“芋の子を洗うような…”と謂う表現がありますが、私に割り当てられた先週木曜日2月2日垂水漁港水産会館での確定申告無料相談会場の様子は正にそれであり、当日の担当税理士5人に対し還付申告(一部には納付も)会場には未だ本来の申告開始日(2月16日)が始まらないのに9時開始の処を朝8時40分に到着したら既に50名以上の申告希望者が押し寄せて居られました。前日から始まったばかりの申告相談会場ですが2日目にしてこの状況では申告期限終盤はどんな修羅場になることでしょうか。早い時期に当たった幸運に安堵の思いでした。与えられたカウンター席の内側へ入っていったらカウンターの外に座った申告者から口々に“アカン、アカンそこは先生の座るとこや”と咎められ“僕が税理士です”と言ったので皆“すんまへん”と大笑い、私も歳格好とラフな服装(寒さ凌ぎ)のため年金申告者と間違われたものでした。(;;)

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私の場所から写した会場で青いジャンバー姿の人達は納税協会や商工会議所の相談職員で黄色いジャンパーが税務署員です。厳密に言えば青いジャンバー達のしていることは税理士法違反なのですが、申告時期だけ税務署も黙認しています。然しプロではありませんから“源泉分離の株式譲渡は申告せんでもええんや!”といい加減なことを言っていましたが咎め立てるのも大人気なく申告されていた年金のお爺さんをお気の毒に思いましたが、相談員も申告のお手伝いをするならもう少し勉強をしてから来たらどうだ!
右に見えるのは医療費など簡易な申告に使われるタッチパネルと呼ばれる申告書のOCR用紙を入出力するものであり、下手な字で書かれると機械が読み取れなくて、後で税務署員の負担が重くなるために設けられた申告書作成ソフト(但し2枚目は手書き)ですが、若い人は脳味噌が柔軟ですから相談員の指導の下に結構使っていましたが、年金申告の方などには当然に敬遠されていました。(^^)
ライブドアの堀江前社長は側近が全員偽計(証取法違反)の容疑を認めたに対し只一人保釈の権利まで放棄し罪状を徹底して否認しつつ検察と戦っています。巨額の脱税疑惑まで飛び出す中を本人には確固たる信念に基づく抗戦でありましょうが、私は彼の姿から嘗ての26歳で自裁した光クラブの社長山崎晃嗣を思い起こしました。
彼山崎晃嗣は終戦後の荒廃時、東京大学法学部の在学中に銀座のヤミ金融会社光クラブを経営し、最後は社長室で青酸カリを呷り自殺しましたが、出資者から月13%の金利で金を集めその金をトイチ(10日で1割の利息)の高利で客に貸し付け僅か1年余で月商5000万円(現在の30億円位か)資本金600万円株主400人もの会社に急成長したものの出資法違反で当局の手入れを受けて破綻し、金融に対する法律が未だ未整備であったために処分保留の儘釈放されましたが、押し寄せた出資者に金が返せず自死したものです。遺書には“貸借法、全て清算カリ自殺”と洒落紛いに書いてあったそうで“人生は劇場だ”と自分の死までドラマティックに演出した死は、巷に大きな波紋と衝撃を投げ掛け、高木彬光の小説の主人公や映画にもなりましたから戦中派の方なら未だご記憶の方も居られることでしょう。時は昭和24年11月、彼が死で償ったものは多数の出資者に対し多額の損害を掛けたことに対する贖罪でありましたが、今回のライブドア事件が真実堀江前社長の作為によるものであるとすれば堀江前社長とて多数の大衆投資家のなけなしの資金をふいにさせた罪は浅くありません。うちのお得意先でもライブドアの株を買って500万円以上損をした方など多数居られますが、スイスに隠されたと謂われる数十億円の裏金も株主9千億円もの損を埋めることなど叶わず、証取法違反如きでホリエモンに充分な罪を与えるとは思えませんから、彼はどう贖罪するつもりでしょうか。奇しくもホリエモンは本年正月TVで占い師の女王細木数子さんと対談し、“あなた此の儘だと3年以内に自殺するわよ!”と告げられました。彼女は株式の分割など専門的なことは知る由もありませんから霊的な啓示に基づく発言であったとしたら恐ろしいですよね。彼と山崎晃嗣を重ねることは亡くなった山崎氏を冒涜することになり兼ねず逡巡しますが、私はホリエモンに山崎晃嗣の気骨と気概を持って頂きたいと願って居ります。然し果たして彼にそれだけの根性と度量の持ち合わせがあるでしょうか。山崎晃嗣は学徒動員で幾度も死地を彷徨った古強者ですから死ぬことなんか何とも思わなかったでしょうが、ホリエモンさんは若者が軟弱化した最たる世代の中での誕生ですから先ずムリでしょうね。(;;)
