです。一体から我が國に品格の欠片でもあるのか!
安倍総理殿、外見の美しさなどより、内面の品格の方が大切だと知って下さい。さもなくば貴方が官僚のロボットになりつつあることが発覚しますよ。
女子プロゴルフもさくらちゃんの優勝を以て本年度を終了し、来春までオフシーズンとなりますから寂しくなりました。暫くゴルフコーナーはお休みとします。
それにしても人気者は辛いですよね。さくらちゃんは寒い中を出たくもない日韓対抗ゴルフなどに駆り出されて可哀想に唇が紫色でしたよ。{%gomenne%}

損保の逆襲


愈々11月も最終週を迎え、雨に混じって師走の風が舞うようになり忙しない年の瀬を迎えようとしていますが、皆様は風邪を引いていられませんか。私は年末調整の準備で大忙しの毎日ですが、この歳では朝夕の漢字の勉強を一日忘れると元の黙阿弥となるために決して欠かしてはならず、ネットでの囲碁対局も儘ならぬこの頃です。
先日の新聞で今話題の年金について政府は年金の実態調査を纏め発表しましたが、ナント!民間の方が公務員より年金給付が多いという奇妙な結論となって波紋を呼んでいます。
人事院とて公務員ですから、手前味噌になるは当然でしょうが、民間の比較対象会社を企業年金の高額な会社に特定して居る処にカラクリが潜んでいるようです。公務員と民間の比較は厚生年金と共済年金だけを比較することなく、退職金の一部とされる企業年金をも含めた民間企業を恣意的に選んだ形跡が強く、本人拠出分の少ない公務員の共済年金が厚生年金より少ない道理がありませんよね。
更に公務員には天下りと謂う恩典があり、民間人の再就職は運良くできても嘱託扱いで給与は退職前の60%乃至50%あればオンの字であり退職金はなしと謂う決まりですから、天下り後の高給と更に二度目三度目の退職金が追い掛けてくる天下りの連中との格差は格段のものと思われこの辺りを何ら考慮せずに行われた官民比較は国民をコケにしたものと謂うべきでしょう。元々この調査が官優遇の年金制度にメスを入れ此を是正すべく行われた調査ですから、此を阻止すべく各省のトップからの人事院への揺さぶりは凄まじかったものでしょう。このまま行けば来年度の年金一元化の議案提出も危ぶまれ、共済年金に更なる税投入と謂う国民不在のシナリオができあがるやも知れません。一体何のための調査やったのやら、国民の願望が無惨にも一度に打ち砕かれた感が致します。こんなに官の横暴が罷り通る背後には政治家が不勉強で何時も官庁事務方のシナリオ通りの国会審議しか行われず、政治家が自身の信念を有さず官僚のロボット化した結果でありましょう。驕れる官僚達に対する在野からの“草茅危言”が待たれます。平成の大塩平八郎は居ないのか!
今日の話題は保険料の矛盾撞着です。うちの車は給油が年2回程度で年に500キロも走りませんが、ソニー保険など計算が合理的で年間走行キロ数で保険料が決まるようで保険料がベラ安になるので数年前喜んで申し込んだら業務用はダメと断られました{%naku_a%}。家族中で騒ぎ乍ら雑踏の街中へ又は郊外の大型店へと買い物に行くのも楽しいでしょうが、そんな日曜ドライバーより3日に一度決まった路をちょこちょこと走っている方が事故率が圧倒的に少ないと思いますが、保険会社の頭が硬くて約款なんてまるで柔軟性に欠けており、役所の法律そっくりだと思いました。然しよくよく考えてみれば保険会社の規則は昔大蔵省保険局の馬鹿な役人共が検閲して決めたものでありましたよね{%gomenne%}。金融庁には保険金の未払ばかりでなく、この矛盾撞着の甚だしい保険料を見直す役人は居ないのでしょうか!金融庁のキャリア役人の乗る車は公用車で自分の懐とは無縁ですから誰もこの保険料のちょっとしたカラクリに気付かないのでしょうね{%gakkari%}。
先月うちのボロ車に今年も任意保険の改訂のお知らせが来ましたが、ナント!保険料が2000円も上がって居るではありませんか。過去に貰い事故はあっても当方が事故を起こしたことは30年以上ありませんからずっと60%割引(90%割引はできんのか!)であり免許証もゴールドでしたので、値上げされる憶えはなく驚いてお知らせの中身を読むと何でも私と同種の車の事故の比率によって保険料が上る仕組みになったとか…{%komaru%}。昨今騙しの保険金未払いで金融庁にお灸を据えられている損保会社がワル智慧を絞って新手の手法を考え出したものと思われます。腹が立ったので他社の保険も色々調べましたが、保険料の自由化など表面上の釉薬(うわぐすり)であり、何処の損保も答えは同じでありました。此ってある意味の“談合カルテル”ですよね。
それにしても同種の車の事故が他車より多いだけの理由で一般の善良なテラノの所有者が保険料の影響を受けるなど如何に考えても合点が行きません。事故を起こした車の所有者から多く保険料を取れば済む話ではないのですか?以為(この言葉は最近毎週使われていますが便利な言葉です{%ureshii%})私のテラノなど過去の車で現在は販売されていませんから、保険会社も大胆な料金値上げが打ち出せたものであり、万一クラウンやシーマの事故率が高くても保険会社はメーカーに気兼ねして絶対に保険料を上げないと思いますが皆様は如何思われますか。これって明らかに差別ですよね。或いはムラーノなどへの買換を誘う日産の陰謀も加わってのものかも知れませんね。金融庁さんは事故率の実態調査はしたのか!

