侘び寂び」タグアーカイブ

日本人のルーツ

 

 

今年も毎年恒例の風蘭が咲いて呉れました^^。実(げ)に涼しげです^^。ずっと事務所玄関先を占領したススキのプランターの足元に置かれてあって影薄く昼間極々(ごくごく)僅かな時間しかお日様の当たらない環境が此の花には好ましく、この時期十日間だけひっそりと花を付けます^^。カトレアや胡蝶蘭に代表される豪華絢爛な西洋の蘭と違って我が国の蘭は総じて清楚で儚い中原淳一風の和風美人が多く鷺草、春蘭、ネジバナなどに共通する処は日本人が古来愛する「侘(わ)び寂(さ)び」ではないでしょうか。普段余り構って遣らなかったので少し拗ねて居るようです、今年は鉢の水苔を変えてやろうと思って鉢の中を探ったら水苔がなくて根だけで生きていました(;;)風蘭ちゃん放ったらかしてゴメンなm(_ _)m。早速1時間掛けて水苔を搾って根に巻き付けてやりました。来年もきっと咲いてね^^。

 

 

 

 

 

旧石器時代に当たる3万年前に丸木舟で早い黒潮に逆らって台湾から沖縄を目指した我らが日本人の先祖であるホモサピエンスの成り立ちに迫る研究をすべく40歳から60歳の漕ぎ手4名(女1人を含む)が丸木舟で此の7日台湾を出発し45時間掛けて難関の黒潮を縦断して直線で200km以上ある沖縄県与那国島に到達する快挙を成し遂げました^^。太古の日本人は沖縄を経由して渡来したのではないかと想像されますが、それはさておき沖縄に人類が住むには台湾から来たことしか想像できないそうですから今回その実験が行われたものです。女性一人が加わっているのは子孫を儲けるために必要だったからでしょうね。3億年前も交代要員など居よう筈もなく、だから今回4名が45時間休憩も交代もせずに漕ぎ続けたそうです、偉いなあ^^。頑張ったよなあ^^。でもトイレはどうしたのかな?世間の関心は全てトイレに尽きるらしく、写真にあるようにその度に海に飛び込んで用を足されたとか…^^、そうや、それで決行が暑い夏やったんや!気候の温暖な5月なら汗が少なく快適でも海の水が冷たくて飛び込んだら筋肉が収縮して漕ぐ力が削がれると思うもんな(;;)。今回の漕ぎ出しは目的地が分かっていたから皆頑張れたけど3万年前は万分の一の可能性に賭けての決死の旅だったろうし、何百隻も次々と舟で送り出された幾多の先達の生存が全く期待できない状態での船出であっただろうから、家族とは水盃での覚悟の旅ではなかったかと思うと我々日本人の元祖であったかも知れない彼らの勇気には全く胸が熱くなりますね。

 

 

 

 

 

 

 

先週月曜の新聞広告には驚きました。「新聞という病」我が国の四大新聞がクソミソに叩かれた書物の広告が各社ともに大きく掲載されました。此れって新聞社の偉い人達は怒らないの?そうなんです、新聞社はどんなに偉い編集長でも広告部には全く頭が上がらないのです。購読料より多く広告料が新聞収入の大半を担っている広告部は新聞社の王様ですからこんなものでも恥ずかしげもなく掲載されます。こんなもの何で載せるのか!と怒る編集部の声も広告料の前には全く効き目がないのです、普段論陣を張って金の亡者を糾弾し、ええ格好してる割にはお金の前での節操のなさには唯々呆れますね(_)。二代目「プリウス」の制御装置の不具合から高齢者のブレーキ事故が多発してもトヨタが全くマスメディアから糾弾されない理由が皆様も漸くお分かりになられたでしょう。さすれば昔月刊誌「暮しの手帳」を無広告で頑張り通した編集長花森安治は偉かったですね^^。広告を掲載したら正しい記事が書けないと言うことが彼のポリシーでしたよ。

 

先日の毎日新聞万能川柳に掲載された入選作「月桂冠シャープTOTO共通点」数日考えたが、漢字とカタカナとローマ字の会社名が何を意味するのか意味が分からない?誰か教えてねm(_ _)m。

 

