随分涼しくなりこの間までの猛暑がウソみたいだな。明日は秋分の日だがこの日を待って居たようにたった一週間で彼岸花が見事に咲き揃い祝日の到来を歓迎している^^。我々が子どもの頃は宮中で式典があるため此の日を「秋期皇霊祭」と言って居た、振替休日に該当させない数少ない祭日だ。秋分の日と春分の日は昼と夜の長さが等しいと謂われているが、実際には前者は夜が長く後者は昼が長いことを知って居る人は少ない。

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最近どこからともなく蝗(いなご)が2匹現れてうちの庭に棲みついている、付近10km以内には稲田など全くなく何処から飛来したのか不思議でならない。夕方水撒きをしようとすると決まって擬宝珠(ぎぼし)の傍から顔を出す(^^)。どうやら自分の住処を決めているらしい。此奴の名前を誰に聞いても答はバッタであり蝗(いなご)と答える賢者は居ない。私達の世代は子供の頃田圃で蝗取りをさせられ麦ご飯のおかず (醤油で煮込んだ佃煮)として食べさせられて居たから此奴の顔は忘れようにも忘れられぬ:-)。今の子供達がバッタといなごの識別ができないのはゲーム社会に毒された子供達が、自然界に棲むものへの関心の薄れによるものだろう、悲しいな(;;)。
先々週うちの職員が庭から事務所内に紛れ込んだキリギリスを見て「わ、コオロギが居てる!」と叫んだ、キリギリスもコオロギも漢字で書けば何故か「蟋蟀」と同じだが、姿形はまるで違う、何故か昔の人はコオロギのことをキリギリスと言って居たようだが不思議だな^^。

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今度は先週トイレの掃除をして居て別の職員が「ワ、変なコオロギが居る」と駆けてきた、さては又庭のキリギレスかとトイレを覗くと少し違った奴が蠢いていた(;;)。捕まえて明るい処で見るとナント!懐かしや「便所コーロギ」と呼ばれる竈馬(かまどうま)だった(゚ロ゚)。此奴もバッタではない。写真に見られるようにキリギリスのような虫だが翅がなく昔子どもの頃下駄箱やへっつい(竃)さんの隅から埃にまみれてピョンと飛び出してきたのでよく見掛けたが何故か鳴かない虫なので飼うことはなくその後見掛けなくなって久しいが、殺虫剤や農薬の普及で死に絶えたのだろうと思って居た。未だ居たんだ(゚ロ゚)
ネットで調べてみると本来戸外の暗い処で生活し夜だけ活動する習性らしいが、昔は我々の住まいが今と違って外部とオープンで鼠だけでなく蛇や虫なども行き来していたから竈馬も人家に居たのだろう。でも全部調べたがうちの事務所のトイレは窓は網戸だし外部から虫の入る余地は全くなく、強いて言えば洗面所の水逃がしの細い排水溝の穴しかなく、彼処は時々足の長い蚊が出入りして居るのを見掛けるが、排水溝の縦幅は1.5cm位でキリギリスほどもある甲高な竈馬が通過するにはちと難しく排水のパイプをよじ登ってくるのも大変だし何処から来たのか排水溝の先がどうなっているのかもよく分からない:-)。私は虫の好かぬ奴だとよく謂われるが、それは相手が人に限られて居り、蜘蛛やトカゲを始めあらゆる虫に好かれるタイプなのだ、どうやら庭仕事の際「帰らないで…」とズボンの裾に抱き付かれてその儘トイレに直行したのかも知れぬ、竈馬の幸多かれを祈って庭に放してやったが果たして元気に暮らしているだろうか、此の虫に限らず農薬や化石肥料のせいで絶滅して行く多くの昆虫達を悲しく思う。

最近旭化成ホームズが「ヘーベルハウス2.5世帯住宅」なるものを商品化し、団塊の世代や団塊ジュニアに大きなメリットを齎(もたら)すとして熱い注目を集めて注文が殺到している^^。どうやらその原因は近年男に伍して入社した女性達が不甲斐ない男どもを尻目に企業の中枢部となって活躍することとなった結果、当然に所得が高額化して生活力が高まり、強いて結婚しなくても生活して行ける女性となったため、小姑として家庭での発言力を大きくして住宅ローンの一部を負担することで家族に煩わされることなく自らの居住空間を占有できる0.5世帯を主張して居る世相が到来していることを察知したのが此の「2.5世帯住宅」なのだろう。愚娘宅がヘーベルだから詳しいことは何れ直に聞いてみたいと思って居るが、2.5世帯と言っても入り口を二つ半作ることはあり得ないから1階の入り口を開ければ直ぐに0.5相当の部屋のドアがあり、親とは顔を合わせないで生活できる仕組みなんだろう、恐らく両親の居住空間を侵すことなくバス、トイレやキッチンに到達できるよう設計されているのだろうな。いや、そうなると単に鍵の付いた部屋が一つある基本的に二世帯住宅に過ぎないから、玄関脇にワンルームマンションのようにバス、トイレ、キッチン付きの一室が設けられたものになって居るのではなかろうか。その内好きな男でもできて結婚して出て行けば、これ幸いと2階から引き籠もり不登校の孫が下りてきて占領するのではなかろうか?

先週の誤字訂正の答え
空に飛んでいるのが「魄(たましい)」で躰に留まって居るのが「魂(たましい)」つまり肉体だ。
前が「魂」後ろが「魄」です、

今週の誤字訂正の問題
議員から舌砲鋭く詰問され大臣は答弁に苦慮した。

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