お彼岸も過ぎてやっと本当の春がやってきた^^。庭の雑草達も我が世の春が来たように新芽がキラキラ輝き、池の藻が息づき冬の間は藻の裏でじっと息を潜めて居た池のメダカやエビ達も漸く姿を現し、活発に藻の間を行き来して餌を啄んでいるから給餌の世話が楽しい。彼等を眺めていると俗世の柵(しがらみ)から逃れて心和み、つい時の経つのを忘れる至福のひとときだ^^。うちのメダカやカワエビを貰ってくれた美奈ちゃんもきっとメダカ達の生き生きした動きに目を輝かしていることだろうね^^。周囲の人間共は全く信用できんけど彼等は絶対に人を裏切らないモンね。

最近の家庭のトイレは大小兼用でスペースをとらないため洋式が圧倒的に多くなった。便座が暖かく温水まで出るようになって痔になり難いそうだし「おしりだって洗ってほしい」のキャッチコピーが一世を風靡して今では藁葺きの農家にまで洋式が進出して居り、生まれてから和式トイレを知らない世代が増えてきたよね。地方を旅し鄙びた駅で和式トイレに入って驚懼したりして…(゚ロ゚)。
70年前の戦時中私は神戸を離れ疎開して居た姫路の街から徒歩1時間余を掛けて郊外にある母方のお祖父さんの屋敷に遊びに行くのが唯一の愉しみだったのは読むものが何もなかった当時其処には日本文学全集があったからだが、トイレに行くのが一番怖かった。座敷の奥には竹の網格子など使った和式トイレがあり何時も掃除が行き届き風情のある手水鉢などあったが、お祖父さんと来客しか使えないしきたりで、他の者は誰もが玄関を出て門の傍にある下厠(かわや)を使用させられて居た。大の方は打って返し(便の跳ね返り)が届かないように高式にされて居て金隠しもなく床の板が30cm×50cm位に切られているだけで掴まる処もなく、未だ3年生の子どもだったし落ちるのが怖くて足が竦み隣の畑の畝の間にしゃがんで用を足すことが多かったものだ:-)。
仄聞する処に依れば洋式トイレになった最近の家庭では男女を問わず座って用を足す家庭が増えて居るとか…(;;)、男子小用の便器がなくなったのは土地が高くなったため家屋の面積に占めるトイレのスペースのせいが大きいのだろうが洋式の「立ち」では飛沫が飛んでトイレが汚れると謂うのがお母さんの表向きの主張でも本当の理由はお父さんがオシッコのあと便座を上げた儘にして居て朝起きて寝惚けた幼い女の子が便座なしの状態で座ろうとしてウッカリ便器に嵌まってしまって身動きできなくなり絶叫した実例があったからだそうだ:-)。最近高級なお店や医療機関では入室者をセンサーが識別して前に立つだけで便座の蓋が開いたり勝手に水が流れたりと我々年寄りには気味が悪い仕組みのものが多くなったが家庭用では便座まで自動式のものはなく全て手動だもんね。「何時か起きるわよ」「落ちてからでは遅いのよ」此は決してお祖父さんちの下厠の話ではない。お母さんの大きなお尻では便座の有無は無関係でも幼い子どもに取っては恐怖だからお父さんもオシッコを座ってするようにとの注文なんだ。昔は全ての判断が家長であるお祖父さんの意向に従っていたが、現代では家長がお母さんだから自然に小用のトイレなど間引かれてしまって男達は泣けるね。昔は夕飯時のお父さんのおかずは必ず一品多かったし、お父さんが手を合わせ箸に手を付けるまで誰も座って待っていた。何処の家にも父親の部屋があったものだが近年子どもの部屋は必ずあるが父親の部屋は見たことがない、あるとしたら小部屋の寝室があるだけだろうね:-)。それも単身赴任中に物置にされたりして…:-)。歔(な)けるね。
処でトイレのことを昔は「後架」と呼んでいたのをご存じだろうか、若い方は殆ど知らないだろうね。夏目漱石の「我が輩は猫である」には飼主である中学校の先生が後架の中で謡(うたい)をうたつて近所で後架先生と渾名をつけられる下りがあるから思いだした方も居るかも知れないね、「後架」がトイレであることなど本を読まない今の小学校の先生は知らないだろうからその辺を察した文科省が漱石文学を国語教科書から外したのかな:-)。

先週日経ビジネスを読んでいたら、コラムニストの第一人者小田嶋隆があの小保方さんは被害者だと書かれて居た:-)。そうだよね、犯人はマスメディアであって小保方さんは「ことの可能性」について述べただけだのに、「リケジョの星」だとか「割烹着の天使」などと勝手に持ち上げて置いて、挙げ句は論文に少しのコピペがあったことで掌を返したように彼女を徹底的に糾弾したよね。科学のペンを批判のペンに持ち替え、「パクリ」だとか下品な言葉を使って疑惑追求路線に転じた記者達はカメレオンだ:-)。彼小田嶋隆は小保方さんに何とか逃げ切って欲しいと願い、その儘そっと見護ってやっていたら5年くらい先に花開いただろうに…と書かれて居た。そうだよね、マスメディアって無節操で残酷だな:-)。でも天下一の辛口コラムニストが話題の人物の擁護論は珍しいね^^。小保方さんの人柄のせいだろう。小保方さんへこたれずに匍匐前進して何時か又あの笑顔を皆に見せて下さいね。

先週の仮名付けの答え
①  膝行る ② 膝行 
① ( いざる )、足萎えを言う躄る(いざる)とは異なる意味で、貴人の前に進むとき武士は膝と尻を畳に付けた儘、躰の上下左右の動きなく恰もアヒルのように前に進む古武道での所作であり、今では極一部の鍛錬された武道家でないと全くできない、「苦しゅうない、近う寄れ」など殿様に声を掛けられて頭を下げながら摺り足で歩み寄る大河ドラマのシーンなど昔なら「無礼者!」と間違いなくお手討ちだったんだぞ^^。膝行れないなら、せめて両手の拳を付いて膝で躙(にじ)れなかったのかな、お殿様を見下ろしてどうするか!
②  しっこう ①と同じ意味

今週の難読漢字の問題
①  女犯 ② 女衒