あれだけ暑かった夏も何時とはなく遠くに去り11月も半端に入ると野外の風景をめっきりと秋の佇まいに変貌する。事務所玄関のプランターも石蕗に南天が満開でススキまで一本咲いている。此等は何れも私の植えたものではなく他所から種が飛んできた。私が植えたのは8年前近くの公園から拾ってきた橡の実だが、未だごわごわと堅い緑の葉っぱが低く繁ったままだ。プランターは底が浅いから根が張れず結実には至らない、もうプランターを壊さないと根はどうにもならぬ状態だがどうしたものか。
先日「囲碁」を繋ぐ日中合作の映画「東京に来たばかり」が劇場公開されたそうだ^^。主役は倍賞千恵子で元女流棋士役、窪塚俊介が孫役でアマの強豪という設定だが、囲碁には石を盤上に打つ動作がどうしても欠かせない、処が出演する者が碁を知らないと碁石を盤に置く動作がみっともなくてとても見て居られない。丸い碁石を人差し指と中指に挟んで盤に接触する直前に碁石を中指の下に付けた儘人差し指を抜き、ピシリと盤に石音高く打ち下ろす動作が作法なんだが此は年季が入らないと先ずできない、大体からものを抓むのに親指を用いないなんて将棋と囲碁位であとは思い付かないからムリないけどね、普段映画の場面では碁を打つとき親指と人差し指組や親指と中指組が多く、打つというより置く方なので正しく打つ場面など先ず出会さなく石音もせず対局の迫力がない、昔から「手付き初段」なんて謂われる人も中には居るが、大体手付きで棋力の強弱が分かるものだ。倍賞千恵子と窪塚俊介がどんな手付きで石を捌くのか見て見たいけど幻滅するのが分かって居るので止めとこう。「首振り3年ころ8年」此は尺八で音の加減に3年、コロコロと良い音が出るのに8年掛かると謂う比喩だが囲碁の石の扱いも同じようなものだろう。此の映画は囲碁愛好家が多数鑑賞すると思うが、誰も対局で手付きが怪しく石音が聞こえないことを牴牾(もど)かしく身を捩(よじ)る不愉快な思いをされ、碁を全く知らない人の方が却って楽しめるのではなかろうか。
近年奥歯が虫歯になり2年ほど月二回治療に通ったが少しも良くならないので、違う歯医者で思い切って抜き入れ歯にすることにした。約束の日10時に歯科に行ったら取り敢えず歯を抜かれたが、入れ歯を運んでいるヤマトの宅急便が約束の10時に来ず遅れているからもう一度4時に来るようにと申し渡され渋々午後再度行って麻酔が切れて痛い痛い歯茎に入れ歯を装着されて少し泣いた(;;)。
多忙の中、二回も行かされ午前午後共に多額な治療費が掛かったが、領収書を見るとどちらも再診料を取られている。保険の扱いは1日一回が原則であり、以前足を骨折したとき、医者に朝晩通ったが夜の方はタダだった、聞けば1日は1分でも24時間でも保険は1回だと言われたのを思い出して文句を言おうと思ったが、苦情を根に持たれて治療時に歯を痛くされたら敵わないので我慢することにしたがとても複雑な心境だ。向こうの都合で2度になったがヤマトが時間通り持ってきて呉れて居たら一度で済んだし、大体10時の予約でその時間丁度に荷物到着を期待する歯医者の考えが甘く、当然前日までに取り寄せる手配をすべきだったろうな。入れた入れ歯も上手く噛み合わず気分の悪い毎日だが此も永年歯の手入れを怠っていた報いだと後悔頻りだ:-)。
話変わるが歯科医から貰った麻酔後の説明書に「咬む」という言葉があり、漢字にちょっと五月蠅い私は「咬む」は犬が咬む場合などに使うからアレ?歯だったら「噛む」ではダメなんかな?と思った。よく読んでみると「食事の際頬を咬んで…」と書いてあったので辞書を引いたら噛む(上下の歯を併せてものを砕く)と咬む(歯を立てて傷つける)は少し意味が違って居り「咬む」は正しかったんだ。でも噛み合わせのことを「咬合」なんて謂うから漢字の使い方ってメチャ難しいよね。
東京の女子中学生誘拐事件のお粗末さには呆れるね、田園調布なら金持ちだろうとは犯人も単細胞な…:-)。田園調布は大田区にあるがお金持ちの住んで居るのは3丁目と4丁目だけであり、1丁目2丁目そして5丁目から7丁目までは名前だけ便乗組で貧乏人も沢山居る、だから田園調布を歩いて居たからってお金持ちの子どもとは限らないよね。田園調布に住んでいると威張る知り合いが居たら何丁目に住んで居るか確かめた方が良いですよ^^。
先週の誤字訂正の答え
政治に無感心な大衆 (無関心)でした
今週の誤字訂正の問題
…彼は寛爾として笑った。(先月の漢検出題問題です)
御教訓カレンダー
「人生とは航海である」→「人生とは後悔である」拙作