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国会討論

確定申告も漸く乗り切って、それまで放置されて居た仕事も懸命に片付けを終えて所員全員ホッとしている早春のひとときです。3月は土壌が冷え切って1年で一番冷たい時期ですが庭の草木は全員春の到来を待ち焦がれて居ます。あちこちから桜の便りがチラホラと聞かれるようになり春はもうそこまで来ました^^。うちの庭では一株だけですが桜草がメチャ綺麗な花を付けています^^。

 

先週の昼下がり、仕事も一段落したことだし…と、ラジオの国会中継を聞いて居たら面白い質疑が飛び交いました^^。前の日に立憲民主党の質問に対し、高市早苗氏が無礼な回答をしての退席時に、我が兵庫県選出前文部大臣の末松信介国会予算委員長が呼び止め、諭すようにこう伝えました。

高市大臣少しお待ちください。今大臣から答弁を頂きました。(立憲の)石橋筆頭理事がこっちに来られて、種々意見を述べて居られます。信用できないなら質問なさらないで下さい」という表現は全く適切でないと思います。閣僚が国会議員の質問する権利について揶揄(やゆ)したり、或いは否定したりするというのは大きな間違いだと思います。私ども議会人が質問するにあたっては、質問をする側も政府側にて答弁する側も、基本的には敬愛の精神が必要だと思っております。私が野党時代に野田総理に質問したとき、本会議も予算委員会に於いて、厳しい言葉で攻撃的に放っても、根底には『敬愛の精神』を持っている、という自覚がありました。行政監視委員長時代に細川(律夫)厚労大臣や仙谷(由人官房)長官にも注意したとき、きちっと従って頂いたことを覚えております。そういう意味で、私は『信用できないなら、質問なさらないで下さい』と謂う表現については、全く不適切な表現であり、ある意味『敬愛の精神』を忘れた言葉だと感じ、この部分だけはぜひ訂正して頂きたいと思います。これは私の信念であってそれだけ強く述べさせて頂きます。どうぞご退席頂いて結構です。

委員会室に拍手が起きるなかを高市氏は頭を下げ、しおしおと退席致しました。そして午後、再開した質疑で立憲の小西洋之参院議員から「謝罪や撤回の考えはないのか?」と問われた高市氏はこう答弁しました、「敬愛の精神が必要という末松委員長からのご注意を重く受け止め、私が信用できない答弁が信用できないんだったら、もう質問をなさらないでください、という答弁についてのみは撤回をさせて頂きます」。高市氏は「質問権を否定する発言」と問題視された答弁に限ってしぶしぶ撤回しました^^。

然し予算委員会の長が謂わば格上の閣僚に対してこのように大胆な注意をするのは異例のことであり末松委員長の発言に対し批判する声が各所から上がりました。ジャーナリストの門田隆将氏は同日、自身のTwitterに「はぁ?あの微塵も“敬愛”がない野党の暴言には一言もなし、付け上がる立憲、完全にモラル崩壊の国会、まずこの無能委員長の更迭を…」と舌鋒酷しく糾しました。お笑いタレントのほんこんも自身のTwitterに《注意?いる》と書き込みましだ。タレントのフィフィも同じく、自身のTwitterに「敬愛の精神を忘れてるだっけ?…(万死に値する)には、なんのお咎めもないのかな?」と書き込みました。小西議員は自身のTwitterに《高市氏は万死に値する》と書き込んでいました。SNSではほかにも末松委員長の発言を批判する声も数多く上がりました。「小西や杉尾の発言ぶりをみると敬愛の念など微塵もない。相手を貶めようとしているしかない。委員長は小西や杉尾にも同じことを言えよ!何が敬愛か!鳩山由紀夫みたいなこと言うな!」
一方では末松委員長の発言に賛同する声も多く上がりました^^。「同じ与党自民党でありながら庇うこともなくきちんと糾す末松委員長は立派です!」議会人はかくあるべし。中には「質問する側も」と言ってるのがポイントです、と委員長の発言は野党に対しても向けられていると解釈する声もあります。「公開説教」で思わぬ注目を集めた末松参院予算委員長には男を上げる絶好の機会であって、声が太くてとても良いし、兵庫県人此処にありの気概を示して頂いたと私は溜飲が下げる思いを抱いた昼下がりの一刻(ひととき)でありました^0^/。

 

