先週税理士になって58回目の確定申告を終了しましたが最終週は疲労が蓄積して追い込みの4日間を木曜日まで高熱で寝込んでしまい、菌を移さないためベッドから「LINE」のみの連絡で皆の協力を仰ぎなんとか無事完了することができたことを感謝したいと思います。私は資格取得前も父の事務所で仕事をしていましたから併せると確定申告は65回になりますが流石にもう今回が最後になるのではないかとの予感です。長そうで短かったその間を回顧すれば、いろいろなことがありました。泣く子と地頭には勝てぬと謂いますが、脱税の共犯者と見做されて私の事務所に大阪国税局の査察が捜索礼状持参で多数押し寄せ金庫まで開けられたことや、夏なのに長袖シャツ数人の男ミニマルサと言われた資料調査課の理不尽な調査も数回ありました。私的には不惑の頃に柄にもなく一回り半も違う仕事先の女性と後戻りのできぬ程の深い仲に陥り人生の岐路に立たされたことや、先年早く死にたくて愚息の腎臓ドナーを志願したことなど破天荒な人生でしたが、資格を剥奪されることもなく又妻と別れることもなく挫折すらせずによく此処まで来れたものだと我が身の幸運に感謝して居ます。私の強運は、貧農のため次男が継ぐべき田がなく14歳の4月に風呂敷包み一つで郷里を後にして神戸で丁稚奉公から身を立てた父から譲り受け生まれつき身に備わった生活力であり、神のご加護だと堅く信じています。

 

 

うちの事務所の門には秋口に咲いたすすきが枯れすすきとなってずっと棚引いています。♪俺は河原の枯れすすき♬ 船頭小唄って誰でも知って居ますよね、切なく哀しい唄です。浜田真理子の弾き語りなんかよく聴いています^^。何故か私は此の花?が大好きで花が咲き終わっても其の儘にしてかれこれ3月(みつき)が経とうとしています。道を通る方はどうしてなの?無粋やね!廃屋でもあるまいに…ときっとこの枯れすすきを不審に思われて居るでしょう。何時までも刈らずに居るのは私が此の枯れすすきを我が身に置き換え「分身」みたいな感触です。私の人生の終焉に相応しい花です。きっと毎朝此のすすきに己を映して花は枯れても心は枯れない心意気で居たいと思って居るからでしょうか。

 

 

 

税務署へ申告していても市役所への申告が必要な「上場株式配当金の市県民税申告不要制度採用の申告書の提出」と謂う奇妙なものが新設されて3年目に入り、神戸市では今年も臨時に多数の担当者を配置し、長田に特設された行財政局主税部市県民税申告郵送受付に、税務署へ申告した申告書と所得の内訳書写しなど添付した上での申告不要制度適用申告書を多数返信封筒付きで送付しました。誰しも税金は少ない方が良いので法律そのものに上場株式配当金の市県民税は5%の分離課税で終了すると明記しておけば此のような一時期大量の人員を配置して市県民税の減収更には国民健康保険後期高齢者介護保険の激減に資する無益な作業も不必要なのですが、原因は国と地方自治体で配当控除の金額が大きく違い税率も市県民税が一律10%で国が最低5%であることが大きな原因です。つまり国への申告では所得税が少なくなる方だけが申告すればいいのですが、そのままにしておくと後から市県民税に国民健康保険介護保険更には後期高齢者保険料などの追い打ちが激しくて税務署へ申告しなければ良かったと後悔しきりの方が多かった結果遅まきながら総務省の判断でしたが法律でないため手続きは煩わしくて上記のような大事(おおごと)になっています。国税庁の作成した確定申告書では上記のように一般株式も上場株式もトータルで表記され、分別するには所得の内訳書から所得税15%の上場株式と20%の一般株式を区別する作業が必要となり、窓口の担当者の能力にも格差があっては問題で、税務署へ申告した人は市役所で申告しなくもよいと教え込まれた担当者も少なくなく、此れまで大勢の納税者が何度も追い返されたものでした。市役所もその辺りを苦慮して大勢の専門官を動員せざるを得なくなったのでしょうが此の多大な労力が税収のマイナスを目的にしていることに抵抗が強く総務省が一言財務省に年金収入のように配当金収入金額の欄も二行にしてね…と声が掛けられる間柄にないことがこの無益な労力に繋がったものでしょう、お役所の縦割りにも困ったもんやね。

 

 

 

先週の読めそうで読めない字  彼は外連味(けれんみ)のない男だ

今週の読めそうで読めない字  「。」と「、」は、(句読点)のどちらなのかご存知ですか