先週日曜日の漢字検定試験2級の問題の一部が試験の前日2ちゃんねるにて公開されていたことが匿名メールにて2日判明したと新聞TVで大々的に報道されましたね。今や漢検は年間受験者240万人と他の資格試験中ダントツとなりました。オマケに今回焦点となった2級は他の級と性格を少し異にしており、就職試験から大学推薦入学の条件にもされることが多く、更に国語の取得単位に数える学校も少なくありませんから受験者は年間25万人にも達します。その後に位置する準2級との段差は大きくて問題の難易度だけでなく合格点も準2級の140点から2級以上は一挙に160点となり従って合格率も僅か20%と狭き門になっております。漏洩は2級の四字熟語10問であったそうですが、大学の入試問題すら事前に流出する昨今ですから多寡が資格試験ですし、問題出題者から検閲に印刷にと流れ作業中情報が漏れるのは巳むを得ぬとは思いますがネットでの公開は悪意以外の何物でもなく犯人は最近漢検をクビになったか関係者の誰かでありましょう。漢検は200点を180点にして配点を変えると言っていますがそれは可笑しく、四字熟語には全部で15問30点の配点があり後の5問に始めの10問の解釈が出題されますから、10問の正解が分かれば後の5問は容易に正解に到達するので、漢検は四字熟語30点を除いた170点を基準にすべきでありまししょう。
準2級の合格率50%から推測すれば140点と160点の硲(はざま)には約30%の受験者が犇(ひしめ)めきあう勘定になりますから四字熟語の回答書き込みで余得を得た回答者は少なくありません。漢検は希望者には次回での無料再受験を受けさせると発表しましたが、今回の獲得得点の下限を定めないと今回50点しか取れなかった受験者も只で受けられことになり、甚だ不公平だと考えますが漢検さんどうされますか?
因みに私が前回6月に受験した時四字熟語は30点全問正解でしたから、若し前回書き込みがあれば私は172点とされて190点以上取ると大言を吐いた手前、愚娘達に軽蔑の眼差しを受ける処でしたよ(;;)
岐阜瑞浪の中二の少女が先週自殺した事件で学校側の対応が二転三転どころか四転しましたね。校長自身“苛めがあった”と両親に頭を下げてVTR迄撮られ乍ら次回の発言毎に“苛めはなかった”“苛めの有無を調べている”“苛めの事実は認められない”などと揺れ動き31日遂に“苛めと認めざるを得ない”と往生際悪く頭を下げたことを受けて、遺書で名指された加害者4名の両親全員少女宅へ出向き謝罪したそうです。何の新事実も浮かばないのに学校側の態度がコロコロと変わったのには原因があり、これまでの例でもあるように背後で教育委員会の馬鹿共が我が身の安泰を図るべく右往左往し、学校側に発言の変更を求めたものに違いありません。校長は単なる腹話術の人形であり、苛めの有無を自分達の責任に関わることを怖れた教育委員会の周章狼狽振りが手に取るように分かりますね。校長も男の端くれなら“私は当初から明らかに苛めが存在したと信じていたが教育委員会の馬鹿どもが苛めはなかったと言え!と強要したから言えなかった”くらい教育委員の個人名を名指して本音が言えんのかいな!そこまで言えば委員会も最早校長を罷免できないと思いますが…(^^)
名指された教育委員が校長の苛めだと書き置き自殺したりして(;;)
教育委員会と謂う不思議なものの存在理由が何処にあるのか知りませんが少なくとも碌な仕事がないのでしょう、市の上司の覚えを良くするために校長など学校いびりに終始し、そのために校長達は生徒に目線を向ける暇も与えられずに教育委員会のご機嫌を窺う毎日が続くことが今回の色んな事件の伏線ではなかったかと考えます。
こんな委員会がなくても誰も困らないと思うのですが…?