一昨日の午後、名古屋市内の駐車場で2歳の双子が連続して転落したのが見つかりその後死亡しました。警察によると2人は横のマンション7階一室からの転落でありました(;;)。 その部屋には当時両親が居ましたが「目を離した隙に子どもが居なくなった」と母親が説明して居ます(;;)。両親が同じ部屋に居ながら赤ん坊が二人も窓から墜ちるのに気付かなかったとは💢…。 部屋の窓は80センチほどの高さで、捜査関係者によると窓際に踏み台になる物が置かれて居たそうです。用事をして居たと言ったお母さんですが、同じ部屋に居て窓に乗り出す子供達に全く気付かなかったのはどうして?、此れって両親二人が余り人に言いたくないことをして居たんじゃないのかなあ?と思ってしまいますが、或いは過失致死罪でも良いんじゃないの?💢。

 

今週の読めそうで読めない字          (微温湯)

先週の読めそうで読めない字          昔日(せきじつ)の感に打たれる

あきらめなかった村木厚子

桜草

近年暖冬になってからお正月と言えば「桜草」の開花だ、清楚なこの花は日本人好みで可憐で楚々としたところが西洋花にない特長です、散歩の途中に撮りました。此れから寒さに堪えて健気にも花の数を増やして行きます。「桜」が咲く頃には此の花が見られなくなり5月には休眠期に入ります。花言葉は「青春のはじまりと悲しみ」ですから早春に咲く花の命が短いところから付けられたと思われます。可成り日本人的な花と謂えるでしょう。
よく似た花にプリムラオプコニカがありますが此れはサクラソウ属でも洋花で我が国古来の「桜草」ではなく私の好まない花です。又寒いときにはパンジーやデイジーがよく見られますが此奴も私の嫌いな花で植えたことがありません。きっと戦時中の幼い頃に見たことがない花のため潜在意識が拒否するのではないかと思って居ます。

