囂(かまびす)しいとはこんなことを謂うのでしょう。雨が降らずに早朝から熊蝉が家の周囲の灌木に群がっての合唱にはウンザリの毎日です。私が幼い頃熊蝉はホンゼミと呼ばれ少なくて容易に捕獲できない子供にとっては宝物のような蝉でありましたが、その頃我が世の春?を謳歌し昼下がりの暑さを増幅させていた鳴(あぶら)蝉が最近は少なくなり、少しは午睡も取れるようになりましたが蝉の世界の生態系にも異変が起こっているようであり、昔は深山幽谷とまで行かなくても街中では聞けなかったミンミン蝉が都心に上陸?し、真昼にハーバーランドやJR明石駅前でミーンミンの蝉時雨には魂消ています。何時もこの時期蝉の声で想い出すのは昭和20年の終戦直前姫路の山奥に疎開していた或る夜、すぐ傍にあった東洋紡績姫路工場がB29の大群に襲われ瓦礫と化するを避難した近くの山中より垣間見ましたが天を衝く業火は此の世の終わりを告げるが如くであり”僕の命も啼く蝉より短くて終わるのか“と幼な心に考えたことでした。
例年の如く今年もお盆の帰省ラッシュとは無縁(帰る処も、又帰ってくる者もなし)の日常生活に明け暮れ、お盆休みは丁度親父の初盆なのでラッシュアワーに捉まらぬようにと今朝お墓の打ち水と草毟りに舞子墓園に行って参りましたが、早朝でもありお盆なのにお参りの方々より飼い犬のウンチ目的の散歩の方の方が多いのに驚きました。参道入口にはお墓参りの方以外立入禁止の大きな看板が立っているのですが愛犬の飼い主は勝手瞽(めくら)なのでしょうか。自分達のお墓は別の場所なのかも知れませんがそれにしても日本人の公徳心の無さにはほとほと呆れ果てます。 {%saiaku%}
お盆と謂えば先日のM新聞“みんなの広場”に義父母が他界した後も盆暮れには押し寄せてくる小姑としたい放題の甥や姪達を迎えて長男の嫁(66才匿名)としての悲哀が綴られて居り、他人事とは謂え実感を以て読ませて頂きました。長男の嫁にとっては義父母亡き後夫の弟妹は謂わば他人同様であり冠婚葬祭のお付き合いだけの間柄の筈が昔変わらぬ里帰りのお接待は経済的にも精神的にも負担が大きく、我が国の良き風習も父母の亡き後は一考の余地があるのではないかと思いました。遺産相続の結果にもよりますが現在の法律では長男だからと財産が多く貰えるものでもなく、佛事やお墓の守りなど長男夫婦の負担は少なくありません。きっとこのお家ではご長男の人柄が弟妹に慕われているのだと思いますが、弟妹と仲の良いご主人を持ったお嫁さんも大勢の小姑に囲まれて“義姉さん義姉さん”と煽てられ扱(こ)き使われては堪ったものではありませんね。然し女性上位の昨今新聞への投書程度で不満を解消されているこのお嫁さん流石戦前生まれの忍従の人だと感服致しました。戦後生まれだととてもこの程度では治まらず皆がUターンされた後年金分割の離婚話にまで行き着くのではないでしょうか。 {%shiranai%}
ブルドックソース買収策が7日最高裁で否決されて目出度く?負けた禿鷹スティールはまんまと新株引受権21億円余をブルドックソースから捲き上げることに成功しました。“♪勝って嬉しい花一匁♪”ではなくて“♪負けて嬉しい花一匁♪”でしたよね。 {%tohoho_a%} 買い占めた株も400円くらいで売れる筈ですから相当な額が懐に入るでしょう。一方ブルドックの方はコンサル料や訴訟費用など7億円を要し28億円もの特別損失を計上する羽目となり、当初の黒字予想が暗転し10億円の欠損予想となりましたが、全てはこの会社が企業買収に対し無防備であったためであり、お茶汲みから叩き上げの池田社長には少々荷の重い案件でした。そろそろ後継者選びの時季が到来したのかも知れませんね。今思えば会社側は企業経営の意思もノーハウも持たないで高値売抜けだけが目的のスティールのえぐい遣り口に対し“うちの会社は狼の前の哀れな子羊です。スティールはまるで”花一匁“の女衒です”と世論に訴え続けていれば、臨時総会など開いて新株予約権の割り当てなど決議しなくても誰も義憤に駆られてTOBに応ずる株主など幾らも居ず、困ったスティールは会社に頭を下げて買い占めた10%強の株を引き取って貰うしかなく彼等は大損し日本からの撤退を決意することになったのではないでしょうか。
職業柄税理士として気になるのですがブルドックがスティールに支払う21億円は新株引受権の代償であり税法上所謂“みなす配当”とされて損金にならず法人税が課税されると考えます。払ったお金が経費にならないのでは会社にとってダブルパンチで大きなダメージですね。
