朝晩随分寒くなり野山の紅葉と共に喪中の葉書が届く時季となりました。
訃報の多くは80代半ばの方であり、70歳代以下が少なくなりましたから日本人も長命になったものです。私のような生まれ付き蒲柳の質だった男が先週恥ずかしくも後期高齢者の仲間入れできたのも一つには世界的な先進医療技術の向上に因るものだと思いますが、その背景には基礎体力の存在を忘れてはならぬと思います。この先我々戦前派の人間が絶えて、団塊の世代が後期高齢者になる頃には日本人の平均寿命も少し宛低下して行くことでしょう。どんなに医療技術が向上しても人間の基礎体力がなければ、謂わば毒である薬にも手術にも堪えられませんから、戦前派の人達が長生きできたのは、炒りじゃこを齧り、麦飯を100回噛み更に電気代が払えなくて早寝したため必然的に早起きとなって基礎体力を培った幼年時代のご褒美であったでしょうか。ハンバーグやケーキなど歯応えのないばかりを食べ夜遅くまで起きる不規則生活の中で育った団塊世代以降の人達の多くの方々が長命である道理がありません。世の中は“少子化、少子化”と喧しい時代ではありますが、此も自然の摂理によるものであり軈ては人生50年とまでは行かなくても人生60年-70年時代が到来するものと思って居ります。
先日日経新聞に掲載されて居たのを読んで愕いたのですが、財布に溢れるお金を何処に入れたものか?と羨ましい悩みを抱えるのが1991年ソビエト連邦より独立した中央アジアのウズベキスタンです。この国は1979年にソ連に侵攻されて対人地雷にずっと悩まされ、更に現在ではタリバンによる軍事攻勢から多くの難民を抱え世界中の悲劇を独り抱え込んでいるあのアフガニスタンのすぐ北側にあり、平和な国なのですが日本より少しだけ大きいのに海に面してなくて砂漠地帯が80%もあり可成り貧しい国です。何の話題だろうかと読んでみると、この国の最高額の紙幣が1000スム(日本円にして約50円)であり買い物をする市民はお金が重くて敵わないと高額紙幣の発行を待ち望んでいるとか…(;;)。如何して政府が重い腰を上げないのかその理由はウズベキスタン政府にはインフレへの警戒心が強いのと銀行預金への慫慂もあり、高額紙幣の発行に踏み切れないそうです。
クレジットカードが一般的でなくATMなど電子化されていない後進国では、金融機関への信頼が全く乏しいため、多くの市民が自宅に現金を蓄えているので火事などあればそれこそ大変ですが、それだけでなく買い物に行くときなど日本円にして1万円が紙幣200枚となる勘定であり、此を身に付けることになりますから到底ポケット如きでは間に合わず、この国では必要に迫られて特別大きいポシェットが売られているそうな…(;;)、そのため車など高額商品を求めるときは大きいポシェットも役に立たず、札束で埋まった車での買い物になるとか…(;;)、車を買うのに車が要るなんてナント!妙な話ではありませんか(^^)。
我が国でも終戦後の昭和21年インフレの増殖から已むなく新円交換が行われ、俗に猪(いのしし)と呼ばれた兌換紙幣(金と交換できるお金)の10円札が、お札に描かれた表面のデザインが不愉快にも『米国(アメリカ)』とも読み取れるようになっている不換紙幣の10円札に交換発行された際、新円交換の対象とされなかった硬貨が大モテであり、商品が2割位多く買えたため、持ち切れなくて小さいバケツに硬貨を入れて買い物に行った60数年前のことをウズベキスタンの話題から想い出しましたよ(^^)。
あの当時綜麻繰(へそくり)となって忘れられ新円交換に出せなかった不幸な方が多く居られましたが、高度成長化に伴い何時とはなくコインショップにて高価で商われるようになりましたから、見付かりさえすれば計算上損はしなかったのですが、戦前の猪(いのしし)の10円は現在の10万円を超す価値がありましたから、一番賢かった人はその旧円で土地でも耐久商品でも買って居た方だったようです(^^)。
先週大阪地下鉄の終点八尾南駅で最終電車内にうっかり眠り込んでしまった二十歳代の女性が気の毒にも一人放置されて運転手も車掌もその儘ドアをロックして帰ってしまい朝の始発まで4時間半も閉じこめられていたとか…(;;)。規則では運転手が全車内を徒歩で確認することになっていたのに、車掌が隣の車輌の連結器付近から見渡したとき不幸にして女性が一番手前の座席で小さくなって寝込んでいたため死角となって発見できず運転手にOKサインを出し終業したもので、どうやら運転手の車内歩行は車掌のウオッチングに任せ常時省略されていた様子です(;;)。終電後の車内は乗客だけでなく忘れ物やジュースの空き缶ゴミや或いは爆発物が置かれているやも知れず、車内清掃を兼ねて終電後に点検するのが常識やと思われますが、大阪市の公務員だけあって杜撰なものですね:-)。タクシーの運転手でも終業後にちゃんと洗車しているではないか、大阪地下鉄の連中は高い給与を取り乍ら、することはタクシーの運ちゃん以下か!平松市長さん聞いているか!
以前何処だったか路線バスでも同じようなことがありブログに使わせて頂いたことがありましたが、深夜の地下鉄車内は野天のバスと違って月の光とてなく夜中に目覚めた彼女は己が置かれた状況をどのように認識し判断されたことでしょう、時季的にも夜半の冷え込みは半端でないし、目覚めたときの尿意をどうされたのか此の女性にとって将に悪夢の4時間半であったと思います。女性に体調不良はないと書かれていましたが、此が男なら入院騒ぎではなかったでしょうか、寝込んでしまった原因が飲酒だったかどうか分かりませんが、衆人の中を熟睡とは実(げ)に女は不貞不貞しく男は敵わないと謂うことを強く印象づけられた記事でありました。ひょっとしてこの猛女翌朝始発の乗務員に起こされるまで“夢の中”だったかも知れませんね(^^)。
尖閣諸島の衝突動画を天下に公表した海上保安官が“罪の意識は全くない”と言い切り、国民の知る権利を訴えた態度は立派でしたね。これぞ日本男児です(^^)。恐らく取り調べの警視庁係官も心情的には全く同じ思いだったでしょうから、事件が終わったら一緒に飲みに行こうなどと約束したりして通常の被疑者扱いはされなかったに違いありません(^^)。
この保安官世論の追い風を受けてよもや起訴されることはないと思いますが、保安庁は退職されることでしょう。きっと自民党やみんなの党から次の選挙に出て欲しいと引く手あまたでしょうね。この保安官神戸の人ですから出馬されるなら私も投票に行って最高点を目指しましょうか(^^)。
無法な船長を無罪放免した政府は腰抜け侍や。真に裁かれるべきは支那を恐がって動画を隠蔽した菅と仙石ではないのか!
先週の誤字訂正の答
煙蔽する、は(掩蔽)する、でした。
今週の問題
遂に堤防が決解した。