4月も半ばを過ぎ、春の日はぽかぽかと暖かく、庭の池では水が温(ぬる)んで、藻の周囲をメダカや川えびが嬉々と戯れているのを眺めるのはとても楽しい。きっと彼女達は長かった冬が去り春の訪れをじっと藻の下で待ち侘びて居たのだろう。大好物の「赤虫」を与えたらピチャピチャと水飛沫を上げて大歓迎だった(^^)。今年も沢山の赤ちゃんが誕生するのかな?

画像

昨秋生まれた赤ちゃんは未だ小さくてカメラに入りきらないが、大きいのが5匹川えびが2匹川面に蕩揺(たゆ)とうて居るのがお分かりだろうか。
今年の正月に将棋の米長元名人がコンピュータの「ボンクラーズ」に敗れて話題となった折、囲碁は唯一コンピュータの力が及ばず、私クラスでもコンピュータに負けないと大言壮語したが、図らずも先週世界最強の囲碁プログラム「ZEN」が登場し、日本棋院プロ棋士武宮九段を相手にナント!5子局、4子局共に鎧袖一触の雰囲気で押し捲って快勝したのには唯々愕いた:-)。

画像

上記の如く、日経新聞にカラーの写真入りで報じられたから、その響(どよ)めきの大きさが分かるよな。勝負は時の運と言うが、「ZEN」の勝ち方が凄まじく人間なら決して捨てない石までさっさと捨てて大利に付く処は尋常ではなく、最早囲碁コンピュータの力がアマの県代表クラスにまで達していることを知らされた(;;)。或いは後10年もしたらプロに拮抗した力を持つプログラムが登場するのではないかと思われる。然し現在4子(もう3子に入って居る)のハンディキャップは決して小さくなく、2子まで漕ぎ着けることができてもその後の1子が人の脳と器械との決定的な感性の違いで果たせないのではなかろうか。
現在我が国には囲碁のプロがセミプロを併せ約1000人位居て、棋聖戦、本因坊戦などトーナメントを戦う極一部の棋士を除いて殆どがアマチュアへの指導碁の報酬で生計を立てている。指導料は決して安いものではなく裕福な方でないと到底プロ棋士の指導など仰げないような仕組みであって、それが又付加価値となって棋士の存在理由となって居るが、これからはどんどんと強くて廉価な囲碁ソフトが市販されることになると、強くなるために棋士の指導を受けなくても囲碁ソフトとの対局で願いが叶うこととなって、その結果囲碁ソフトが棋士の生活基盤を脅かすこととなり、更にモニター相手の対局では囲碁の周辺産業として存在する碁盤や碁石も不要となって街の碁盤屋さん達が生活手段を奪われ、ひいては榧(かや)の木の加工業者や日向ハマグリの養殖業者まで路頭に迷う小さな経済革命が起こるのではなかろうか。囲碁ソフトの誕生がミクロの経済界に旋風を引き起こすとは、世の移り変わりは実(げ)に恐ろしいものだな(;;)。
先日お得意先のA社に税務調査があり、調査に会社を訪れられた財務事務官(昔の大蔵事務官)はうら若い女性で、身分証明書を見せて頂いて愕いたのはこの女性が平成生まれだったことだ。私には平成生まれは未だ未だ子供だとの先入観があったのでとても愕いた。そう言えばこの4月に入社した大卒の新入社員が平成生まれに到達したことは新聞で読んだが、それなら高卒はとっくに社会に出て世間の荒波に揉まれて居る筈であり、この事務官は高卒後専門学校で学び難関の公務員初級試験を合格し、税務大学で1年間薫陶を経て税務署勤務となり丁度1年目だとか…、初々しい言動であり乍ら、礼儀正しくて気取ったり己を飾った処がなく、と言って遜(へりくだ)ることもせず分からないことは分からないとはっきりモノを言い、税理士生活50年の小生に対し少しも物怖じせずにぽんぽんと素朴な質問をぶつけ、とても小気味が良くて仕事の流れもテンポ良く、「今の若者は…」とはよく言われる言葉だが、自らの器量を心得て借り物でない自分の考えで話をする若者に接するのはとても心地よく、平成生まれの若者って「携帯」ばかり眺めて、他人(ひと)の目を見て話さないものだと思い込んで居たのは私の偏見であり「日本中が狂気となったバブルを知らない平成生まれも悪くないな、中にはこんなさっぱりした若者も居るんや、」と目から鱗であった(^^)。
それにひき替え私の22歳の頃などまるで子供やったなあ(;;)。
尖閣諸島を巡る東京都石原都知事のワシントンでの発言が日本中を疾風の如く駆け抜けた。此は石原都知事の決断であり憂国の発言と見るべきだろう。
自民党の山東昭子前参院副議長が参院議員会館で記者会見し、石原慎太郎東京都知事が表明した尖閣諸島の購入について、自らが仲介役を担ったことを明らかにしたが、島を所有する男性が売却の意向を決めたのは石原氏が訪米する数日前だったと説明し、男性は「石原さんに任せて世界遺産にして貰いたい」と話しているそうだ(^^)。
尖閣諸島は、5つの島と3つの岩礁によってできて居り、今でこそ無人島だが1900年代前半日本人が魚釣島で鰹節工場を営んでいたことは資料に残っている。軈(やが)て工場も廃業して人が居なくなり、無人島になってから数年を経て1971年に国連のあるチームが尖閣諸島付近の海底を調査して石油やガス等のエネルギー源が沢山埋まっていることを発見したことから狡猾(ずるがしこ)い中国が自分の領土だと主張し始めた:-)。では一体この尖閣諸島の所有者は誰なのか?調べてみると大正島は国有地で「大正島」以外の4つの島は個人のものであって昭和53年にさる方が「魚釣島、北小島、南小島、久場島」の4つの島を持主から4600万円で買われたそうだ。

