齢を(よわい)を重ねると段々1年の経過するのが早くなったように感じられますが、年の瀬まで後8日しかありません。何時も思うのですが12月は実働28日までですから、年末の1日は普段の1.5日位貴重であり、天皇誕生日乃至はその振替休日が商人の年末事業活動を阻害していることは紛れもない事実です。従業員に休日出勤を強いれば5割増しの給与になりますから我々零細事業主にとっては大きな負担であり、最近は代休採用で凌いでいる処もあるようですが、それでは連休にして観光地などの活性化を図ろうとした政府の意図が生かされず、何のための振替休日やら… {%komaru%} 天皇陛下も何も気忙しい年末に生まれてこなくても8月15日にでも生誕されていたら、我々も墓参りに帰郷できるのに、天皇様には全く理解されないことでしょうから言って見ても詮ないことですが、天皇様もガン治療中だし最近は皇太子が何時お生まれになったかが少し気に掛かりますね。 {%gakkari%}
自民党税制調査会に続いて民主党税制調査会も08年度の税制大綱を発表致しました。昔の民主党と違い今の民主党の発言力は絶大ですから、自民党民主党共に主張する扶養控除配偶者控除も撤廃乃至削減は確定的と謂ってよいでしょうか… {%shiranai%}
これらの廃止の代りに中学生までの子供一人当たり月額26000円の子供手当の支給など民主党らしい向こう受けしようとする発想だと思いますが、両党共にお年寄りを忘れているのは作為的であって、働けなくなったお年寄りには子供達から邪険にされて病院にも連れて行って貰えず早く死んで貰いたいのがミエミエですよね。処が早く死ねと言われると死にたい人でもその気がなくなるもので反ってお年寄りの反発を買うことになりそうです。政府税調にしてみれば扶養控除の38万円や48万円は税金にして10万円にも達せぬ少額ですからお年寄り一人の面倒を見るには医者代にも足らぬ金額であり、あってもなくても大した違いがないとの判断でしょうが、それはお金持ちの発想であり決して我々貧乏人の目線で実相を見たものではありません。政府も本気で扶養控除を撤廃するのなら姥捨山の創設など、それなりの覚悟ができているのでしょうか。熊本県に“赤ちゃんポスト”ができてもう10人も入れられていたとか… {%komaru%} 厚労省の玄関に“爺さん婆さんポスト”を作っても、舛添さんの門番では怖くて誰も捨てに来なかったりして… {%gessori_a%}
我が国本年最後の大きな“偽”は福田総理による薬害肝炎患者の切り捨てで終止符を打つのかと暗澹たる思いで本日のブログに無念の思いを託そうと思っていたら、3時のニュースで今日福田総理が首相官邸で記者団に対し、非加熱血液製剤によるウイルス性肝炎患者全員救済に向けて薬害肝炎患者特別救済法案を議員立法したいと発表したことを知り正直ホッと致しました。
事件は現在各地で薬害肝炎患者原告団敗訴の中を、20日大阪高裁が“被害者全員への一律一括の和解金が望ましい”と原告の主張に好い顔を見せた風を装いながら、実は旧ミドリ十字の法的責任が生ずる期間を最も短く(たった1年1ヶ月)認定した東京地裁判決を基準にすると矛盾撞着した和解案を提示したことが、全員一律救済の理念で訴を提起していた原告団怒りの火に油を注いだ結果となり大阪高裁の和解案を断固拒否することになりましたが、同日狡猾な福田総理は恩着せがましく基準から外れた被害者に支払う基金を8億円から30億円に増額すると回答するに留め、自分達の和解金を削ってでも被害者全員を救済して欲しいと願う原告の希望を断とうとしたのです。福田総理は卑怯にも原告団に会おうともせずに舛添厚労相に命じて上記の基金の水増しで決着させようとしましたが、実は全員救済となると1万人以上の薬害被害者に加えて200万人以上のC型肝炎感染者、更には350万人にも上るウイルス性肝炎感染者と、膨大な被害者の救済には天井知らずの賠償金を要することとなり、原告206名と投与証明の可能な約千名の薬害被害者の補償をゼロにしても大幅に足が出ることは予め計算済みであったのでしょう。現在の試算では血液製剤によるC型肝炎感染者全員の救済には最低でも1千800億円を要するそうであり、田辺三菱製薬(旧ミドリ十字)には受け入れられない金額だとしていますが、旧ミドリ十字の過失は辿れば当時の厚生省の過失であり、会社が負担しきれない部分はどうして国が負担できないのか理解に苦しみますよね。