“苦労してお金を儲けるのは頭が悪い”中国では最近こう言う考え方になってきたと日経ビジネス Expressに書かれていますが皆さんはどう思われますか。ホリエモンが苦労せずに金儲けをしたというつもりはありませんが、少なくとも額に汗して得たお金とも思えませんね。日本ではお金儲けは苦労するのが当たり前で、昔から地道に働いて一家を成したような人が尊敬に値する人間として評価されますが、中国社会では楽にパッとお金を儲けた人が、最も優秀で社会的にも憧れの対象となり、苦労をしてお金を得ているような人はあまり高く評価されない傾向にあるそうです、どう考えても少しおかしいですね。こつこつと努力する人を評価する社会にならないと、中国はホリエモンのような連中だけがのさばって何れ中国経済は崩壊するのではないでしょうか。
ホリエモンの逮捕拘留に伴ってライブドアの新しい代表取締役の一人となったのは熊谷史人ですが、彼は同社によるニッポン放送買収騒動の少し前であった昨年初め“株式と謂うものは最後は株価が1円になるまで分割してもいいんです。それで1兆株発行すれば時価総額は1兆円になるじゃないですか” と発言した当の本人だと日経ビジネスExpressは書いています。ホリエモンに洗脳されての発言と思いますが、こんな人が代表取締役では先が思いやられますね。1株券を1兆枚も印刷していたら株券印刷代が10兆円以上も要する勘定ですから机上の空論であることは明らかであり、こんな話を真に受けた投資家がアホだったのでしょう。こんなに怪しげな奴が後の社長ではライブドアの前途に光はないと見ました。
言志晩録 第1条
『一燈を提げて闇夜を行く、暗夜を憂うこと勿(なか)れ、只だ一燈を頼め』
西郷南州翁座右の箴(しん)に含まれた言葉ですが、人と謂う者は誰も光(人が辿る正しい道)を恃(たの)まずして生きてゆくことはできぬことを忘れないで下さい。
相生市の“ど根性大根”がアホな園芸屋の助言で遂に帰らぬ人(大根)となりました。今後宝塚市の研究会社に委託して茎を切り取りクローン人間ならぬクローン大根に挑戦されるそうですが、3億5千万円に賭けた市長さんの執念の悪足掻きかと思われます。然し水耕栽培を試み再生の親となった吏員さんには我が子を切り刻まれるような思いであり複雑な心境だったのではないでしょうか。(;;)
先週の報道で大阪南港の住宅街で蚊が発生したと報じています。欧米で広がる西ナイル熱は鳥から蚊を介し人に感染するそうであり、発生源は側溝の集水部と判明しその数凡そ750万匹にも達するとか…南港の住民は近くに野鳥園があるため戦々恐々の状態ですが、市では春からの発生に備え薬剤散布や網掛けなどの対策を練っているそうです。
市は害虫の駆除には薬剤散布しか念頭にないようですが、この方法は2次公害を惹き起こす恐れがありますから、天敵を利用する方法をどうして考慮しないのでしょうか。うちの庭には数千匹の蚊が雑草の陰に隠れ住んで私が土いじりをしていると、ワッと押し寄せてシャツの上からでもお構いなく刺して行くので、蚊取り線香を焚きながらの作業となりますが、一方事務所の玄関にある水槽の金魚達が年中餌をねだっているところから、妙案を思いつき春先から庭のところどころにバケツを置いて水を入れておくと数日でボーフラがうじゃうじゃ孵って水中を跳ね回っていますので金魚用の目の細かい網で掬っては水槽の金魚達の食事に供することにしましたが、ペレットなど市販の餌と違って動く餌は本能的に大好物ですからあっという間に食べ尽しおねだりまでしています。
市が薬剤など用いないで発生源である側溝や側溝の集水部に金魚やめだかなど鯉科の魚を放流してやれば大好物のボーフラなど1匹も居なくなる筈であり、ボーフラの駆除と水質浄化と一石二鳥ではありませんか。え?薬剤のほうが金魚より安く付くですって?そんなことはありません。金魚は1回放流すればよく薬剤は毎週撒かねばなりませんから人件費を考えると問題なく後者が高く付きます。大阪市も天下りの居る下請け衛生会社に気を遣ってお金まで使わねばならずご苦労様なことですね。(^^)
東京での女子プロテニスでロシアのシャラポアを圧倒して女王の復活なるかと期待されたスイスのヒンギスでしたが、伏兵デメンチュア(ロシア)に翻弄され完膚なきまでに打ちのめされ優勝を逸しました。前日デメンチュアが“明日は良い勉強をしたい”と謙虚な言葉がヒンギスを守りのテニスへと後退させたことが敗因だったでしょう。前々日準決勝シャラポアに対し同じ言葉で臨んだヒンギスでしたから守りに入ったシャラポアに攻め勝ったことを忘れていたことが致命傷でした。(;;)勝負と謂うものは受けて勝つには相当な力量差が必要であることを思い知らされましたね。