画像

余りの義憤を感じたため毎日新聞にメールで投書したら23日全国版“みんなの広場”に採用されました。{%ureshii%}
新聞社も投書を鵜呑みに登載した訳ではなく、大阪支社から電話があり数日掛けて種々保険料の調査をされたらしく、私の投書のウラを取られた如くでありました。矛盾撞着や牽強付会などの四字熟語も読者には難し過ぎるからと訂正させて欲しいととやんわり引導を渡されてしまいました。{%akkanbe%}
投書が採用されると図書券2000円が送られてきますから、孫達の良いクリスマスプレゼントになります。そう謂えば昨年も丁度今頃漢字検定の投書が採用されて頂戴した図書券をプレゼントして孫達に大喜びされたことを想い出しました。{%ureshii%}
女子プロゴルフは愈々本年最終戦を迎えました。期待の横峯さくら選手は4日目もトップ発進でしたが、諸見里選手の猛追に一時は1ストローク差まで追い上げられ乍らマイペースを保持し、逆に1打差に迫った諸見里選手に気負いが出てショットが乱れ最後は11アンダー7打差での圧勝となりました。これで賞金ランキングも3位まで昇り獲得賞金9660万円はお見事と言う外ありません。{%cracker_a%}
心配なのはこの大会に優勝すると3年間国内ツアーのシード権が与えられるので、さくらちゃんが来年アメリカツアーに挑戦するのではないかと謂う懸念ですが、私始め多くのさくらファンを悲しませないためにも彼女にアメリカに行って欲しくありませんよね。折角女子ゴルフ界が隆盛期に入った今藍ちゃんとさくらちゃんを欠いた国内ツアーでは人気者不在で空洞化し再び低迷期に入るのではないでしょうか。男子プロゴルフ界が喜んだりして…{%shiranai%}。

少年期の想い出


秋も愈々深まり今日のような雨の日は冷え込んで朝晩ストーブが恋しくなる季節となりました。読書の秋ですが私は前回僅かに届かなかった漢字検定試験に性懲りもなく次回来年2月4日引き続き挑戦すべく試験勉強を読書代わりとして朝晩各1時間宛充てることにしています。”継続は力なり“とか謂いましたよね。次回がダメなら6月と合格するまで頑張って行くことで己が志を貫きたいと願っています。(^^)
近く引っ越しをするとかで荷物の整理をしていた弟の家の何処かから、私が中学生時代作っていた32頁もあるミニコミ誌が見付かったと先日持って来て呉れました。思えば中学1~2年の頃熱狂的なタイガースファンであり、多くない数人の友人のために作っていたものであり、毎日帰宅後勉強など少しもせずにせっせと小冊子制作を唯一の楽しみにしていたオタク人間であった遠い昔を想いだし、不思議と保存状態も悪くないそのときの想い出深い品を58年後に見ることができとても感動しました。
全32頁をパソコンに取り込みましたので表紙をクリックして頂くと小冊子が捲れます。

