愈々今年も大晦日を迎え除夜の鐘まで後数時間となりましたが、皆様の本年1年間は良いお年でしたか?小生の06年は相も変わらず多忙な仕事の傍ら、毎夜楽しみにしているネットの囲碁対局を慎み、朝に夕に各1時間漢字の勉学に勤(いそ)しんだ一年でありました。お陰で6月に漢検2級に合格し、その余勢を駆って10月には準1級をとの意気込みで臨みましたが、8月に父が急逝したために多事に逐われて勉強のリズムが大きく狂い最早合格はダメかと思いましたが、神は我を見捨て給わず、辛うじて合格の榮に浴したことは万感の思いでありましたが、余りにも合格点数が低くて己が矜恃が許さず、180点台獲得を目指して次回来年2月に再度挑戦すべく願書を送り年末調整でてんてこ舞いの現在も此までと同じペースで日夜書き取りや四字熟語の習熟にと奮闘しております。
“今頃漢字の勉強などして何の役に立つのか”と人からよく言われます。特に漢字でなくて良かったのですが私にして見れば古希を迎え、後述幕末の儒学者佐藤一齋著“言志後録”に接する機会を得、何事か己が志の達成を目指し模索していたとき偶々巡り会ったのが学生時代から大の苦手(得意なものは何もなし)としていた漢字であり、昨年秋に孫の漢検受験お相伴をきっかけに漢字を学ぼうと思い立ったものでありました。学ぶことで、ともすれば安易な生活に溺れ易い生活習慣から逃れ、生あるうちは何かを目指して自分自身に負荷を掛け努力を重ねることで志を遂げる使命感を達成したいと願ってのものであります。
なーんて、大層な能書きですが、ま、分かり易く言えばボケ防止の一策でした。{%warai_a%}
佐藤一齋著“言志後録”243条
『血気に老少ありて、志気に老少なし。老人の学を講ずるには、まさに益々志気を励まして、少壮の人に譲るべからざるべし。少壮の人は春秋に富む。例え今日学ばずとも、尚来日の償うべきあるべし。老人には真に来日なし。尤もまさに今日学ばずして来日あると謂うことなかるべし。』
蓋し、含蓄ある名言と謂うべきでありましょう。
“明日ありと 思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは”と謂う詩(うた)がありますが、人生当(まさ)にその通りであり、私達は勿論若者も含めて常に今日限りの命と考えて揺るがぬ志と共に悔いない一日を送ろうではありませんか。
話はがらりと変わりますが、昨年年頭に世間を騒がせた奈良県平群町ラジカセ大音響の騒音おばさんに大阪高裁は年末の26日実刑1年8ケ月と地裁の懲役1年を上回る判決を言い渡しました。一般的には二審の判決は一審より軽くなるものですが、このおばさんに限って一審を上回ることになった理由について考えてみたのですが、高裁判事の正義感もさることながら、どうやら事件の特異性や釈放後のお礼参りなど今後のこともあって量刑の多少よりも審議が長引き、このおばさんの拘留期間が永すぎたことが一因かと思慮致しました。何故ならこのおばさん判決が確定しても懲役の年数から未決勾留期間が差し引かれるために三食昼寝付きの好条件だし保釈金も払わずに拘置所内で頑張っていましたから実質あと三月も服役すれば春には出所できるそうですが、もし二審も懲役一年であって検察弁護側双方控訴せずに確定すれば、このおばさん刑期より半年も余分に留め置かれたことになり、文句が出るのかも知れませんよね。それにしても未決期間が懲役年数から控除できるなど初耳です。労役の課せられぬ禁固刑ならいざ知らず懲役とは文字通り労役に服さねばなりませんから、何もせずに寝ていられる未決期間が同等の期間にカウントされることには奇異な感に打たれますが法律とは誰が作ったのか良い加減なものですよね。とあれ、このおばさん来春出所して果たして改悛の情が見られるでしょうか。いやいやこのおばさん此までの言動からしてしぶとく執念深い性癖の持主と見ましたから現在刑務所内でたっぷりある充電時間を存分に使って近くの住民に察知されぬ新しい苛め手段を熟慮の最中と見ました。高血圧で倒れた被害者のおばあさんも早いとこ何処か老人ホームへ転居された方が良いのではないでしょうか。そうすれば帰ってきたおばさんも苛めの対象が居なくなっては張り合いなく生き甲斐をなくし早く認知症になったりして…{%shiranai%}
日経新聞には先週火曜日まで経済観測が発表されていましたが、最終の火曜日に登場したのは『トヨタ ファイナンシャルサービス エクゼクティブ バイス プレジデント』の肩書きを持つ平野英治氏でした。ナント!舌を噛みそうな長い能書きには只々驚き、どうしてそこまでカタカナ英語を使わないとならんのかと考えること数時間、この肩書きは顧客や交渉相手と折衝するための示威行為ではないかと考えました。この言葉を直訳すれば“トヨタ財務担当執行副総裁”となりますが、それでは社長の次に偉いのかと誰も思いますよね、この人過去の経歴は日銀の国際局長や理事を歴任されたエリートであり今年6月にトヨタグループ入りをされた方ですから実際にはとても偉いのでしょうが、トヨタと謂う会社は特別で他社とは違った意味の肩書きが用いられるのかと思いました。一般的にバイスプレジデントは副総裁ではなく課長補佐として用いられる肩書きであり、この方経済界の会合でこの名刺を出すと決まって示威どころか相手から見下されることになりますからお気の毒ですよね。{%gakkari%}
トヨタに入社の条件に幾つかの肩書きを示されて、日銀という特殊な封鎖社会に育ったため一般経済界のネーミングの変動に気付かず、日銀時代の習慣からついこの肩書きを選んだのではないでしょうか。日銀の副総裁ならあのアホな福井総裁がクビになれば後釜だって望めますものね。{%tohoho_a%}
このことを愚息に話したら、愚息の同級生は皆バイスプレジデントをとっくに通過してシニアマネージャー(課長)になり、今ではオフイサー(部長)を目指しているそうな…。{%gakkari%}
CEOとかCOOとか易しそうで難しいカタカナが乱れ飛ぶ昨今ですが、英語にすれば自分の値打ちが上がるとでも思っているのでしょうか、矢張り日本人には序列が分かり易い社長、専務、常務なんて日本語がいいですよね。
お正月は5日から発出となりますが今年は成人の日が前倒しされて6~8日と三連休となるため10日を年末調整後の源泉所得税納付期限に控え、過酷な日程となりますがそこは若さ?で乗り切りましょうか。{%ureshii%}
皆様もどうか良いお正月をお過ごし下さい。
尚、来春のブログは7日更新予定です。