愈々8月も終盤を迎え灼熱の太陽も少しは翳るのではないかと淡い期待を抱いて居たが待ち焦がれた雨は殆ど降らず、すっかり裏切られたようだ(;;)。先月から現在まであれ程暑かったのに何故か高圧的に呼びかけられた関電の計画停電は結局未だ一回も行われなかったが、一体からどうなったのだろう。関電から各家庭でのエアコンの使用電力の前年比マイナス割合など公表して節電の効果を説明して欲しいものだ:-)。停電で困るのはエアコンの次にトイレではなかろうか。人間の排泄欲は我慢できるものではないから、今や各家庭で常駐となったデジタル便器での慣習は誰もが停電で戸惑うのではなかったかな?
先週ご紹介した紫陽花が未だ咲いている。もう咲いてから一月以上になるから、きっと自分が百日紅(さるすべり)だったと勘違いしているのと違うのかな?
洪水と謂うと忌まわしい自然の災害だと思い勝ちだが、実は魚達の棲む河川にとっては洪水が川を生き返らせる秘訣だと昔ホンダの創立者本田宗一郎さんが書いて居られた。本田さんの屋敷には瀧のある人工の渓流が作られ春先には数千匹もの鮎を放ち、それを苦労して育て上げて、知人やお客様に釣って食べて貰おうとされたもので、水を循環浄化する大掛かりな装置まで備えて居られたが、それでも野生の鮎には味がまるで及ばなかったそうだ(;;)。そしてその理由は屋敷内の人工の川では洪水が起こらないからなんだそうだ:-)。
洪水は年に数回、颱風などが原因で河川の周辺地域に大きな被害を齎(もたら)す厄介者だが、一方では川底や石などをひっくり返して溜まっていたものや石に付いていた澱(おり)を綺麗に洗い流すことで川底の淀みがなくなり川が再び生き返って新しい自然が誕生し、魚達もプランクトンも洪水で淘汰され鍛え抜かれたものだけが生き残り、更に山から駆け下り田畑を浸した水が腐葉土を多く含んだ土まで持参し、1度の洪水で3年間肥料要らずとは良く謂われた箴言(しんげん)だ。それが自然の輪廻(りんね)と謂うものだろう。如何に優れた循環濾過装置を設けても世の中を支配している自然の摂理には到底及ばないのだ:-)。
そう考えるとある時期に突然襲ってくる忌まわしい大地震や津波もある意味地球を生き返らせる理に叶ったものではなかろうか、我々は人間の側からしか見ずに「災害だ!災害だ!」と騒いで居るが、実は地球サイドで言えば此等は全て万物生きとし生けるものを淘汰し、必要なもののみを生存させようとする地球再生化への神の摂理だと考えることが正しいのではないか。我々が常に人間を中心として物事を考えて居ることは決して正しいことではなく単なるエゴなのかも知れないな。さすれば福島原発の核漏れなどはエゴの最たるものではなかったか?我々も傲り高ぶらないで「自然に生かされて居るもの」であることを謙虚に受け止め、宗教的な意味を越えて「Providence」をしっかりと実践して行かねばならないと思ったものだ。
福島原発の核漏れと謂えば、先週政府が栃木県渡良瀬川で採れる天然ヤマメの出荷停止を県に指示したとする衝撃的な新聞記事に巡り会った。ヤマメから国の基準値を超えるセシュームが検出されたことが原因だが、ヤマメは山奥の冷水域でしか棲めない魚であり、セシュームがそんな深山幽谷まで流れて行っていたとは恐ろしいことだ:-)。川と謂うものは高きより低きに流れるから、セシュームが川を上って来ることはなく、風を介したものであろう、その間に棲む住民達や農作物がセシュームの害を受けなかったとは到底考えられず政府はヤマメにのみ罪を被せてそれで済んだと思っているのだろうか?
