昨日一昨日と久し振りの降雨で地温が下がり熱帯夜から解放されて冷房要らずでぐっすり睡れましたね。8月も愈後一週間となりました。4年生の孫は稲の自由研究ばかりでなく、溜まっている宿題の追い込みに懸命です。何処の家庭もそろそろ宿題コールが始まる頃でしょう。私共の少年時代は宿題もなければ試験もなかった(戦時中紙がなかったので先生もお手上げ(^^))ので、嬉しいような羨ましいような複雑な気分ですが、矢張り宿題や試験が人生の階(きざはし)として必要であったことをこの歳になってつくづくと思い知らされています。(;;)
勉強の基礎は国語に限らず“読書”からと謂われていますが、最近の子供達は読書(特に音読)をしなくなったと言われて久しく、TVの普及した昨今何時ものお気に入り番組に加えて高校野球や今年の夏休みはオリンピックと更に強敵が加わりましたから、子供達もこれらの誘惑に打ち勝つには余程の決心と根性が必要でしょう。昔我々の少年時代は読書も音読中心でありましたから道を歩いていると、子供の居る家庭からは可愛い読書の声が響いてきたものですが、最近ではまるで聞かれることがなくなったのは、エアコンの室外機の音に消されて聞こえないだけではないでしょう。(;;)
宿題と謂えばパソコンの普及した最近では宿題専用のサイトまであり“自由に使える読書感想文”まであるそうですから両親が共犯者となれば先生とて相当な眼力がないと真贋を見誤りかねません。でもサイトのコピペを悪用して良い点を取ったからとて借り物は所詮借り物ですから、後で家賃の高さに後悔するのは自分であり、身分不相応な学校を受験させられる羽目となり、人生の第一歩を挫折で踏み出すことになるでしょうから矢張り宿題は誰の力も借りずに独力で解くものだと思いました。
少し前にお馴染みのEさんから送って頂いた神戸港メリケンオリエンタルホテルと港内遊覧船“シーグレース号”(Eさんの勤務されていた会社の所有船です(^^))の勇姿をご覧頂きましょう。ハーバーランド側からの撮影で向こうに見えるのはポートアイランドです。シーグレース号がもう少し前に進んでいたらもっとコントラストの良い写真になっていたでしょうから残念ですが、白い雲が良い背景となって宛ら一幅の絵になっていますね。真夏の清涼剤にどうぞ。(^^)

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何処の国保組合も組合健保も組合員に病気になられると、医者が儲ける分組合が損をすることになるので、最近うちの税理士国保では返信用封筒付きの検便など至れり尽くせりの事前健康診断に懸命ですが、先日その国保から所謂メタボ検診の書類が届きました。読んでみると無料で何処の医療機関でも受けられるとのことでしたので行き付けのクリニックで検診を受けました。身体測定から心電図に血液検査に尿検査と通常の健康診断とほぼ変わらぬメニューであり、検査の結果もまずまずでありましたが、腹囲が89cm(正常値男性85cm女性90cmとか(;;))が異常値とされており、169cm61kg中肉中背のスタイリッシュ?な私がどうしてメタボと謂われねばならぬのか分からず不愉快でした。また女性なら正常値範囲であって、男であるばかりに異常値なのも頗る気に入りませんね。聞けば何処の国もメタボに腹囲など計って居らず日本だけとか(;;)毎日新聞の記事に依れば英国のグラスボー大学のある教授は“日本が腹囲をメタボ検診に使っていると聞いて愕いた。この基準で心血管疾患の危険度の高い人を見付けようとする方法は医学的に無意味であり、貧弱な治療としか言いようがない”と呆れていられるそうです。メディアも同調し“細いウエストを探し求め膨大な数の人を測る日本”とNYタイムズ紙には皮肉な見出しの記事が掲載されたそうであり“太りすぎが余り居ない日本で一般市民をスリム化するために始まった野心的なキャンペーン”だと更に皮肉を籠めて紹介されて居ます。そして最後に制度の目的が“医療費抑制と謂う政治的問題にある”と解説されていますから、将に正鵠を得た評論と謂えるでしょう。
これを受けてかどうか周章狼狽した日本内科学会など8学会では厚労省も交えて最適な腹位決定の再検討に入ったそうですが、素人考えでも身長も体重も考慮しない腹位など何の意味があるのかと不思議でなりませんね?