先日の新聞記事ですが、英国在住の日本女性が再婚相手の英国人との間に生まれた子供を出生証明書に記載された父親の子供として届出の手続きをし、英国では当然に英国人男性が父親と認められ登録できましたが、将来帰日したことも考え日本国籍も取れるようにとロンドンの日本領事館に出向いた処、領事館では離婚してから250日しか経過していないから日本人である前夫の子として届けるように言われ、已むなく法務省に相談したら父親の推定について2国間の法律が異なる場合は“父未定の子”として取り扱うと言われ事実戸籍謄本にはそのように書かれたそうです。未定の子とは不思議な表現ですが20年ほど前にも同様な事件があったらしく法務省がその際の取扱通達に従ったもののようです。前夫の子は困りますが未定の子ではもっと困るので通達は法律ではないし裁判を起こせば再婚相手がアジヤ人でなかったのがもっけの幸いで此の女性の希望が簡単に叶えられると思います。何故って判事さんの目が如何に節穴でも目は青いし頭の毛はブロンドの赤ちゃんを見れば”この子は前夫のとの子や!“とは口が裂けても言えませんよね。それでも裁判官も意地があるでしょうから再婚するまでの間に他の英国人との子かも知れぬから”未定の子”は取り消せぬと頑張られるかも知れません。 {%komaru%} ド偏屈な日本の裁判官のしそうなことではありますよね。{%ikari%}
これも又先日の新聞記事ですが、急からしい人もいたもので4年連れ添った妻と子供があり乍ら、別居して他の女性と同棲し、6年5ケ月後に肺ガンで死亡した男性の遺族年金の帰属を回(めぐ)って地裁の判決を高裁が覆した事件が東京で起こったと報じられました。本妻を年金受給者とした社会保険庁の決定の取消を求めて内妻が社保庁を相手取って不支給処分の取り消しの提訴に対し地裁は男性との同居期間が本妻との期間より5割以上も永く、男性も本妻との離婚を望んでいたからと本妻に支給されていた遺族年金を内妻に支給するよう命ずる判決が出されていましたが、高裁は男性が別居後も本妻を税務上配偶者控除の対象としていたなどと地裁の判決に対して逆転判決を申し渡したのですが、私は何故かどちらの判決にも納得行かぬ思いが抜けず法に欠陥がありはしないかと考えるに至りました。法律の原則で行けば受給者は当然本妻ですが、長期に亘って婚姻関係が実態を失っている場合は内妻に受給権があるとした法にも欠陥があり、長期とは何年を言うのか本妻との同居期間と内妻との同居期間の長短をどう判断したら良いのか全てが法律上曖昧模糊として居ます。私は本妻か内妻か二者択一制に問題があると思ったのです。本妻が条件有利なのは当然ですが、本妻10年内妻15年なら本妻で内妻20年なら内妻になるなど中身にもよるでしょうが判事さんの個人的見解でまちまちな判断が下されるのではおかしいですよね。配偶者控除などは税法上の制度であり100年連れ添っても内妻は配偶者控除の対象とは成り得ないため已むなく男性は本妻を控除対象配偶者としていただけであって配偶者控除の真意は税金の軽減目的に尽きたと思います。その辺をも充分に分かっていて本妻に軍配をあげる材料に使った判事さんもどうかと思われますよね。私見としては年金の受給権を男性と生計を共にした本妻内妻両者に認めて同居期間などを分子として受給額の骨格を定め、後は男性への介護の貢献度や子供の数や位牌の処置などを勘案して受給割合を決定すれば良いのではないかと思いました。この裁判のケースでは分母を10.5とし分子を本妻が4内妻が6.5として計算し本妻に子供の養育費を、内妻に闘病中の介護に対する慰謝料を加算すればお互い納得できたのではないでしょうか。法律なんてものは役人が机上で作るため血も涙もありません。(;;)三方一両損とか粋な大岡裁きなど昔はありましたよね。現代の裁判官には六法全書には詳しい反面も世情への人情味や思い遣りがまるで感じられません。例のお騒がせ元公安庁長官にしても光市の妻子凌辱殺害事件にしても本村さんの心を踏み躙ってまで犯人の元少年を無期懲役に仕立てて虚名を上げようと懸命な30名の愚昧な弁護士達を見るに付けても、強姦の冤罪の償いを訴える男性に対し当時の警察官の証人喚問にも同意しようともせず“無罪にして貰って何処が悪い”と嘯く検事や判事などなど、一番大切に護られなければならぬ人権を無視しようとする我が国の法曹界は一体どうなってしまったのでしょう。難しい司法試験を受かったからってそんなに威張るなよ!そう言えば司法試験には“倫理”がなかったよなあ。 {%gakkari%}
昔著名な会計学の権威であった青木倫太郎先生が名前に拘(こだわ)った訳ではないでしょうが“会計学は倫理だ!”と謂う持論を持って居られましたが、凡そ会計とは畑違いと思えるこの言葉も“数字は誤魔化せるから会計を預かる者は如何なる圧力にも屈さない倫理観と誠実さを持たねばならぬ”と言われれば成る程と納得できますね。聞いているのか!庶民への労(いたわ)りと思い遣りを持たぬ判事検事それに売名弁護士共!
今週の女子プロゴルフ全英帰りのさくらちゃんは疲れが取れずお休みとなりましたのでゴルフコラムはお休みとして故事格言コーナーにしましょう。
“夕焼けに(かま)を研げ”
( )に漢字を入れてその意味を答えて下さい。
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