1月2日に少し降ったきりずっと晴天続きであり太平洋側では少しも雨の降らない日が続いて居りましたが、先週久し振りに雨や雪が降ってくれましたね(^^)。名物熊野古道の川渡りが水不足のため船底が支えて中止になるとか新聞に書かれていましたから将に“旱天の慈雨”とはこんなことを謂うのでしょうか。北日本は豪雪で毎日2階から雪下ろしの荒業というのにこれでは何とも話が合いません。熊野の水源は大台ケ原ですがこの地は世界的な多雨地帯として知られ多くの動植物の生育と分布に役立っていますが、その大台ヶ原に雨が降らないなんてこの異常気象は自然界が愈々末期的な症状を呈してきたことに由来するのではないかと危惧しております。
アメリカに於けるリコール問題で先週米運輸省ラフード長官は“トヨタ車には電子制禦の問題は見付からなかった”と発表し、“娘もトヨタ車を買った”とか“安全に運転できる”などトヨタ車を持ち上げました:-)。この言葉の背景には昨年2月に彼が公の場で “トヨタ車には乗らない方がいい”と発言したことに対する撤回と謝罪の意味が籠められていると思いましたが、今回の発言で彼の失言が救済された訳では決してなく、日本政府は結論未定の調査過程に於ける長官の不用意な発言を厳しく咎めるべきだったと思います。若しこの立場が逆で、日本でアメ車のリコール問題が起こったのであれば調査の過程で国交省の次官が“アメ車には乗らない方がいい”などと言ったなら、その時点でアメリカからの風圧は如何ばかりであったかきっと総理がワシントンへ謝罪に飛んで行っても何の効果もなく日本車のアメリカへの輸出は全面的に禁止されたに違いないと想像されますから日米の力関係が如何に上下に歪なものかよく分かりますね。菅総理を始め日本の閣僚達はラフード長官に対して文句の一つも言ってやれんのか!
日本相撲協会の八百長事件は何とか揉み消そうとあの手この手と協会側の画策が続いていますが、大相撲の八百長は元小結板井の証言事件以来万人の周知するところであり、法改正による公益法人申請の問題をも控え愈々協会の足許に火が付いて参りました(;;)。
賭博事件が終わったら今度は八百長事件の再燃と力士達も此までのように特権階級で居れず横綱白鵬も又渦中の人となって居ますが、彼が先日記者団の取材に応じ、八百長を見聞きした経験を問われ“『ない』と云うことしか言えないじゃないですか”と語りましたが、この言葉をよく聞いてみると“『ある』と云うとは言えないじゃないですか”を裏返して言った言葉であることが分かります。将に語るに落ちるとはこのことであり、彼も日本に来て既に12年を経ましたから日本語の表現に過ちはないと思います。彼の心中の葛藤が微妙な発言に顕れて居ましたね。
それにしても相撲協会から支給される給与が十両の月給103万円に対して幕下は無給とか(;;)将に天国と地獄とはこのことであり、十両の給与が余りにも高過ぎるのは異常です。大阪場所が取り止めになっても関取は全員給与だけは貰えるそうな…(;;)まるで大会社の役員宛らですね:-)仕事をしなくても給与が貰えるなんてメチャ腹が立つなあ、勝ってナンボの世界ではなかったのか!
先週40年来の知人であるMさん母娘が遙々横浜から訪ねて来られました。昔高校時代からの親友であったG君がガンで夭折する前に甚く御世話になった方の二番目の娘さんでしたが、彼女ももう還暦が其処まで近づいたことを聞かされ“歳月人を待たず”に思わず溜息が出ました(;;)。うちへは祖父母の墓参の序でに寄られたのでしたが、初対面のお嬢さんの話を聞いて吃驚ナント!昨秋結婚した彼女の旦那さんはメキシコ人で日本語が全く話せないとか…(;;)彼女もメキシコの母国語であるスペイン語が全然喋れないそうで(;;)どうして親しくなれたのか縷々と聞かせて頂きましたが、何でも日本の女子校で不登校になって通信教育などで苦労され挙げ句三月(みつき)の約束でカナダにホームステイに行き、其の儘あちらの学校に2年間留学することになり歯を食い縛っての耐乏生活の借家同部屋(あちらでは生活費の都合上習慣として一部屋に数人住んでいて歯磨きブラシまで共同とか…(;;))で知り合ったそうです。あちらでは英語が全てですから恥ずかしいなどと言ってる余裕はなく、必要に迫られて身振り手振りから単語の羅列は何時か片言に進み気付いたらブロークンでも会話の域に達し飛躍的に意思の疎通が図られるのでしょう(^^)。
水泳を教えるためには、先ず海の中に放り込めと謂われますが、英語を喋りたければ英語でしか生活できない環境に身を投ずることが一番の近道であることを彼女から学びました。当然にこの二人の会話は英語でしかなく、愛情を確かめ合うためにはI love youだけでは不充分ですから、お互い相手から嫌われないために語彙を豊富にする必然性に迫られ牴牾(もどか)しさに身を捩(よじ)りながら自然に英語力を高めて行かれたことと思います。
英語を話したい人はECCやAEONに高い月謝を払うより英語しか話せない恋人を見付ける方が近道なんでしょうが、日本に居たのでは先ずムリみたい…(;;)。
因みに私と旧知のMさんは数年前までTVで有名になった “料理の鉄人”中村孝明氏の奥さんですから孝明氏をご存じの方も居られるでしょう。
http://www.kunidukuri-hitodukuri.jp/web/koso6/koso6_taidan_nakamura.html
北方領土二島ならとっくに返して貰えたのに、アホな日本政府が四島に拘って結局全部取られた(;;)
先週の答
互いに(競い)合う仲間です。(きおい)でした。
今週の表外読みの問題
盥(たらい)が(燥ぐ) 送り仮名は“く”ではなく“ぐ”ですよ。