画像

表紙のこの写真はその後本塁打51本の日本記録を作った当時松竹ロビンスの故小鶴誠選手です。当時は未だカラー写真がなかったので白黒写真をモデルにして色を塗って加工していましたから男も女も頬紅を掃いたようだったのが懐かしいですね。中の文章を読むと字は今と少しも代わらぬ下手クソで、どう見ても中学生とは思えず誤字だらけ“顧みて”を“返り見て”などと書いて居ますから小学4年生程度の国語力でしょうか、然し自分で言うのも烏滸(おこ)がましいのですが発想と筆力は現在の中学生を遙かに超えているなあと思ったものでした。(^^)6年生の孫に見せたら“メチャ面白い”とゲラゲラ笑いながら読んでくれましたが漢字が旧字体なのでところどころで戸惑って居りました。写真が“寫眞”で自転車が“自轉車”ですものね(^^)
現在のブログ制作の基礎もひょっとしてこのミニコミ誌の58年前に培われたものかも知れず、それにしては半世紀を超す年月にまるで少しの進歩がないのにも驚きでした(;;)
あの当時は食糧事情が悪くて年中食べることしか考えぬ腹ペコの欠食児童でありましたから本来なら思い出したくない時代の筈なのですが何故か無性にひもじかったあの頃が懐かしくこの小冊子を眺めていると次から次と郷愁が籠み上げてきました。腹ペコの分、心には夢が胸一杯に膨らんで居たのかもしれませんね。腹ペコで連想するのですが、英語で食事中のことを“At table”と謂いますよね。又 “Comfortable”とは心地がよいという意味ですが、この字を分解すると食事に呼ばれている状態のようですから、英米でも昔は食べることが何より最高の喜びだったのでしょう。世界中には今でもアフリカなど多数の“uncomfortable”な人達がいますから、我々日本人も“ご飯粒を零すと目が潰れる”と親から言われた言葉をもう一度真摯に受け止め、将来枯渇するであろう食物への感謝を次代次々代へと伝承して行きたいものだと思いました。
先週仕事で芦屋の市役所へ参りました。何処の役所でも受付があって目立ってブスでない受付嬢が鎮座して駐車券を呉れたりなどしていますよね。芦屋市では受付の代りに入口の玄関脇に“おこまりです課”と謂う変な名の課があって女性が交代で座っており、課であるが故に課長さんまで居ましたよ。何をするのかと聞くと全く受付と同じ役目であり、国民保険が払えないと困った人が来れば国民保険係へ行くように言うだけで、市民税が高いと文句を言う人には市民税課へ誘(いざな)うのが仕事のようでしたから、実態は受付そのものであり課長さんの仕事も受付嬢と変わらず何故か無理矢理役職増やしの感がしました。でも此処の課長さん職場以外で名刺を出せばきっと誰にも驚かれるでしょうね。一番“おこまりです課”に不満を相談したいのはこの課の長(おさ)を命じられた課長さん自身だったりして…。(^^)
西部の松阪投手にレッドソックスから60億円もの値が付きました。このお金は西武球団が全部頂戴しますから、球団は8年間に彼に支払った報酬や契約金を遙かに超えることになり笑いが止まらないでしょうね。更にレッドソックスは松阪選手に契約金や年俸の交渉をせねば成りませんから一体総額で幾らになることでしょうか。
バブルを惹き起こされこれまでアメリカに数十兆円ものお金を捲き上げられてきた日本ですから、60億円位鼻くそみたいなものでこの金額は取られたお金の利子の1/100程度に過ぎませんが、松阪投手は最近太り気味ですから内臓の病気なんか抱えているかも知れませんし、あちらでは日本と違って遠隔地での強行軍が続きますから疲労からさっぱり振るわずにお払い箱になって帰国してから体調が戻るなんてことを期待したいですね。(^^)
先週末の17日中間決算発表の説明会で石原産業の田村藤夫社長は自らの経営責任や進退について明言を避け、更に記者団の“フェロシルトは産業廃棄物ではないのか”の質問に対してヌケヌケと“フェロシルトは製品だと考えている”と述べましたが、田村社長さん!製品と謂うものはお金を貰って販売するものと大古の昔から決まっていますが、お宅はどうして製品を売るのにお金を払うんですか?
今日行われた東京国際マラソンは期待の高橋尚子選手が初めて日本人選手に敗れて年齢的に最後のチャンスである北京五輪出場がほぼ不可能になり、片や女子ゴルフの横峯さくら選手はトップに躍り出ながらも終盤3パット3回で自滅し、何れも私達ファンの期待が大きく裏切られフラストレーションの溜まる悲しい一日でありました。(;;)