9月決算でアタフタして居たらあっという間に11月の終わりが参りました。そして今年も又この11月が少ない貴重な秋であったことに我々は知らされたのでありました(;;)。師走を五日後に控え、東の庭では春から8ケ月間咲き続けた野路菊が寒空を道行く人々に見て欲しくて最後の力を振り絞り健気にも道路側に咲き零れて居るのは見るのも哀れでありました。
いやあ驚きました(゜o゜;。それは日本経済新聞が朝刊最終面に掲載している「私の履歴書」です。政治や経済、文化、スポーツなどの領域で大きな業績を残した人物が月替わりで自らの半生を語る1956年から続く異色のベストセラーですが此の日経の名物コラムに今月からナント!日銀の黒田東彦前総裁が登場しています(゜o゜;。 時あたかも後任の上田和男総裁が異次元緩和の後始末に右往左往し、終わりの見えない円安と物価高という黒田前総裁が残した「負の遺産」に庶民がのたうち回っている中を何食わぬ顔で登場しましたが、その最悪のタイミングと無神経さは厚顔無恥と言うべきで、日経の良識が疑われても仕方がありません。連載開始の前日、奇しくも後任の植田日銀総裁は金融政策決定会合で金融緩和策の再修正に追い込まれて居たのでありました🤬/。
「私の履歴書」と謂えば筆力の乏しさから兎角ゴーストライター任せが多い中を2000年代初期に登場された画家の野見山暁治と名女優の有馬稲子の印象が強くて私は今も忘れられません。前者は福岡県飯塚市にて炭鉱経営者の子として生まれ、東京美術学校(現東京藝術大学)入学当時は故郷の炭鉱を制作の原風景とし、その後12年間のパリ生活を経て抽象画へと変化し帰国後は東京芸術大学で教え、美術学部助教授、教授などを歴任し、同大名誉教授となり102歳の長寿を本年終えられた絵描きさんですが、この方の履歴書の内容とその筆致が此の人は絵描きさんなの?と訝る位ダントツに筆が伸び作家顔負けであって格段に上手くて私を魂消させました(゜o゜;/。何で…?とネットを繰れば彼は26作もの著書を出版された本職裸足(はだし)の強者(つわもの)であることを知って絵画に疎い私でも彼の両刀遣いに甚く感銘を受けたものです。早速著書を購入して拝読致しましたが、抜群の筆致に引き込まれて、これが正(まさ)しく筆のプロだ!と感じ入ったものです^^。
後者の有馬稲子は際立って現世で一二を争う美しい女優でありながら、「私の履歴書」にて人に告げたくない己が秘めた内面の恥部をトコトン晒したことで余りにも有名です(゜o゜;/。それまでは有馬稲子自伝「薔薇と痛恨の日々」にて「J」とされた匿名で登場し、彼女が中村錦之助と結婚した後も離婚した後も「妻と別かれ結婚するから…」と有馬稲子を騙しできた胎児を堕ろさせるなど、ずっと関係を持っていた男が東宝の映画監督として第一人者を誇っていた「市川崑」であることが読者にわかるように「私の履歴書」にて暴露したのでした。今日にも妻と分かれて結婚すると偽って彼女の身体を散々弄んだ「市川崑」が自宅前にて妻と子を相手に戯れる姿を道の曲がり角から垣間見て嫉妬の炎を燃やした怒りの怨念が彼女を修羅の世界へと誘(いざな)ったものと思いました🤬。此の履歴書を読んで市川家ではどんな騒動が起こったことでしょうか(^0^)/。
その有馬稲子も今では91歳になり、横浜の高層マンションにて単身悠々の余生を送って居られますが、彼女が日本経済新聞「私の履歴書」にて暴露されたものは自らを貶め世間から有馬稲子自身の偶像を破壊するものであったと思いますが、自らの体面を省(かえり)みず、彼女の人生を幾度も狂わせた市川崑監督の欺瞞と色欲に対する恨み辛みが如何に大きかったのだろうか?女の情念は恐ろしくて死ぬまで恨み続けるものではないか…🤬、と私は自身の60数年前、己の過去を顧みてぞくりと身震いしたものでありました(;;)。
本年度の日本女子プロゴルフの熾烈な戦い38試合も愈々本日が最終日のリコーカップで終わりとなりますが優勝よりも賞金女王争いが熾烈だと思います。先週四国松山恒例のエリエールオープンでは、一昨年が原英莉花、昨年は藤田さいきとロングヒッターが優勝し、“飛ばし屋”が有利なコースとされていましたが、平均飛距離280ヤードも飛ばす選手も居る中を今回優勝した青木瀬玲奈選手は50人中最下位の222.6ヤードであって飛ばすだけがゴルフではないことを彼女が立派に証明して見せました(゜o゜;/。「Pat is Maney」と謂いますもんね^^。
先週の読めそうで読めない字 小火(ぼや)
今週の読めそうで読めない字 神を(礼う)