それにしても如何して女性が90cmでメタボなのでしょうか。これって女性を莫迦にしているのか、或いは女性に阿(おもね)っているのかどちらでしょうね。
富山県にある射水市民病院の伊藤雅之元外科部長が、先月末に殺人容疑で富山県警に書類送検されたと大きく新聞を賑合わせ居りました。容疑は延命治療の中止であり、此の先生は一貫して“延命治療の中止は犯罪ではない”と信念に基づいて述べて居られますが、80歳代以上の患者に呼吸器取り外しの同意が確認されず、そのために此の先生は罪に問われることになったものですが、病状その他から経験を踏んだ医者もプロなら患者が助からぬ病かどうかは容易に判断できるものであり、苦痛の多寡についても同様であったろうと思います。生命の尊厳は先ず生命の維持を最優先するとした現在の医学の硲(はざま)に対峙されて、先生も苦慮されたことと思いますが、病状恢復の可能性がゼロであって、意思表示すら体力的に困難な患者には家族の同意を得ることなく医師が延命治療の中止を決めることを認めるべきでしょう。此の先生は射水市民病院在職中は週末も出勤されて患者やその家族から慕われ、深夜でも常時病院に駆け付けられたそうですから今時珍しい患者思いの立派な先生であったと思います。そして患者の最期を必ず家族と共に看取られ、葬儀にも必ず列席されていたそうですから、患者を己と同じ目線で見て居られた倫理感溢れた高潔な人物であったに違いありません。その先生が延命装置の取り外しなど患者を苦しみから解放させるべく苦渋の決断だったことが分からないのでは、家族の身心並びに経済的負担を増やし保険点数の増加を図った劣悪な発想だと思われても仕方がありません。何が医師倫理委員会じゃ!
医者で想い出しましたが今から38年前の8月友人のG君が癌よりタチの悪いリンパ性肉腫に罹り、6年間の闘病生活の末、集中治療室で今際(いまわ)を迎えた折、そっと静かに息を引き取ろうとしている彼に対し、酷(むご)いことにK大付属病院の医者達はG君に馬乗りになって胸に強烈な電気ショックを2度3度と与えたのでした。G君の身体は電気ショックで幾度も跳ね上がった挙げ句に息を引き取りましたが、傍で手を握って居た私は此が人間のすることかと唖然としたものでありました。医者にすれば自分達の力で数分間延命させてやったとの自負心があったのでしょうが、死んで行く者にとってその数分間は一体何だったのかと思いました。後で聞けば此はその頃は大学病院ではどの医者もしていたことであり、家族に対する一種のサービスだったとか(;;)数分間でも地獄の苦しみを味合わされた上に電気ショック代も診療代に入って居るに違いなく、こんな延命(治療でない)は嘘だ!クソ食らえだ!と思いました。おまけに医者達はその後でG君のお母さんに解剖させろと執拗に迫り、私がお母さんに“G君は家に帰りたいだろうから早く家に連れて帰りましょう”と強く言ったのですが、先生には義理があるからと渋々解剖を承諾させられましたが、あれだけペコペコと解剖を頼んで身体中切り刻んでおきながら、後は掌を返したように告別式にも来なかったことはご焼香の上位に2人の担当医の名が呼ばれたことで分かりました。彼等は患者を人間と見ずに単なる実験材料(モルモット)としか見ていなかったのでしょう。(;;)
人間の尊厳を無視し延命してやったと嘯く彼等若造二人など親の教育が悪かったのか指導教官が人でなしだったのか医者としての倫理教育がまるで欠けており、資質としては医者より葬儀場の隠亡向きと思えるほど低俗であり、それに引き換え殺人容疑で送検された射水市民病院の伊藤先生の方が遙かに高潔であって、本来なら医者の鏡として厚労相から感謝状の1枚でも手渡して頂いて然るべき方ではなかったかと思いました。それなのに警察は実情も知らずにザル法を斜(はす)に読んで、殺人容疑とはどう謂うことじゃ!
色々な意味で騒々しかったオリンピックのお祭りも漸く今日でお仕舞いとなります。オリンピックでは予選で2回も完敗したアメリカを大一番でやっつけ金メダルに届いたソフトボール上野選手の熱投はまるで“巨人の星”の星飛雄馬でしたね。最高視聴率は47.7%とか…半ば金メダルが予想されていた北島選手のそれをぶっ千切っての高視聴率でしたから、国民が如何にソフトボールに対して最後まで儚い期待を抱いていたかが如実に分かります。それにしても上野選手二日間3試合28回413球の投球は人間の身体能力の限界を超え只精神力によるものと思い心から感動しました。上野選手初めはブスだと思っていましたが、優勝してから見ると普通の女の子に見えましたよ。此を痘痕も靨と謂うのでしょうか、(^^)
女子ゴルフツアーCATレディース前年優勝の横峯さくら選手今年はイマイチ調子が挙がらず9位タイは無念でしたが、あの小憎らしい上田桃子選手と同組同スコアでスタートして彼女を25位と蹴落としましたからまず良しとしましょうか。