今日は春分の日です、黄砂が多いとは謂え戸外はすっかり春となりました(^^)。此から夏至まで当分の間昼間の時間が少し宛長くなるため、目の悪い小生には実働時間が長くなり助かります(^^)。愈々本格的に6月の漢字検定に向かって萎えた脳味噌を奮い立たせ鼓舞させることに致しましょう。

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数年前事務所の門の傍のプランターに苗から植えた雪柳が肥料も水を遣らぬのに今年も元気に雑草の中を負けじと咲き誇っています(^^)。知らぬ間にすっかり大きくなり露地に戻してやらねば今年位根にプランターが突き破られることになるでしょう(;;)。
昨年10月より半年近く企業戦争と其れに伴った政界との癒着を赤裸々に描いた山崎豊子原作のドラマ“不毛地帯”が先々週完結しました。フジテレビは白い巨塔”で人気を博した人気タレント唐沢寿明を配しての大作として“柳の下の2匹目の泥鰌を狙ったものでしたが、意外にも視聴率が当初から10%台と低迷した儘終了したのはフジテレビの大いなる思惑違いでありました(;;)。彼等の敗因はストーリーの内容が主役であるシベリア抑留軍人であった近畿商事の壱岐正役を唐沢寿明に填めたところに年齢的な違和感が甚だしく、又終戦時に100万人以上の日本兵や民間人がシベリアに送還されマイナス20度の中を強制労働に従事させられて約37万人が寒さと重労働に耐えきれずに死亡した事件も時の経過と共に風化し、我々以上の年齢層の者だけが知っている痛ましい悲劇でありましたが、当時のことなど何も知らない多くの視聴者である女性や若者には絵空事としか映らずそっぽを向かれたものと思いました。時代考証も充分とは言えず40年前の時代を示すものがダイヤル式の電話と煙草だけだったのもお寒い限りでしたね。
おまけに最後副社長である壱岐正が近畿商事大門社長に手渡す辞表が其の儘“辞表”と書かれていたことには仰天しました(;;)。フジテレビのシナリオライター達が“退職願”又は“辞職願”(役人の場合)のことを総称して“辞表”と呼ぶが“辞表”を表題とする文書が全く存在しないことを知らなかったのはお粗末の限りであり興を削がれましたよ。副社長は役員であり雇用者ではなく会社との関係は委任契約ですからから“辞任願”若しくは“辞任届”と書くべきだったでしょうか。
視聴率は兎も角副社長として敵役を演じた岸辺一徳は流石20年前アカデミー主演男優賞を取っただけあり、悪役が嵌り演技力が冴えていましたね。グループサウンズ“ザ タイガース”の地味なベーシストから40年数年そのときのリーダー沢田研二を完全に抜き去ったでしょう。
新潟県の離島佐渡ケ島で飼育されている天然記念物“鴇(とき)”がゲージ内で何物かに夜半襲われ9羽も死んだとか…(;;)襲ったのは“貂”テン(食肉ネコ目イタチ科の哺乳類)だったそうですが、この動物テンも絶滅が叫ばれ何れレッドデータブックに記載され天然記念物に数えられると思いますが、檻の金網が破られていない処から金網の隙間が広すぎたためと思われ、充分な防禦策を怠った鴇飼育センターの罪は重いと思います。テンは夜行性であり本来は山中で小動物や果物などを食べて暮らしていますが、人里に出てきて鴇を襲うなどは通常では考えられず、農薬散布などの影響で山中にネズミや栗鼠など小動物が少なくなったための緊急避難であったでありましょう(;;)。
世界的に多く分布していた鴇が絶滅の危機に貧したのは、偏に餌場である田畑に撒く農薬が原因であり、幾ら蕃殖に力を尽くしても食べる餌が農薬汚染では個体数が増える道理がありません。最近では放鳥した鴇が本土の田圃に居るのが発見されましたから佐渡の餌場だけ無農薬にしてもあまり効果がなく何れは自然界の法則に従い淘汰されることでしょう。
