暑い毎日が続くが庭のキリギリスには一向に苦にならないらしく朝に夕に蝉に負けまいと雌を求めて必死で啼いている。先日愚娘が知人から野原で採取した沢山のキリギリスを頂戴したので庭に放したら一挙に大所帯となり啼き声も一段と活気を帯びてきた^^。雌も沢山居るのだが啼き声が少しも減らない処を見ると結婚は35歳になってからだとか…人間を見倣って雌同士飲み会でも開き、雄の啼き声をシカトしているのではなかろうか^^。毎朝好物であるタマネギを庭に撒いて居るし、蛋白源になる三角バッタも沢山生まれて日に日に大きくなって居るので食糧には不自由しないだろう。此では雌が結婚を急がない理由も何となく分かるよな^^。先週夕刻撒水していたら昼寝して居たらしい奴がビックリして擬宝珠の葉っぱに飛び上ってきたのでシャッターを押した。前回の探し絵のような写真と違い全身像だ^^。

画像

  
先日仕事の合間を見て偶に耳掃除でもと駅前の耳鼻科へ行ったら耳垢が少しあると言われて取って貰ったのだがその後が物凄いハードスケジュ-ルで、鼻も喉もしっかり検査され、頼みもしないのに此方へどうぞと狭い部屋に入れられて視野検査の耳版のような聴力テストまでされた:-)。そして「補聴器を付ける程でもないが高い音が聞こえ難くなっている」と宣われた:-)。自分に言われる悪口などしっかり聞こえるから、自分では目はダメでも耳だけは達者だと思って居たので愕いた。「どん音が聞こえないんですか?」と訊ねたら、「キーンと謂う音が聞き難くなって居ますね」硝子を引っ掻くような音なら誰も聞きたくないから「そんな音は聞きたくないから良いですよ」と言ったら「ま、年相応ですかね」で一見落着となったが、窓口で点数にして1090点も請求されてビックリ、見ると聴力検査が690点も占めて居り、耳掃除はたったの25点に過ぎなかった:-)、巷で良く言う検査漬け医療の典型だ、して欲しくもない検査にまで誘導されるのはとても不愉快だったが、診察途中で聴力検査は嫌だ…なんて誰も言い難いよな(;;)、おまけに帰り受付で「次回はネット予約でお願いします」と突っ放された(;;)。誰が行くもんか!3年前天の下町のT耳鼻科で耳垢を取って貰ったことがあるがとても簡単で診療代も僅少だったが医者が変わるとこうまで変わるものか:-)、T先生が月水金診療のため何時も満員で待ち時間が長いためつい横着したのが不仕合わせ貧乏の始まりだったのだ。それにしても80歳を目前にした老人を相手に上から目線で「ネット予約して」とはないんじゃないの?今度から混んでいても遠くても絶対に天の下町のT耳鼻科に行こう^^。

日経夕刊に掲載されているエッセイ「プロムナード」は「明日への話題」や囲碁の棋譜欄と同じく私が愛読する一つだが、実は書き手が並みのエッセイイスト或いは小説家でなく殆どが他の分野で活躍されて居る文化人だからエッセイの内容が我々の知らない未知の世界を描かれたものである処に読み応えがある。6ケ月で全員交代されるが本年下半期の執筆者の顔ぶれを見ると、月曜から順に能楽笛方藤田六郎兵衛、作家辻村深月(昨年度直木賞)、社会学者古市憲寿、写真家小松紀晴、国文学者田中貴子、歌人小高賢と異色の書き手であって物書きの辻村さんを除けば素人向けのエッセイなど得意な分野である筈もなく、各週原稿用紙3枚も全26週よくぞ時季に併せて書けることだと感嘆頻りだ^^、然し執筆者各自得意の分野が我々日常生活とかけ離れたものであるため却って話題が斬新であり、古市さんなどノルウエーでは、選挙権が16才で与えられて政治への関心を高めようとしているとか、女性にも徴兵制度が適用されるなど我々が知らないことをさらっと書かれるのには愕いてしまう。又能楽笛方藤田六郎兵衛氏は世襲制である親の仕事を継ぐ運命(さがめ)を生まれながらにして背負わされ、5才から舞台に立たされ何も教えられずに見様見真似で父の芸を憶えなければならぬ厳しい経験談など背筋を戦慄が走る思いだ。一度も褒められたことがなく、父の没後、勤書(舞台記録)に「今日道成寺披き昭彦(氏の本名)上でき…」の一行がありこの一行を見て涙が止まらなかったそうだ。このとき舞台を終えて楽屋に戻り父に「有難う御座いました」と挨拶したら、父は「うん」と一言それ以上の言葉はなかった…、そうだ。「うん」は弟子である子に対する最大の褒め言葉だったんだろうな^^、仕事を終え師匠である父に「有難う御座いました」まで言わねばならぬとは芸の世界って厳しいものだな:-)。きっと日常生活の立ち居振る舞いだって礼儀作法だって半端ではなかったことと拝察した。でなきゃ、無形文化財になんか簡単になれる訳ないよね^^。
我々は普段経験しない世界のことは知らない儘に貧しく生涯を過ごすことになるが、知らない世界であっても書かれたものを通して少しでも知ることにより自分の視野が広まるから、各界の方々に文筆の機会を与え我々無知な山猿にも色んな知らない世界を知る機会を与えて頂きたいと願う。書き物の苦手な方なら編集者が聞き取って文章化されたら良いだろう、私がプロムナードから感銘を受けたものは文筆家の書かれたものよりも他の分野で一家を為された方のものが圧倒的に多いのは当然とは謂え皮肉だな。洋画家の野見山曉治の自伝など玄人裸足で絶品だったもんな^^。

先月大阪府警が信号無視した女性を中国人だと思って誤って台湾人女性を無免許運転で検挙したと発表した。彼女が全く日本語を話せなかったのが誤解の元であったが彼女は台湾人で台湾の免許証とその翻訳文を提示したが係員が免許証を身分証明書と誤認して無免許運転で検挙したのが原因とか…(;;)、府警交通指導部への照会で誤認逮捕が分かり此の女性は無事釈放されたそうだが、特定の国からの入国はその後1年間は有効であり台湾の免許証もそうなんだそうだ、警官の無知にも呆れたものだが、台湾の免許証ならOKで中国の免許証はアウトだなんて痛快極まるな^^。警察庁も粋なことをしてくれるね^^、李登輝全総督の存在が大きいと思うがチャンコロは中国から幾ら免許証を持ってきても日本で走れないなんて胸が透く思いだな(^0^)/。もっとやれ!

先週の誤字訂正の答え
検微鏡で細菌を観察する、(顕微鏡)でした

今週の誤字訂正の問題
資源の欠亡は深刻な状態にある

ご教訓カレンダー
「盆栽いじり」→「凡妻いじめ」 老後の楽しみ