生徒に先生にと先週までの十日間に何人が自殺したことでしょう。“又か”と誰も見向きもしなくなったでしょうからもう自殺ごっこは良い加減に止めましょうね。
先週も少し触れましたが5年間に8日しか勤務しなかった奈良市の豪傑吏員は懲戒免職の上2000万円もの給与を返還させられる(形式だけのもので、ないものは取れない)ことになったそうですが、同和を武器に勝手のし放題でしたよね。又同じ奈良市市営住宅の駐車場が5ケ所も何時の間にか部落解放同盟の支部の管理下に置かれて有料駐車場化していたことまで発覚しました。支部長は市の職員とか…、これらの事実は社会の底辺で差別と闘いながら懸命に生きている同和の方々にとっては衝撃的な出来事であったことでしょうが、市のこの職員達はきっと同和の名を借りて腰の弱い自治体を恫喝し、甘い汁を吸う似非同和でありましょう。奈良は京都や大阪と並んで同和地区の多い処ですが、奈良の在所の人達が心ない連中に“穢多”と蔑まれ虐げられながらも毅然として生きてゆく様を50年掛かって全8巻に著され9巻の草稿直前に95歳で帰天された“橋のない川”の著者住井すゑさんが草葉の陰で号泣して居られるのではないでしょうか(;;)
皆様も未だお読みでない方は秋の夜長に如何ですか。新潮文庫で現在も全巻が売り出されていますよ。
独立独歩の人白川静先生が96歳で黄泉の国へと旅立たれました。先生はそれまでの殆どの漢和辞典が後漢の時代に書かれ聖典と謂われた“説文解字”に基づいて書かれて居るために大半が誤りであり、文字成立当時の骨董文や金文研究を通して漢字の神髄に迫るべきだと主張され古代人の文字に全霊を捧げられた特異な文学者でありました。驚くべきは73歳にして自らの道標であった“字統”“字訓”“字通”の字書三部作に着手され86歳に完成されましたが、その執念たるや我々老年者が忘れようとしている生ある者の持つべき志を多く教えられたのでありました。将に”老いて学べば死して朽ちず“であります。
先生は戦後の漢字の使用制限など多くの文部省の国語政策を痛烈に批判されて、漢字がどうしてこんな酷い仕打ちを受けねば成らぬのかと慨嘆された一人です。常用漢字とか名付けて簡略化された字のお陰でその字の持つ本来の意味が失われたことは私如き浅学非才にもよく分かります。その結果本来なら体系的なもので容易に入れる世界であったものを文部省の馬鹿どもが漢字を弄ったお陰で体系が混乱し、日本人の漢字軽視の風潮が広まったと歎いて居られましたが、漢字の裾野のその又端っこに学ぶ私にはちょっぴり分かるような気が致します。先生に言わすれば常用漢字など下手糞な整形外科医の手術の跡だそうですよ。(^^)
夜間の学校に学び中学教師をしながら独学で学ばれたために、師匠や同僚が居ずに、野にあって常に貧困と闘われ質素な生活を送り乍らも、断固として主流派に迎合することなく権威に挑んでこられたため文化勲章受章が94歳と主流派の人達より20年以上も遅くなりましたが、ご本人は“私のような者にまで年金が頂けるのが有難い”としか仰らなかったそうであり、勲章など興のない世界の住民であったものでしょう。“学問は借り物ではできず何方でも独学になる筈”とその辺の学者には耳の痛いことをさらりと言われる辺り、国語審議会に蔓延(はびこ)る似非学者達が先生の逝去を何より喜んだのではないでしょうか。
余談になりますが本来文化勲章と謂うものは、その方の功績に対し無差別に交付されて居ましたが、旧内務省の予算取り名人と謂われ後の日本治水砂防協会を創設した赤木正夫が、71年に候補に挙がったとき時の昭和天皇はこれを決済はされたものの宇佐見宮内庁長官に対し“ときに、勲章と謂うものは家が貧しくて研究費も足りないにも関わらず生涯を文化や科学技術の発展に尽くした者を表彰するのが本来の在り方ではないのか”と言われて以後、所謂名士が選ばれなくなり、佐藤栄作や田中角栄まで抱き込んで文化勲章を強請(ねだ)った鹿島建設の鹿島守之助が落選したのは有名な話ですが、平成を迎えて昭和天皇のご意思が必ずしも護られていないやに見受けられ残念に思っていました。白川先生こそ昭和天皇のご意思に相応しい学者であったと思いますが、候補者に選ばれないことには受賞できませんから、庶民の声なき声が文部科学省を動かしたものではないでしょうか。(^^)
漢字を学ぶ底辺の一人として先生のご逝去を謹んでご冥福をお祈り致します。合掌
アメリカLPGAに組み込まれた富士通レディースは今年も例外ではなくアメリカ勢に優勝を攫われ、日本との力の差を見せつけられました。我等がさくらちゃんは2日目以後ショットパット共に安定せず最終日順位不明でTV画面にも登場することなく終わり私の期待は敢えなく裏切られ詰まらぬ一日でありました。(;;)