先週の読めそうで読めない字   それはきっとあり得(う)ることだね

最近ではNHKアナウンサーでも誤りである「ありえる」と読む方が増えて来ましたね、此れは「あり得ない」からの連想であって決して正しくありません。国語辞典を見られたらきっと誤りがお分かりでしょう。近くの辞書を見ると先ず広辞苑、岩波国語辞典新明解国語辞典明鏡国語辞典は「あり得(う)る」だけで、岩波国語辞典三省堂国語辞典には「あり得((う)る)と「あり得ない」が両方掲げてありましたよ。小学館精選版日本国語大辞典は流石に「ありえる」も見出し語にしていますが、語義部分は『「ありうる」を参照せよ』でした。

今週の読めそうで読めない字    彼は(情)なく横を向いた

 

温故知新

和び茶び」、垂水の街を歩いているとこんな看板がありました^^。垂水商店街から数歩入った処にあり名前から和風喫茶かしら?と思ったけど覗くと違って居てカフェランチらしいお店でした。凝った名前です、お洒落ですね^^。「わびさび」は茶道からきた日本人の質素な美意識を意味する言葉で外人には理解して頂くのが大変な言葉です。此の看板の字はワザと当て字にしてありますが、正しく漢字を書ける方は10人中幾人あるでしょうか?正解は「佗寂」です。あなたは書けました?「佗び寂び」と書くことが多いようですが実は送り仮名のない方が正しいのです。でも漢字だけだと殺風景で読み難いから普通は送り仮名を付けますね。「寂」は兎も角「侘」は画数は少なくても難読字であり書けない方がきっと多いと思います。

もうすぐクリスマスです、昔若い頃クリスマスイヴは恋人と元ブラ(元町商店街を6丁目から1丁目まで歩く)をして朝日会館で映画を見る慣わしでした。昔風の映画館もテレビの普及と時代の流れで何時の間にか淘汰されてしまいましたね。先週旧友のさんちゃんが10年位前にニューヨークのレストランに貼ってあったポスターを撮った写真を送ってくれました。よっ!懐かしいな^^、戦時中の名作「カサブランカ」です。悪役から転向し、困って居ないのに何時も困ったような顔をしているハンフリー・ボガードの出世作でしたね。イングリット・バーグマンも当時は大女優です。なぜか一つ置いて左に影薄くゴスペルシンガーのホイットニー・ヒューストンのポスターがありますよね。映画「ボディーガード」でケビン・コスナーの相手役を務め、彼女が歌った「I will Always Love You」は全世界を席捲したことを思い出しました。メチャ良い曲だし彼女の肺活量の凄さには魂消ました、和び茶びに旧画のポスターと日米の文化の違いは余りにも大きいと思いました。「温故知新」は案外アメリカ人の方かも知れませんね。

囲碁七冠奪還の井山裕太名人と将棋の永世七冠を獲得した羽生善治名人が国民栄誉賞同時受賞とか…^^、羽生さんは47歳で不惑を超え人間的にも十分に安定感がありますが、井山裕太名人は未だ28歳の若さであり、現在離婚中でもあるし、此れから世界で一番強い中国棋士への挑戦も控えているので今後の人生に於いて栄誉賞が重荷になる可能性が少なくないので時期尚早だと考えます。それに再婚する時に相手がビビってうんと言わないと思うし、お酒飲んで騒ぐのも躊躇われますからこれから汎ゆる場所での立居振舞に最新の注意が必要で肩の凝った大変な人生になりそうです。文化勲章のように無税の年金が貰えるわけでもなく受賞を先送りした方が伸び伸びした生活が送れると思いますが、一度断ったら執念深い文科省は二度と候補に挙げてくれないだろうし困ったね(;;)。

知っておきたい生活の知恵

私が昨年通っていた移植外来では殆どが不妊治療の夫婦で沢山来ていました。今や体外受精で生まれる子供は1年に5万人を超え1年間に生まれる子供の20人に一人に達するそうです。でも移植外来に行くより私は脱環境ホルモンを考慮した生活をしながら有機野菜を食べたほうが子供を授かりやすいと思いますよ。

先週の仮名付けの答   稲妻(いなずま)が光った

今週の読めそうで読めない字   ()で忙しい かきもの

 

先週の答を「いなづま」と書かれませんでしたか?「いなづま」は誤りです。昭和61年の国語審議会で上の字と妻と関係がない場合は「ずま」と書くことに決められました。稲妻は二字で一つの言葉ですから「ずま」であり「人妻(ひとづま)」は人の妻だから「づま」が正解なんです。