確定申告期が其処まで迫ってきましたね。その前に今月末までに年末調整の合計表と支払調書を作って税務署へ電子申告をせねばなりません。それに各市町村にお得意先従業員の給与支払報告書を送付し、更に本年度分償却資産税の申告の提出まであり寒い毎日ですが81才の老躯に鞭打って励んでおります。これだけ国や市町村の徴税に協力しているのにお金を頂けるのはお得意先からだけですから少し矛盾ですよね。

天下り斡旋疑惑を受けて前川文科省事務次官が遡って減俸された上引責辞任した(;;)、事務方トップの辞任は前例がなく他省庁に大きな波紋を起こしそうだね。平成8年に設置され多額の税金を投じて設立した官民人材交流センターを利用した文科省役人は一人も居ない!最近の5年間退職2ヶ月未満で学校法人に再就職した役人は局長を含めて42人も居り、退職翌日に天下った者14名には開いた口が塞がらぬ。此れを在職中の就職活動と言わずしてなんと言うか!監視委員会は他の省庁を含めてざっくり抉らないと国民の疑惑は晴れまいぞ。早稲田に天下った元文科省高等局長の吉田教授は流石に堪り兼ねて辞表を提出し受理された。早稲田にしてみれば文科省の意に添って居れば年に100億円補助金が貰えるので無理難題には逆らえる道理がないから其処を突かれた訳だろうが、今回のこの天下りの発覚は氷山の一角だ.「秘書だ、専用車だ、個室だ、交際費枠は年千万円だ」と条件付きで押し込まれる天下り先も堪ったものではないが、補助金の魅力には到底叶わないから悪弊が蔓延るんだね。国から出るお金には必ず柵(しがらみ)が纏わっている。全ては国民が払っている税金が原資だから我々はもっと声を大にせねばならぬが、それだって痩せ犬の遠吠えだよな(;;)。早稲田を辞めた吉田元局長もほとぼりが冷めた頃更に何処かの学校に押し込まれるだろうから週刊文春さんよく追跡してね、続報を待っています^^。

これらの事件は全て定年前に職員の肩叩きをしなければならぬ役所の構造による歪みが齎した弊害です。60才まで置いてやれば斯様な不祥事を生じさせることがありません。「定年前だけど辞めて貰えませんか」と言うから「何処に行ったら良いの?」となって人事課が仲人役を買う羽目になります。10年位前までも各国税局では昭和30年代までに採用した中卒高卒組がコンピュータの導入で人員削減されたため高年者がだぶつき困った挙げ句58才で肩叩きし定年までの残る2年間を民間企業に顧問料月額5万円から10万円で一人20社位顧問税理士として押し込み塡め込んで居ました。企業には迷惑千番な行為でありましたが国税局の慫慂に逆らうと後が怖いので大抵は受け入れ10人くらい犇めいて居る会社もありました。民間企業には我々民間税理士が関与していたため仕事は我々がして、彼等はお金を貰うだけで会社に出社することはなく会社は経費になる税金で国税局に睨まれないための交際費なら安いものだと考えて居たのだ。ノンキャリから北海道国税局長まで上り詰めた浜田常吉が退官時に税理士となり国税局から貰った餞別の会社からの顧問料を4年間に七億円を脱税し東京地検特捜部に逮捕され世間を騒がせたのは15年前の平成14年だったから憶えて居られる方も多いと思う。40年間税金の世界に身を置いた者が巨額脱税など考えられないことだが、税務署は元の部下も同様だから目を瞑ってくれると安易に考えたものであり、地検特捜の登場まで想定しなかったのが愚かだった。脱税も2割位にしておけば局も目を瞑ってくれたに相違ないが8割は法外だった。「過ぎたるは及ばざるが如し」蓋し名言だ。

うちではある会社の社長が国税局から税理士の派遣を打診されたが、硬骨な社長で「うちには税理士が居るから余分は要らん!」と断ったら1週間して局から大勢やってきて特別調査を掛けられたから私は国税局から嫌がらせの報復手段だと思って居る。天下り問題は国会でも取り上げられたが。国会尋問で国税局の担当職員が堂々と「民間企業への斡旋を辞めるつもりがない」と証言し世間をアット驚かせたことがあったことを覚えていられる方も居るだろう。終戦後初期の大量採用は復員軍人の受け皿だったのだが、彼等は署長にするとの約束で入署したのに全員課長にもなれず上席調査官で定年を迎えたから可哀想だった。私など若い頃税務調査後のお酒の席で彼等の恨み節の聞き役をさせられた。昔は規律の厳しい今とは大違いで税務調査の後キャバレー接待が付きものだったのだ(;;)。

稀勢の里初優勝お目出度う(^^)2年間に日本人3人目だ。トランプ氏大統領就任、日本丸はどうなるか?明日の東証寄り付きが注目されるね。日経平均は暴落するのか?

三省堂国語辞典の「お持たせ」

相手の持ってきたお土産の食べ物に対する尊敬語、(相手にすぐ出すときに言う)お持たせで恐縮ですがどうぞ…

新解さんのお持たせ

客が持ってきてくれたみやげものをすぐお茶菓子にしてその客に出す言葉、…で失礼ですが

新潮国語辞典の御持たせ

(おもたせものの略)ひとが持ってきた手土産の敬称。多く、直ぐにその場で開いて客に出すときに言う。

明鏡国語辞典の「お持たせ」

貰った土産物を言う尊敬語、貰ったひとがそれを持参した人に供してすすめるときなどに使う、自分が持って行く土産物の意で使うのは誤り、「×おもたせやギフトにピッタリの菓子」

広辞苑の御持たせ

ひとが手ずから持ってきた贈り物お土産、多く持参のものをその場で客に出す場合を言う。

各辞典の語釈は見事に揃っているが、明鏡さんは特に親切に用例誤りまで掲載している。新潮さんと広辞苑は「多く」が付いているから少し違和感があります。残念ながら若い方の知らない言葉ですが蘊蓄のあるとても良い言葉で、今ではこの優雅な言葉も知る人も少なく殆ど使われることがないのが少し悲しい。

先週の読めそうで読めない漢字

ブスからコクられて後込み(しりごみ)する

今週の読めそうで読めない漢字

首相の施政方針を(論う)