一方貂(テン)は鴇とは事情が異なり、ミンク同様毛皮がストールなどに使われ貴重品であって心ない人達の乱獲の結果全国的に個体数が激減したと謂われていますが、鴇にしろテンにしろ人間様の勝手都合で個体数を減らされて措いて、今になって保護保護と叫んでも“そりゃ聞こえませぬ伝兵衛さん” (浄瑠璃近頃河原達引で、お俊のくどきの冒頭。それは納得できないとの意)でありましたね(;;)。
いたち科の動物と謂えば私が小学校(正確には国民学校)に上がる頃、向かいの家の裏に鼬(いたち)が棲んでいてよく見掛けました。此奴はヤケに脚が短くて胴体が長く、同類の私でも優越感に浸れたものです(^^)。普段は夜行性であり、うちの隣の叢を餌場にしており昼間でも溝を伝って時折道路際まで遊びに来て居ましたが、とても臆病者で何時も溝の中に居て両手で道路に手を掛けてチョロッと首を出し周囲の様子を窺い、誰も居ないのを見計らって猛スピードで道を横切りうちの横の叢に姿を隠します。
面白いことに時折彼の動作を向かいの庭から窺っている私の視線と彼の視線が窺っている者同士バッタリと合致することがありましたが(^^)彼は驚きの余り一瞬固まってしまいますが素早くUターンして塒に姿を隠すのでした。短足でスタイルは決して良いとは謂えませんが可愛い顔をしていましたよ、昔から“いたちの最後っ屁”と謂われますが私は不幸にして嗅いだことがなく、仄聞する処によれば“おなら”ではなくて鼬が危難に襲われたときに身を守るためにお尻から分泌する粘液だそうであり、スプレーのように相手に吹き付けるとか…(;;)一度その粘液が付くと気分が悪くなりその悪臭は1週間は絶対取れぬそうです(;;)。か弱い動物が身を護るために神様から与えられた武器なんでしょうね。
以前何時かお世話になったフマキラーさん、鼬の最後っ屁を分析して同種のものを開発し、女性が夜間など一人歩きするときなど痴漢やひったくりを近付けない護身用に発売されたら如何でしょうか、きっとヒット商品になることでしょう。幾ら逃げても悪臭からは当分逃げられずその内匂いを怪しまれて捕まるに違いありません(^^)。
又悪臭のスプレーができたら鴇の飼育センターの周囲に設置し、テンの接近をセンサーで感知して噴出させればテンも辟易して侵入しなくなることでしょう(^^)。
今は昔、70年近く前鼬に纏わる懐かしい想い出でありました。
先週、将棋の王将戦で関西の久保利明棋王が此までどうしても勝てなかった常勝将軍羽生名人を4-2で下しタイトルを奪取しましたね(^^)。彼には6年前テレビ棋戦の銀河戦でアマチュアであった瀬川晶司と対局して防戦一方の末に敗れると謂うトラウマがありました。瀬川晶司はA級のプロに勝ったことで大いに自信を深め、更に翌年の銀河戦で対プロ6連勝の実績をバックに異例のプロ入り嘆願書を出し将棋界のみならずメディアを騒がせたことは皆様ご存じの通りです。そのプロ編入試験に措いて久保利明は毅然として試験官の一人として対局しました。彼は事前に“瀬川さんはプロになるべきだ”と発言し瀬川晶司のプロ入り嘆願書にも署名したそうですが、プロ編入試験では“A級棋士として連敗するわけにはいかない”と全力を持って瀬川と指し圧勝しましたが、勝っても褒められず負ければ人前も歩けない分の悪い勝負に敢えて挑んだ久保利明は真の男であり勇気ある態度でしたね。瀬川晶司は編入試験で5戦して3勝し晴れて編入プロ(61年振りとか…)となりましたが、その遠因となった久保利明の態度は誠に爽やかであり、あの事件が今回の王将位に繋がったものと思いますが、この辺に彼の真の強さがあり今回の羽生名人を下した源となっていたのでしょう。久保王将まだ34歳ですから関西のために此からも大いに活躍して頂きたいと思います。
本日の女子プロゴルフ期待の橫峯さくら選手は風でショットを乱され5位タイとは惨めでしたね(;;)。でも北田瑠衣選手がダントツで快勝し、外貨稼ぎの韓国ブタ共に開幕後3連勝されなかったのがまだしも救いでありました(^^)。