何時終わるとも知れぬ梅雨の日が続き鬱陶しいですね。4月から空き室だった土手上ハイツの一室に今月から新しい入居者の方Iさん一家が住まれることになったのですが、入居二日目蒲団を捲ったら何故か百足(むかで)が居て“ぎゃあー”と絶叫されたとか(;;)隙間の多い昔の家ではなく一応密閉型のハイツなので何処から侵入したのか全く以て謎ですが、どうやら前日引っ越しのどさくさに荷物の出し入れに紛れて庭から入り込み暗い処に隠れていたものと思われました(;;)。
然し今時住宅街で百足など見掛けなくなって久しく、恐らく彼の棲息地はハイツ北側にあった鬱蒼とした原野であり春以降掘削されて現在宅地造成中のため百足は終(つい)の住処を逐われ隣地に彷徨(さまよ)ってきたものと思われます(;;)。
水の好きな百足にとって梅雨時は一年で一番の活動期です。きっと百足の親族達が周辺に居ると思いますが、もう一回でも蒲団に隠れていたらIさんはきっと“こんなとこに住めるか!”と他所に移られ再びハイツは空き家になりこの不景気な時代に新しい入居者は容易に見付かるとも思えず、どうか早く梅雨が明けて百足が何処かに移動してくれることを祈るばかりですm(_ _)m。
TV朝日夜のドラマ横山秀夫著の警察小説“臨場”第2弾が先月23日好評内に終了しましたね。異色の人気タレント内野聖陽演ずる検屍官倉石義男の推理が上司の見解と異なった真相に導かれる処が圧巻であり、多くのファンを魅了しましたが、柳の下の泥鰌を狙って何れ第3弾がスタートするのではないでしょうか。
小生ビデオ録画のため、囲碁対局番組などの視聴が優先して視るのが半月位遅れます。先週視たのは最終回の前々週だったと思いますが、人の罪を背負って獄死した男の級友であったエリート官僚である警視庁の益岡徹演ずる恐らく東大法学部出のキャリアである警視監警視庁刑事部長が、検屍官倉石義男の指摘により亡き友に対する自らの決断が過ちであったことを知って自戒し、同窓会の出欠の葉書に欠席に○を付けて“次回は必ず出席します”と自署する場面がアップで大写しされる場面があり、彼は必ずの“必”を書くのに“心”を書いた上で大きく“ノ”の字を払ったのでした(;;)。皆様ご存じのように“必”の正しい筆順はてっぺんのチョンの次に“ノ”を払い、更にノを逆に曲げて書いて刎ね左右のチョンチョンで終了することは小学校4年生で憶える処(小生の4-5年生時代は終戦時であり、字を書くにも紙がなくて勉強処ではなく5年前漢検テスト受験時に常用漢字辞典でやっと筆順を憶えました(;;))が、最近は受験勉強偏重で習字などが軽視され、漢字の筆順については文科省もそれ程喧しく言わなくなったようです。タレントへのクイズ“Qさま”などでも筆順は問われず誰も我流の無茶苦茶な順序で書いて正解を得て居ますが、此は憂うべきことであって、誤りはあくまで誤りであり正しい筆順は尊ばれねばならぬと思います。“臨場”のエリート官僚に扮した益岡徹が知らなかったとしても大写しされたことでもあり試写を見た者も含め大勢のスタッフの内誰か一人位“それ違っているよ”と気付かなかったのかと訝しく思いました。視聴者の内小学校高学年以上の多くの子供達はきっと“何でや?”と気付き“東大法学部もあの程度か”愕いたと思いますから、TV局もその辺り細心を配り子供達にバカにされない程度の常識を持って検証した上で放映して頂きたかったですね(;;)。
此また漢字の話で恐縮ですが、先週の囲碁本因坊戦第5戦で山下敬吾天元が羽根直樹本因坊を4勝1敗で破り、新本因坊を獲得しましたね(^^)。私は山下ファンでしたから快哉を叫びましたが、気になったのは主催紙の毎日新聞が新本因坊誕生の記事の中で“山下の独壇場(どくだんじょう)”と書いていたことです。此の字はよく或る間違いで正しくは“独擅場(どくせんじょう)”です。土偏と手偏の違いなのですが何故か日本人は土偏と勘違いしている方が多いようです。天下の毎日新聞がこんな初歩的なミスを犯すなんて珍しいですね。毎日新聞の文責記者は京都大学時代無敵を誇りその後世界アマ囲碁を制覇した実力者金沢盛栄でありましたから、囲碁の実力は兎も角漢字の方は超一流とは謂えなかったようです。新聞社では主幹が原稿の最終チェックをしますが、囲碁欄とあっては金沢任せでありうっかりとノーチェックだったのでしょう(;;)。早速毎日新聞社にメールで抗議しておきましたが、プライドを傷付けられた毎日新聞には当然に握り潰され梨の礫でありました(;;)。

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土偏の壇は花壇、教壇、文壇など一段高い処を意味し、独り高い処に居るようで一見それらしく思えます。処が手偏の独擅場の“擅”は“ほしいまま”と謂う訓読みの言葉であり、“独りほしいままにする場所”ですから独擅場がそのものズバリの正しい言葉であることに気付かれるでしょう。
明鏡国語辞典によると“独擅場”はその人だけが思いの儘に振る舞うことができる場所の意であったが何時か壇と誤って用いられて独壇場の語が生じた、とされて居ります。
皆様の中でも未だ“独壇場(どくだんじょう)”だと信じていられる方が居られたのではありませんか?
女子プロゴルフはさくら選手全英オープン出場のため欠場なのでお休みします。その代りに先日の漢字検定の問題で易しい奴を一つご紹介しますのでお考え頂きましょう。
誤字訂正問題です。次の文で間違った漢字があるので正して下さい。
『戦場となった島を訪れ、戦没者の冥福を祈り慰霊碑の前で黙悼を捧げた』
解答は来週発表させて頂きます。