画像

これは魚釣島だけだが、パソコン閲覧で手に入れた登記簿謄本(閲覧)によれば政府も中国の嫌がらせを予測したらしくて、余り備えにならぬと思うが平成14年から尖閣の持主に年2500万円の地代を払うことで4島に賃借権登記を設定している。持主にしてみれば4600万円で買ったものに年に2500万円も地代が入っては堪(こた)えられない話で固定資産税など只同然だろうから、元の持主が聞いたらきっと愕いて悶絶するだろうな(;;)。尖閣諸島の領有権については、弱腰でアホな日本政府が中国に気兼ねしてこれまでずっと態度を曖昧にしてきたが、中国の挑発した尖閣侵略行為に業を煮やした石原都知事が所有者から東京都としてこの土地を買い受け尖閣を護ることに決断したものだろう。
石垣島市議会は国に買い取って貰うよう決議したそうだが、此は大きな間違いで民主党政府など余りにも頼りなく、国が買い取れば中国にODAとかの理由を付けて無償で渡し兼ねず、又個人所有だと中国政府が闇の中国マフィアなどを使って所有者の子弟を人質にとり尖閣名義変更を迫る無法すら考えられ、その辺を危惧して持主が石原都知事への売却決断だろうが2500万円の地代を年1%で逆算しても時価は25億円以上の大金になろうから、此だけの大金となると都の予算配分は難しく、果たして都知事の構想通り憂国の志士を募って浄財を集めることができるだろうか。政府は自民党時代からこれまでこの問題を曖昧な儘放置してきて置いて、今回の知事発言で周章狼狽しているが、10年間血税をずっと2500万円も只払いするのならどうして自衛隊を上陸させて軍事演習でもさせんのか!一体からこれからどうなることやら、チャンコロ達の態度も併せ興味津々だな。
先週の常用漢字表外読みの答え
毒薬を(私か)に手に入れた (ひそか)でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
私は小さい頃から(陳ねた)子だった。