遂に確定申告に突入しました。二月になって漸く愚息も少し回復してどうやら仕事に復帰できそうなのでホッとしています。朝6時からの仕事と少しの食事を終えると私は毎晩寝床に入るのが夜7時とメチャ早くそれから11時まで4時間の読書が仕事の疲れを癒やす(増やす?)唯一の楽しみです^^。本の数は年300冊を優に超すと思います、読み終わった本を人にあげたり「古本市場」に引き取って貰って(佐川急便引取)ポイントも結構な数になったはずですがあの店はエスカレーターが上りしかなく、それも始終故障であり、長い階段に手摺りがなく帰路が怖いので行けずにポイントは貯まり放題です。階段と謂うものは年寄りには上りより下りが難しく垂水で一時全盛を誇ったダイエーが凋落したのは行きはエスカレーターでも帰りが階段だったことがお年寄りに敬遠されたのではないかと思って居ます。

私の読書傾向の読む本は全くランダムで自分も呆れるくらいですが、どちらかと言えば朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」傾向の青春小説でしょうか、今は失われた若い頃への郷愁だと思います。加齢とともに近年視力低下が進み、2M先のTV画面がぼんやりしか見えないし、何れ視力が失われるのもそう遠いことでないと思うので余計読書に熱が入ります。脳内での想像力や事象への分析力を培う読書は認知症最大の予防策だそうでと聞いて余計に力が入ります。読書の際のBGMは60年70年代のフォークソングとラテン音楽にピアノコンチェルト、(特にチャイコフスキー)などが多く、カセットのCDの音を低く微かにして聴いています。余り知られていないけどフォークで異色の山崎ハコなどお気に入りで「望郷」など幾度聴いても切なく胸に迫ります。さだまさしの「雨やどり」なんて心ホンワカで楽しいBGMですよ。

先月中読んだ本の作家を挙げると椰月美智子6冊堂場瞬一5冊佐々木譲4冊朝比奈明日花3冊森功3冊原田マハ3冊等々と読書傾向に節操がなくめちゃめちゃですが読んだ本が面白ければその作家の作品を続けて買って読み、本の末尾にある紹介から面白そうなものを選んで注文して読むスタイルを10年ずっと貫いています。最近変わったところでは経済学者宇沢弘文著「経済学は人びとを幸福にできるか」などとても面白かった。

先週田中角栄の秘書であり越山会の女王と謂われた佐藤昭子の「私の田中角栄日記」を読みました。角栄さんの生の姿がリアルに描かれておりとても良かった、彼が政敵の仕組んだロッキード事件の陥穽に嵌まらなければ未だ未だ日本を大きくしてくれた政治家であったと惜しまれてなりません。彼は獄中に居るときでも衆議院選挙では二回も圧倒的な票で当選していますから越後の人達にとって角栄さんは神様だったようです。彼が選挙で強かった理由の一つは雪深い里に道路を造ったことばかりでなく、議員事務所に就職担当秘書を常駐させて郷里の人達をNHKや電電公社(現NTT)など一流企業にどんどん就職斡旋をしたことだと書いてありました。就職が叶った故郷の人達は決してその恩を忘れなかったので選挙になると誰もが有給休暇を取って故郷に帰りお世話になった恩返しに無償で選挙運動に頑張って呉れたんだそうです。就職の斡旋をした人員は実に2500人を超すからもの凄いと思いました^^。その人から知人や親戚に声をかけると先ず一人50票は堅いからそれだけで充分当選できますが実際にはその倍も得票があった角栄さんは越後の救世主だったのです。

 

 

角栄さんと謂えば誰もが浪花節を連想しますが当の本人は洋画が大好きで特に「哀愁」「心の旅路」「嵐が丘」など悲恋ものが大好きだったと書いてあります。角栄さんの外観のイメージとは全く異なりますね、中でもドナルド・コールマン、グリア・ガースンの「心の旅路」(1942年製作)は何回も観て何時も泣いていたそうです。今時「心の旅路」なんてもう誰も知らないと思いますが、第一次世界大戦と交通事故で二回記憶喪失になった男が初め記憶のない頃好きになった女性を二度目に記憶をなくした後も好きになり、想い出さそうとする彼女の懸命の努力と共に最後は感動シーンで終わる名作です。私が高校生の頃、明石駅前の2号線に4軒ずらりと並んでいた右端の映画館の正面にこの映画のデッカい広告看板に描かれた所謂コールマン髭のドナルド・コールマンとグリア・ガースンの甘いくちづけのシーンを見てドキドキしたことを今もはっきりと憶えています。実際に映画(DVD)を観たをのは10年くらい前だったけど…。角栄さんは「オーケストラの少女」に主演したディアナ・ダービンも写真を持って戦地に征き、上官に「これは何だ」と聴かれ「恋人です」と答えて張り倒されたそうです^^。真の洋画好きだったんですね。

先週触れた生活保護者をいたぶる小田原職員ですが、週刊新潮によればケースワーカーの彼等は実は被害者であって糾弾されるべきは所得を隠して生活保護を受けている連中だと書いてありました。職員の彼等が罰せられなかったのは当然だったようです。昨年の不正受給の発覚は85件もあり中には会社経営の女性まで居て、刑事告訴までしたが不起訴になり今ものうのうと受給しているとか、どっちを信じたら良いのやら…(;;)、世間には表が裏で裏が表なんてことが良くあるから新聞記事なんて鵜呑みにしないことですね。

移民の問題でアメリカが揺れている、怖いぞ、危ういぞ、トランプは平成のヒットラーかもね(>_<)

三省堂国語辞典(平成14年発行第7版) きもい 気持ちが悪い、いやな感じだ、

新明解国語辞典(平成12年発行第7版) きもい  なし

明鏡国語辞典(平成12年発行第2版) きもい 気持ち悪い 用例 いつもへらへらして…、

新潮国語辞典(平成7年第2版) きもい なし

相当昔から流行っていた若者言葉であるが辞書に取り上げられたのは明鏡三国の平成12年が初めてのようです。三国は中高校生向けの辞書だから載せられているが、流石に「きしょい」まではない。新解さんは俗語が嫌いだから此れからも先ず載らないと思われる。

明鏡国語辞典 きしょい 気味が悪い 不快に感じる 気色が悪いの略

他の辞書には三国にも「きしょい」はないから、明鏡さんの面目躍如だね^^。

先週の読めそうで読めない漢字  人間(じんかん)到る処青山あり

今週の読めそうで読めない漢字  焚き火を(焼べる)