御正月も終わりを告げ、少し宛増幅する寒さに耐える毎日ですが、ヒタヒタと確定申告の跫音が確実に近づいてくる気配です。今年の確定申告は政府税調で審議されている扶養控除等の廃止などが22年以降に廻るため、特に前年と変わる処はないのですが、唯一日本経済の活性化に資するために低迷する株式市場に個人投資家を呼び込むべく21年度の改正で上場株式の譲渡損と配当金の収入を差し違えて配当金に課せられた所得税の還付を受ける(又は本来納付すべき所得税額を減額する)制度が新設されましたが、よくよく考えてみると1万円の配当金と株の損を相殺することで還付を受けられる金額はたったの700円ですから実際にこの改正法の恩典に預かるのは数十万円、数百万円の配当金を貰う一部の大金持ちであって我々の様に小金を貯めてチマチマと株式投資をしている者になど何の恩恵もないことを思い知らされたのでした(;;)。ともあれ我々税理士には裕福な納税者からの対応に大童(おおわらわ)の年明けとなりました。
お正月三日間は仕事を一服してご気楽にネット碁など楽しんでいましたが、此処数年お節料理の習慣のなくなった我が家では、小生は独り外食かコープで売っているお寿司で済ます倣わしが続いています。今年も昨日牛丼の松屋でカレーを食べようと、お店に入ったら厨房は学生のバイトらしい女性が一人と後は食器洗いの雑用とウエトレスが各一人と都合三人の女性バイトで最たる省エネ経営でした(;;)。此処までしないと“すき家”の280円吉野家の300円に対抗して320円まで下げた牛丼の手前利益が難しいかと思いましたが、食券を取りに来たウエトレスに“あの賄いさんは調理師の免許持っているの?”と聞くと“そんなの持ってませんよ、エヘヘ…”と笑い飛ばされました(;;)。薬だって薬剤師と対面販売だのに、そんなのってあり?とネットで調べると調理師のみが可能な業務というのは実は存在しないと書かれており唖然と致しました。飲食店を開業するときに必要なのは食品衛生責任者であって調理師は不必要だそうです(;;)。そして此の食品衛生責任者ですら各都道府県や政令指定都市で講習を5時間程度と簡易なテストでなれるそうで高校生でもOKの市町村まであるそうなのには愕きました。つまり調理師と謂うものは小規模な給食施設や飲食店で『設置するよう努めなくてはならない』努力義務規定があるだけで、調理師にのみ許された特権は“調理師”と名乗ることのみだそうです(;;)一流料亭の花板さんも調理師である必要はなく、此では調理師さんもどだい嘗められたものであり、一体何のために設けられた資格なのか分かりませんね。飲食店に公認の調理師さんが求められていない理由としては、保健や衛生上の問題ばかりが優先されて作られたものが美味しいか不味いかカロリーがどうかなどはお役所にとってはどうでも良いことなんだなあと思ったものです(^^)。
ネットで調べたら日本調理師協会は社団法人でありどうやら無理矢理作られた国の税金に集(たか)る蠅の一つのようであり、会長さんが麻生太郎であり理事が34名も居ましたからきっと厚労省の天下り役人が殆どであろうと推察しましたよ(;;)。少なくない補助金を貰って天下りを養っているこんな役立たずの公益法人を、長妻さん次回の仕分け作業の中に是非入れて補助金を停止し、基金を国庫に戻して頂けませんか?
最近の女性は逞しいと謂われますが、昨年末に京都で起こった深夜自転車を押して帰宅途上の26歳の女性の前籠からバッグを引っ手繰って自転車で逃走した男に対し彼女は自転車に乗って追走し趨りながら携帯で110番(これって道路交通法違反じゃない?)し、400m先で男に追い付いて胸ぐらを掴んだところへお巡りさんが駆け付け逮捕されました。男はよぼよぼの老人と思いきや175cm24歳とか…警官は“ひったくりにあった女性が自転車で追い付くのは珍しい、明らかに犯人の体力不足だ”と愕いたそうですが、彼女は趣味がテニスで脚力には自信があったそうです。それにしても最近の若い男の軟弱なのにはほとほと呆れるばかりですね(;;)。
“破綻とはほころびのことです”とは昭和の初期当時の片岡大蔵大臣の国会答弁によって我が国金融恐慌の発端となった、と毎日新聞“余録”に書かれていました。閣僚の失言など日常茶飯事であり愕くに当たりませんが、私が気になったのは“余録”を書いた記者さんがどうして“破綻”とわざわざ常用漢字外の“綻”を用いながら“綻び”を“ほころび”と書いたのか訝しく思いました。新聞など公共の場では常用漢字以外の字は原則として用いないこととされていますが、一旦“破綻”と禁を犯した以上“ほころび”は“綻び”と書かねば筋が通りません。此の記者さんの文章では接続詞の“とは”と“ほころび”が連続して読み辛く、折角タブーを犯して破綻の綻を使った以上ほころびは“綻び”を用いるべきでしたね。“破綻”はカナが振ってありましたから、“綻び”にもカナを振れば済むことであり、読者を惑わす紛らわしい手法でありました。新聞は国民が求めている情報源の最も公共的な位置にありますから、紛らわしい読みになる平仮名を用いずに漢字で表記しカナで補正すれば、自ずから読者の漢字の勉強にもなるかと思うのですが、最近の記者さんは総じて少し質が低下し漢字に対する配慮が欠けてきた感が致します(;;)。デスク(編集長)の質も落ちたか!
藤井財務大臣が小沢代表の横暴に造反し高齢と病弱を理由として遂に財務大臣の座を投げ出しました。此の人は東大時代野球部の名捕手として鳴らした人であり、キャッチャーはチームの要です。民主党と謂うチームのために目配り気配りを念じて苦労されている処を心ない奴から足蹴にされては遣ってられませんよね(;;)。
代りが誰も居ないために後継者は菅国家戦略担当大臣となり国家戦略担当相には仙石行政刷新相が兼務することになりましたが、財務大臣たる者は国の骨幹を司る官僚を手足として使い熟せる人材であるべきが、菅さんは経済に疎く早速記者会見で円安容認の発言をして物議を醸し総理が不快感を顕すなど馬脚を現して居ます(;;)。この人以前厚生大臣だった頃から官僚の使い熟しが充分できず、今後財政支出が拡大し予算の配分などに齟齬を来すことになりそうです(;;)。普天間基地問題の解決が絶望的となった鳩山総理も敵の自民党ではなく味方の失策から少し宛外堀を埋められ窮地に追い詰められている感じですね(;;)。
“♪啼くな小鳩よ…♪”此の歌は今を去る60年前、岡晴夫のヒット曲ですが、”♪晴れた空、戦(そよ)ぐ風…♪“などあの頭の天辺から出る甲高い歌声がウクレレの音色と共に何処かから聞こえてきそうです。あれは確か“あこがれのハワイ航路”でしたね(^^)。あの当時は食べるものが無くて誰もひもじい生活が続きましたが、その代わり心に夢だけは一杯ありました。それが60年を経てだれも夢を持つことが叶わぬ暗い世の中となりました(;;)。“昭和枯れすすき”でも唄って憂さ晴らしをしましょうか(>_<) 先週の答え 流れを塞く(堰く) 風邪で咳く 気が急く 今週の問題 夢が(カナ)う 花嫁に(カナ)った花婿 君には(カナ)わない