此の渡良瀬川は奇しくも百数十年前ときの農商務相陸奥宗光が我が子を古河鉱業の古河市兵衛に養子として送り込んだ代償に総理山県有朋の意を受けて、足尾銅山を只同然で彼に払い下げ、古河鉱業が下流の村民のことを何等考慮することなく銅を採掘する坑内から出る硫酸銅を含んだ水をそのまま渡良瀬川に廃棄したため、流出する鉱毒により渡良瀬川が汚染され魚介類が死滅し、渡良瀬川の水にて生きる多くの周辺農民達数千人を殺した史実は余りにも有名だ。そして渡良瀬川周辺住民の窮状を憂いて、衆議院議員田中正造が一命を賭して「草莽の微臣田中正造誠恐誠惶頓首慎みて奏す…」と一篇の直訴状を掲げて明治天皇の鳳輦(ほうれん)に縋るも果たせなかったのは明治34年12月のことであったが、以後百有余年を経て再び渡良瀬川に悲劇が訪れたことは東京電力が古河市兵衛と同じ過ちを犯したものであり、東京電力に与した、ときの自民党政権が政商の暗躍に荷担し、あの当時の総理大臣山県有朋、農商務相陸奥宗光の愚を再び繰り返したものと謂わねばなるまいな:-)。
平成の田中正造は出ないのか!今の天皇なら直訴は受理されよう。然し直属の長を越えての直訴は佐倉の義民惣五郎の昔より本人家族眷属全員死罪の決まりだから他人(ひと)より我が身が可愛い昨今、命を賭してまで直訴しようとする憂国の志士は居ないのではないか。
韓国の李大統領が己の人気凋落を挽回せんと苦肉の策で絞り出したアイデアが先週天皇の訪韓に際しての、「陛下の謝罪発言」へのイチャモンだ:-)。竹島上陸だけではイマイチ効果が薄いと思ったのか24年前当時の盧泰愚(のてう)大統領が訪日した折、陛下が過去の歴史的事実に付いて発言された「痛恨の念」の言葉についてであり、「謝罪発言」は、我が国天皇陛下が訪韓して日本の植民地化でなくなった独立運動家達に対して謝罪するのならよいが、「痛恨の念」の単語一つなら来なくて良いとほざいたのだ:-)。
覆水盆に返らずと謂うが彼もアホなことを言ったものだ。きっと彼は下賤な育ちであって日本国民の天皇陛下への敬慕の念が理解できず、日本国内では天皇が野田総理とチョボチョボの人気だと浅墓に考えて居るに違いない。なるほど野田総理なら国民の支持率は李大統領と似たようなもの「兄(けい)足り難し弟(てい)足り難し」であろうが、野田総理の悪口を言って笑える国民も天皇を侮辱されたら黙っては居ないから、忽ち韓国製品不買運動から韓国へ観光のキャンセルまで大きな後遺症が発生するに違いなかろう。足踏みする我が国と追い掛ける韓国でも未だGDPが5倍も違うから日本にそっぽを向かれたら困るのはあんたとこじゃないの?
リンカーンは人間の顔でその人が分かると謂ったが、それにしても李大統領の顔は石田禮介の言葉を借りるまでもなく、誰から見ても「卑」だな。本人だって其れを一番苦にして居るんじゃなかろうか。
李大統領が前門の虎なら中国香港の活動家は後門の狼だ。尖閣に不法に上陸しようとした香港の連中は政府の「弱腰外交」のせいで今回も無罪放免されることになったが、彼等は英雄気取りで支援者からの花輪や中国国旗を手に「釣魚島を守れ」とシュプレヒコールを上げ帰って行ったが、こんな無法な連中を放置して居て良いのか?此ではまるで日本がコケにされているではないか!こんな奴等は石を抱かせて百敲きの上罰金100万ドル位吹っ掛けて先方から引き取りに来させれば良い、処で飯代は払わせたのか:-)。ビジネスクラスの航空料金は誰が負担したのか?
「目には目を」と苛烈な報復手段で臨まなければ、こんな生温い対応を繰り返しているとその内大挙して押し寄せられ尖閣は乗っ取られるに違いないぞ!
尖閣上陸を巡って市民の反応は「政府間でちゃんと話し合いをすべきだ」などと優等生の発言に終始しているが、竹島にしても尖閣にしても陰でこっそり糸を引いているのが政府に違いないから、陰に隠れているなら此を無視して徹底的にやっつければ良い、政府が出てくれば「あんまり柄が悪いので真逆中国人と思わなかった」と言ってやればよいのだ。
今週の常用漢字表外読みの答
指先が(潤びる)(ほとびる)でした。
潤びるとは、水気でふやけて柔らかくなることです。
今週の常用漢字表外読みの問題
(凝っと)考え込む