暑い夏が到来してウンザリしている処へ選挙カーがソッコーで暑さを運んでくるから堪らない、週休二日制なんだから選挙運動も土日はお休みにして欲しいね。選挙なども寒いときに済ませて欲しいね。
先週木曜日早朝待ちに待ったキリギリスの第一声が叢から聞こえた^^。赤ちゃんのキリギリスをご紹介してから2か月余り漸く成人?したらしい、そっと跫音を忍ばせ鳴き声の30cm近くまで近づいたが声はすれど姿は見えず、凛々しい鳴き声が向こうへ廻ればこっち、こっちに居れば向こうから聞こえてくる。悪い目を凝らして気付かせないように懸命に叢を探ると居た居た^^、二ヶ月前の赤ちゃんが見違えるような美丈夫になっている。普通彼等は叢の上に乗って鳴くものだが此奴は用心深い性格らしく露草の中段に居て鳴いている。此では天敵の燕も容易に手が出せまいぞ^^。今日も暑いけど窓を開けてキリギリスの鳴き声を聴きながら涼を取ろう^^。

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先週の夜、寝所で本を読んでいたら何かを売りに来たらしいマイクの声が近づいてくる、今頃灯油でもあるまいしと聞き耳を立てると、どうやら♫わらび餅♪などと言っている。わらび餅はスーパーなど廉価で販売しているから軽トラの「わらび餅」など誰が買うのかなと思い、ふと昔昭和20年代中高生時代を思いだした。あの頃農家のお爺さんが毎朝天秤棒の前後に撓(たわ)んだ荷を担いで「麦茶にハッタイ粉、柏餅」と近くを行商されていた記憶が甦った^^。紛いもなく西神戸の言葉だった、当時は神戸の言葉も須磨から向こうと此方と少し違って居たのだ。車なんかない時代だし垂水の北方今の第二神明道路の向こうに農村があり、うちの辺りまで距離にして3キロ以上あっただろうか、あのお爺さん撓んだ天秤棒の撓(しな)りから荷の重さは5貫以上(20kg位)と察せられ、凄い膂力だなと当時感心した。家中して早朝暗いうちから作られたんだろうな、昔は皆貧しかったからよく働いたんだ。軽トラの「わらび餅」が私を60年前に戻してくれた^^。大麦を挽いて作られたハッタイ粉はチベットでは主食だが、今の子供達はまるで知らんだろな、大人もかな?
最近はフトしたことで少年時代の想い出が走馬燈のように浮かんでくるが、愈々冥府からのお迎えが近づいたんだろうね^^。

先週高峰秀子について触れさせて頂いたが、もう一言付け加えさせて欲しい。大宅壮一が高峰秀子を「25%女で25%が男、残りはミネラルウオーターだ」と評したが蓋し名言だったと思う^^、彼女は女性でなく中性だったんだ、彼女と接した人達はだれも彼女から色気や媚びを感じたことがないと書かれて居る。そんな彼女だが、我が国きっての言語学者であり京都大学教授と言うより広辞苑の編者で著名な「新村出(にいむらいずる)」が彼女の超大ファンであったことは余り知られて居ない。京都在住で83歳の氏が年一回帝国学士院会に出席するため上京した折、さる編集者に教えられて高峰秀子の自宅を前触れなく訪れたが偶々高峰夫妻は不在で帰宅後置かれて居た名刺を見て松山善三が恐懼したが、高峰秀子は「それって誰?」だったそうだ^^。その後夫妻で谷崎潤一郎に連れられて京都の自宅を訪問された折、あの大谷崎が5尺に足らぬ「新村出」の前では借りてきた猫のようになり「ハイさようで御座います」などと身じろぎもしないので高峰秀子は漸く目の前のこびとが余程の大物なんだと悟ったそうだが、「新村出」の家中には玄関から書斎まで所狭しと無数の高峰秀子のポスター(あらゆるナショナル製品のコマーシャル)で埋められていた^^。そしてそれ以来年数回彼から彼女を讃えた短歌を綴ったファンレターが届いたとか…^^謹厳実直で有名な広辞苑の「新村出」ならではの頬笑ましいエピソードだね。

「高峰のアメリカだより夕刊に出でし回りに赤き線引く」 新村出全集第15巻より

先週スペースが足りなくて書けなかった、6月末漢字検定の会場である神戸外大には前回の検定が流通大学で行われたため1年振りだったが、此までの学校らしい穢いトイレからホテルのように綺麗なトイレに変わって居て酷く愕いた(゚ロ゚)。手洗所まで自動だった。トイレの品格は学校の品格だ(東大のトイレは見たことないけど…)。
学園都市の学生を対象にワンルームマンションを経営されているお得意先のMさんが仰って居られたが、今の神戸外大は学生が遠くから集まってくるので利用率が一番高いそうだ、私の母校である神戸商大(現兵庫県立大学)や他の大学は地元の生徒が多くなったとか…:-)、私の頃は半数以上が下宿していたし神戸外大などローカルな学校だと見下げていたからショックだ。偏差値を調べたら神戸外大が62で県立大学は59だったから余計に落ち込んだ:-)。
今では姫工大や看護大学と一緒で名前まで変わってしまったが、40年前商大が神戸大学の商学部になることが99.9%決まりだったとき国会議員から横槍が入って強引に篠山農大(現農学部)と摺り変わったことが不幸の始まりだったんだ(;;)。

先週の誤字訂正の答え
経済復興の機動力として働く、(起動力)でした。

今週の誤字訂正の問題
聴衆の熱気は最高調に達する

今週のご教訓カレンダー
「事実上倒産」 「事実上父さん」 母さんが捨てたけど…