曾て郵便不正事件で逮捕され世の中をあっと言わせたあの村木厚子厚労省事務次官が昨年10月60歳で退官された。そして今春より日経新聞夕刊「明日への話題」のレギュラー執筆者として半年間毎週登場されることになった。どんなことを書かれるのかとても楽しみだ^^。
彼女は8年前厚労省局長時代に凜の会郵便不正事件で障害者団体割引制度の証明書を発行した廉(かど)により大阪地検より逮捕起訴され164日に渡って勾留され腰縄を打たれ手錠姿で取り調べを受けたが一貫して否認を貫き遂に無罪を勝ち取った猛女だから知らぬ人は居ない。並みの男なら恐らく連日検察の恫喝に屈し罪を認めただろうが、彼女は高知の生まれで土佐のハチキンだから堪えられたんだろうね。辺鄙な高知大学出なのに事務次官まで上り詰めたのは安倍総理の人気取り異例の人事だったと言う説もあるがきっと彼女の揺らぎない信念と実力の賜物だろうね。
彼女の「明日への話題」第一声は、結婚しても子どもを産んでも絶対に辞めさせられない職場に付きたいと思って役人になったと書かれた。そうだよね、結婚しても子どもを何人産んでも辞めないで居られるのがお役人だ、キャリアでありながら当時は男女雇用均等法などなく国家公務員の同期800人中女性は僅か22名でそれも事務系に限ってはたった5名であり、女は採用しないと公然と言う役所も少なくなかったそうだから現在とは大違いだったのだ。
東大以外は先ず出世が望めない中央官庁に何故彼女が入ったのか、彼女の著書「あきらめない」によると初め彼女は高知県庁に入りたくて地方公務員試験に合格するつもりでその予行演習として第一種国家公務員試験を受けたら両方パスしたので高知県庁の採用試験に臨んだら「キャリアの女性はちょっと困る…(;;)」の雰囲気がムンムンだったので已む無く諦めて中央官庁に切り替えたが事務職では労働省に唯一女性枠があるだけで選択の余地なく労働省に入省されたそうだ。
入省後はキャリアでありながら30名の同僚職員にお茶を配るのが朝の仕事だったが、理解ある上司の判断でお茶配りの労役が免除されるまで延々と3年間も続けられたそうだがキャリアにお茶を入れて貰うノンキャリは針の筵でありその心裡は複雑だったと思うね。
50歳になり局長にまで上り詰めての青天の霹靂である郵便料金割引公的証明書不正発行交付の疑いによる逮捕と起訴、そして特捜検事からあの手この手の恫喝に堪えての無罪に至る1年半のドラマは彼女にとって「災い転じて福となす」であり、安倍総理の人気取り人事と言われるが事務次官にまで上り詰めることができたのは才能だけでなく彼女の持つある種の魅力のせいだったろう。事件当時マスメディアに掲載された彼女のトレードマークである引詰め髪は戦時中私の母親達の定番ヘアスタイルだったから懐かしかったね^^。
彼女の仕事でのモーレツ振りは勤務時間がメチャ長いため、幼い子どもを預けた保育ママ宅への朝夕送迎のタクシー代が当時の年収相当額である300万円にも上ったことだ。生活費は職場結婚した夫の給与で賄えたからよかったが10時に仕事を終えられることが希有であり、夜中の3時4時はざらで残業時間は月200時間を優に超えるが、申告は男が90時間女は50時間が決まりだったそうだから将にブラック企業顔負けであり、中央省庁の勤務は想像を絶するね。我々の近くに介在する区役所や年金事務所などのお役所では鼻糞を穿(ほじ)って所在なげに座っているお役人のノンビリムードとの落差は一体から我々はどう考えたら良いのだろう?彼等を中央省庁に廻せば仕事のハカが行くと言うものでもないしね…(;;)。昔小生の愚息がどうしても嫌がって中央省庁へ行かなかった理由がどうやら分かったような気がするな。彼処は頭の中身だけでなく人一倍タフでモーレツ人間でないと務まらないんだ。
キャリア資格と勤務時間の差は役職で補完されて居り、彼女が31歳で初めて地方へ出されたとき島根労働基準局の課長職だったが、1年半勤めて本庁に戻されたときは初めて課長補佐に任命されたそうだから本庁と出先では役職のランクが比較にならないと分かるね。因みに本庁で課長になったのは41歳だ。
島根ではキャリアの女性が夫を置いたまま単身?東京から子連れで赴任して来ると言うので大評判になり、社宅では同局の主婦達が2歳の幼児を構ってくれ、後年裁判のときは島根労働基準局ぐるみで大挙して援軍となって彼女を励ましてくれる戦力になったとか…^^。村木さんの人徳の賜物だろう^^。当時は外部の人から地元採用の事務員と間違えられるのでどんなに暑くても夏ではスーツの着用が欠かせなかったそうだ。警察や防衛庁のように勲章などないもんね^^。如何に女性のキャリアが少なかったか分かるような気がする。
読書好きの彼女は勾留される際、拘置所内に佐々木穣と今野敏の本を持参されたそうだが164日の勾留期間に読破された書名149冊が「あきらめない」の末尾にリスト化されている。佐々木穣、今野敏以外にも獄中なのに重松清や畠中恵などいろんなジャンルを読まれており読書傾向から彼女が検事の尋問に怯えず平常心で「明鏡止水」の心境に居られたことがよく分かる。権力の権化のキャリアでも私の好きな重松清なんて読むんだね^^。
週一回だが此れから半年間彼女の「明日への話題」を楽しみに読もうと思う。

偽の血液製剤を作ってボロ儲けしていた一般財団法人「化血研」に対し厚労省は110日の業務停止処分を科したが、ナント此処の殆どの製品について他のメーカーに代替品がなく業務停止の間も製造出荷が続けられるそうだ。「作らへんで…」と嘯(うそぶ)かれて困るのは国やったんや、何のための業務停止処分や!企業は業界でのシェアさえ確立してしまえば怖いモンなしなんだ(>_<)、昔、ミドリ十字が悪いことをして指弾されたが此方は会社と違って一般財団法人だから潰すわけにもいかんし大して税金の懲罰も科せないし法律の盲点を突かれて厚労省も困ったね。村木さんは今では外部の人となったが化血研をやっつける良い知恵を授けて遣って下さいね。

ところで北朝鮮の「核実験」に対しアメリカは一部の北朝鮮船舶の入港禁止を国連安保理事会に諮るそうな…。恐る恐る、怖々、と言う感じだから中国に協力が得られないアメリカの持て余している様子がよく分かる。実はアメリカも北朝鮮が怖いんだろうな(;;)。

先週の読みたくても読めない字
咲いた花が窄(つぼ)む

今週の読みたくても読めない字
咲いた花が(萎)びる