確定申告も愈々終熄期を迎えホッとした処へ東北地方の大地震と各地の大津波には打っ魂げ、安政元年紀州を襲った大津波から多くの人達を救った“稲むらの火”をふと思い起こした。今回救世主は居なかったようだ(;;)。8m近い津波は想像を絶するものであり、多くの死亡者行方不明者が出て居るが、究極1万人以上の死者が出るのではないだろうか?此だけ文明の世になり乍らその実、原発を始め地震等への防災対策が自然の力に対して余りにも無力であることを知らされたのは痛恨の極みである(;;)。人間が自然を破壊し神を冒涜したことに対する天誅ではなかったか。今回の地震で多くの方が津波により海の藻屑と消え犠牲者となられたことに心から哀悼の意を捧げたいと思うm(_ _)m。
6年間で通算して僅か25万円の寄附を巡って前原外相の辞任劇は明らかに彼が嵌められたに違いないが、政治家であり乍ら法律を知らなかった彼も頭が悪かった:-)。 献金者は外相が中学生の頃お母さんと良く行っていた焼き肉屋のおばちゃんだったとか…、このおばちゃんが在日コリアンだったなんて外相は知らず、又おばちゃんは外国人の寄附が禁じられていたなんてことも知らず、明らかに善意の行為であったものが悪意ある何者かに曝かれて法律を盾に前原外相が裁かれることになったのは遺憾千万である。政治資金規制法の趣旨は外人の寄附によって国政が歪められるのを懼れたものだが、おばちゃんの細(ささ)やかな行為が国政を歪めるなど凡そ想像もつかぬことであり、本名ではなく謂わばニックネームとも思える日本人名で寄附されたものがどうしておばちゃんだと発覚したのか!犯人は自民党京都選出の国会議員である西田晶司で職業は税理士だとか…(;;)(同業者として私は恥ずかしい)此奴は地元での溝(どぶ)板作戦で此の情報を手に入れ功名心に駆られて大臣を辞任に陥れたのだから卑怯極まりなく小狡い奴だ! 小沢一郎など怪しげなお金を合法的に我が物にする政治家やパチンコ屋から多額の献金を受け取る議員は菅総理を始めゴマンと居るのに、外資からの企業献金は認めて市井のおばちゃんからの寄附を賄賂だと断じて禁ずる政治資金規正法など法律と言えるのか!糞食らえだ!
京都の皆さん是非次の選挙では西田晶司に入れないことにしましょう。
公益法人を私物化した大久保理事長を放逐したあの漢検が今度はお飾りの理事長を解任し新しい理事長に嘗て伊藤忠商事の常務であった東京都教育委員高坂節三氏を選任した。此まで理事長であった参議院議員の池坊保子が多忙で理事会に出席しないからと高坂理事が先頭に立って造反したもので矢張り彼らしいなと思った。この事件に関して文部科学大臣まで出っ張ってきたから訴訟で復権を目指す池坊前理事長が巻き返しのため報復手段の前哨戦に相違ない:-)。
私事に亘り恐縮だが、高坂節三と謂えば囲碁が強く今から54年前私が第一回学生本因坊戦近畿地区代表に勝ち上がり全国大会に上京した折、彼も京大から同じく近畿地区代表として出場した。向こう気が強くヤンチャでメチャ口の悪い男であり絶対に相手に言い負けない論客だったことをよく憶えている(;;)。彼は西田哲学西田幾多郞の愛弟子であった哲学者で京大教授高坂正顕を父に、15年前ガンで亡くなったが若く30代にして京大法学部教授(25歳で助教授)に推され、佐藤栄作大平正芳のブレーンとして活躍した高坂正尭を兄に持つサラブレット系一族であったが、棋力はお兄さんの方が弟より強く、もう一年早く本因坊戦が始まっていたら当時四回生で京大の主将であったお兄さんは優勝候補の一人だったと思われた。私が三回生で商大の主将を務めることになったときこのお兄さんには関西学生対抗リーグ戦の打ち合わせ会で座長を務めて頂いたが、早口で軽妙理路整然と話されて、知らぬ間に誰もが彼のペースに填り、気が付けば大半の試合を京都藤田塾で行うことになっていたなど彼の論理のマジックには舌を巻くばかりだった(;;)。詰め襟のホックを外し片膝立て、垂れてくる前髪を右手でかき上げながら話す姿には、既に大人(たいじん)の風格が漂っていた処から思わず威圧されたのかも知れない。その年の春一度だけ公式戦で京大と対戦したことがあったが、学校の格差の大きさは如何とも仕難く其の儘棋力の差となって顕れ、私を始め5人全員為すところなく切り捨てられたが、対局中の舌戦など凄まじく私と対局中の兄正尭が碁盤二つ向こうで対局する四将の弟節三からの檄(げき)を受けて応答する言葉は、打ち合わせ会とは打って変わり対戦相手の私を完膚無きに打ちのめすアイロニーを含んだ辛辣なものであり、口と力と両方で負かされた印象だった。器の違いと言ってしまえばそれまでだが、大きなカルチャーショックを受けたことを今もよく憶えている(;;)二昔も前のことだが成人になりたての頃の甘酸っぱい想い出だ。
そうそう、同じ年の秋に関東と関西から10人宛選抜された学生対抗戦が京都藤田塾であり、関西は3勝7敗と惨敗したが関西3勝の内2勝は高坂兄弟がもぎ取り、二人の師匠である藤田塾の藤田先生を恵比寿顔にさせたものだ。因みに関西のもう1勝は不肖私めだった。“それが言いたかったのか!”などと言わないで…(;;)
この高坂正尭は奇しくも今渦中の人前原誠司前外相の恩師であり、彼前原誠司が京大高坂ゼミの学生当時、外務省に入って外交官になるか、学校に残って学者になるかと悩む彼に対し高坂教授が“京大出で然も母子家庭では外務省は偉くなれないから止めろ、それにお前は頭が良くないから学者はムリや、松下政経塾へ行け”と諭されて政治家を目指したエピソードは有名だ(^^)。京大を出て“頭がよくない”はあんまりやと思うが、そうなんや!政治家は頭が悪うてもなれるんや…:-)
この兄にしてこの弟あり、漢検の理事長騒動は一体からどのように終熄して行くのだろうか。
先週の常用漢字表外読みの答
裾が(解れる) “ほつれる”でした
今週の常用漢字表外読みの問題
紐を(解く) 送り仮名共3字です