任天堂ＶＳスマホ

先週１６日今年初めての芥川賞と直木賞の発表があり、女性上位の世相を反映してのことだろうか男性は全滅し女性３名が授賞した。芥川賞はフリーターで働く弱冠３０歳小山田浩子の｢穴｣が選ばれ、直木賞は朝井まかて「恋歌」と姫野カオルコ「昭和の犬」が選ばれたが、小山田浩子と朝井まかて両氏は初候補での授賞となった＾＾。姫野カオルコは１９９７年と１７年も前に候補に上がり以来候補５回目での授賞となる。彼女の候補作は常に読者から圧倒的な支持を得て居たが、余りにも筆が達者すぎたせいか選者に反感を呼んだのだろう此まで１７年間も授賞に至らなかったのは不思議だったね。彼女の感性による筆致の素晴らしさは小生のブログにも数回登場したからご記憶の方も居られるだろう。本人も此まで幾度も授賞を確信しては裏切られて居たため今回は不貞腐れて授賞を辞退するつもりだったのではないだろうか、正装での出席が決まりである記者会見に於いて家で寛ぐジャージ姿での登場は寝間着姿かと思ったほど異様だった:-)。きっと嫌がる彼女を幻冬舎の編集者達が懸命にヨイショして無理矢理会場に連れ込んだものなんだろうな:-)。何でもスポーツクラブに逃避して居る処を連れ出されたとか…:-)、直木賞受賞は本の売り上げが一挙に伸びて増刷されるから「昭和の犬」発行の幻冬舎にしてみれば会社の命運をかけてのもので何としても辞退されることだけは避けたくての行動だったのではなかろうか＾＾。その内きっとカオルコさんは直木賞の選者に選ばれるに違いないと私は確信して居る。

１６日あの小野田寛郎さんが９１歳で昇天された。彼の生前の言葉「人間は一人では生きられない」彼ならではの重い言葉だ。人生に盛りである２０歳から５０歳までの３０年間フィリピンルパングのジャングルの中で敵軍と戦いながら息延びた経験が言わせたものであろう。引き籠もりの青少年達に聞かせてやりたい言葉だね:-)。

野球殿堂博物館は日米で２０１勝した野茂英雄選手を史上最年少で殿堂入りしたと発表した。殿堂がアメリカでないのが何より残念だ。野茂投手がドジャース入りしたのは自らが望んだことではなく我が国の球団が何れも近鉄の要請を受けて彼のプレーを受け入れなくなったため彼は野球に賭ける情熱を押さえられずに不本意ながらも追われる如くに渡米し、２回にわたる無安打無得点試合の輝く金字塔を打ち建て日本選手がアメリカで通用することを実証し、佐々木投手イチロー選手などの登竜門となりアメリカ人に劣等感を抱く我が国の青少年に大きな夢と希望を与えた功績は誰よりも大きく、日本政府は誰を差し置いても野球のパイオニアである野茂投手に率先して栄誉賞を贈呈すべきを怠っているのは本末転倒と謂われても詮方ないぞ。政府はイチロー選手に２度に渉って栄誉賞の打診をしたが、イチロー選手の今日あるは全て野茂投手に基因することを忘れては居ないのか！遅蒔きながら政府は野茂選手に国民栄誉賞を授与すべきだろう。

世界の任天堂が今期決算で１０００億円の黒字決算の筈が転じて３５０億円の赤字となる見通しだと発表された（；；）、ゲーム機「WII」と携帯機ゲーム「ニンテンドー３DS」が年末商戦で不振であり売上高が５９００億円と当初予想の９２００億円から３６％も減少したことによるそうだが、ソニーのゲーム機は黒字を維持しているから任天堂の失態は競合するスマホやタブレット型端末への対応が不十分であり新製品の開発ができなかったことだろう。何時までも「ニンテンドー３DS」でもあるまいに…、現在の株価は全て円安による輸出為替差益織り込み済みのものだったが幾ら１ドル１０３円～１０５円でも売れなければ何もならぬから此の赤字は不甲斐ない、昨年９月遷化された山内溥社長も泉下で哭いていられることだろうね:-)。山内前社長は任天堂の株を１０％保有して居られたから時価にすれば２０００億円を超すことになるが、此の赤字発表で株価が暴落すれば山内溥社長の相続人達は相続税１０００億円を支払えなくなる懼れが大きい、他人事ながら少し気になるね＾＾。

昨日行われたセンター試験の日本史Ｂにて手塚治虫のマンガが登載された。マンガは初めてだそうだが、問題は第二次世界大戦の戦況の順位であった，然しマンガが出題のヒントになるものではなく、戦時中学徒動員された職場の風景であって、単にマンガ世代の受験生に媚びた出題だと思い不快だった:-)。我々が６０年前受験の折第二次世界大戦は「一般社会」の問題であって「日本史」は明治以前であったから感無量だ。もう２０年したらあの平成バブルも日本史に出題されるんだろうね:-)。

先週の難読漢字の答え
① 東風　　②　南風
① は（こち）　②　は（はえ）でした。
（はえ）が少し難しかったかな？

今週のかな付けの問題
①　愛い　②　愛しむ　③　愛でる