あの当時を思い起こせば、未だ往生際悪く無罪だと争っている厚生相の当時の担当課長であった松村明仁や甲高い声で怒鳴っていた赤鬼のような非加熱血液製剤の元凶帝京副学長安倍英が思い出され血圧が上がります。 {%ikari%}
然し、如何様な理由を付けようとも人の命に代わるものはありません。政府の過失の有無を横に置いてでも病いの国民を救うのは国の義務ではありませんか、防衛省の予算を4兆5千億円も計上して不必要な戦闘機やミサイルを造っても業者とアメリア以外誰も喜ばず、防衛省の予算のたった4%を被害者達に回すことで旧厚生相と旧ミドリ十字の犯した罪の償いができるのを渋る理由が何処にあるのでしょうか。
年金問題に続いて今回の薬害訴訟問題と立て続けの受難に対して総理も厚労相も身の不運を嘆いていることでしょうが何れも身から出た錆であり、三権分立などと逃げていないで、高度な政治決断が求められている現実をしっかりと見据えるべきです。
大阪高裁は民意が大きく動き、高裁への批判の声が高まったことを知って慌てふためき第2時和解案の提示をする意向を示しましたが、メディアに叩かれると態度を豹変させるなど高裁なんていい加減な役所ですね。自分達の地位安泰と出世しか念頭になく、薬害被害者の苦しみなどまるで分かって居ず情けないですね。 {%gomenne%} 政府も薬害訴訟に対応する裁判官を選ぶとき裁判官の家族や親戚に薬害被害者の有無を徹底調査して担当判事を選んで居ることでしょう。 {%saiaku%}
写真は20日厚労省で政府の無責任な回答に言葉もない原告達です。手前の女性は声を殺して泣かれているようですが、心が潰された思いから魂の慟哭ではないでしょうか。 {%naku_a%}
福田総理舛添厚労相共にこの映像が各紙に掲載され、更にTVニュースで報道されてはこの魂の慟哭を正視することができなかったでしょう。冷酷無比な総理がこの慟哭に心打たれたとも思いませんが、この写真がメディア全紙5段抜きで掲載されてはこの儘では今の政権を維持することが叶わず国民の理解が到底得られぬことに思い至っての議員立法云々の発言だったと思います。昔から“女の髪の毛には大象も繋がる”の諺の如く女性は髪の毛だけでなく、一雫の涙で総理を翻意させるなんて強いですよね。然し議員立法も又異例のことであり厚労省事務方の反発は物凄いでしょうから自民党だけでなく民主公明社民共産各党の一致結束でことに望む不退転の決意が必要かと思いますが、ひょっとしたらこの一幕は毎日のように低下して行く総理の支持率を反転させるべく、悪役に徹した如く見せておいて最後に一発逆転満塁ホームランを狙った古狸福田総理のパフォーマンスではなかったでしょうか?舛添大臣一人悪役で取り残されたりして… {%gessori_a%}
恒例の高校駅伝が今日京都西京極で行われ、女子は7年振りに地元立命館宇治が2位に1分以上の大差を付けて快勝し、男子はゴール前の競い合いを制した仙台育英が優勝候補筆頭佐久長聖を下し、佐久長聖は無念にも悲願の初優勝を逸しました。 {%naku_a%} 佐久長聖アンカー堂本選手は1秒遅れで襷を受け取ってすぐにトップに立った分、ラストスパートでのスタミナが僅かに及ばなかったようで同タイムでの2位は生涯忘れることのできぬ屈辱であったでしょうが、観衆や聴衆は全員敗者の味方ですから、此をバネに今後の人生経験に生かして欲しいと思います。
先週の格言諺の答
“一姫二太郎”
子供は初めの子が女の子で2番目の子を男の子が理想的であると謂う意味ですが、昔は誰もが先ず長男の出生を望んでいましたから、『一姫二太郎』は女児の誕生に慰めの言葉の意味で用いられたものだそうです。処が何時の間にか子供は女子が一人男子が二人が理想だと曲解している方が少なくありませんが、現代では二姫一太郎処か二姫か三姫位が理想の家庭像かも知れませんね。女はその気になればどんなにブスでも何時でも夫を見付けることはできますが、女性の理想の高い昨今男は伴侶の発掘に大変ですものね。 {%akkanbe%}
今週の問題
“人口に膾炙する”
よく使われた言葉で夏目漱石の作品などによく出ていましたが最近は見掛けなくなりました。
何と謂うことでしょうか。膾炙のそれぞれの言葉の意味が分からないと考えて答えられる問題ではありません。