溝

先日ご紹介した風情のある溝のアジアンタムが或る日突然スッカリ刈られてしまった(;;)。此の状態を「焚琴煮鶴」と言う。此の四字熟語は漢検テストによく出るから憶えている。殺風景で風流心のないことを謂うのだ。何でも溝の上の家の住民が空き缶を捨てられて困るからと市に訴えたので、役人が沢山来て無粋にも全部刈り取り風情のない溝に戻してしまった。
空き缶は拾っても良いが光合成の主である観葉植物まで刈り取ってしまったら生態系の破壊ではないか!溝はたしかに市のものだ。しかし家の前の溝は自分たちで掃除して居たのに、今になって役所に掃除させるのは権利の乱用ではないか。此れでは溝の割れ目に棲息している沢山の小蟹も昼間はおちおちと溝の割れ目の外へ出られずノイローゼになるじゃないか(;;)。
私はアジアンタムが生えて居たから空き缶が捨てられた訳ではないと思うのだが、何処を勘違いしたんだろう?でももう少し待てば落ちている胞子からアジアンタムが生えてくるだろうが生え揃うまで半年はかかるから、それまで待たねばなるまい。将に「焚琴煮鶴」でねえの。

今日は参議院議員選挙日だ。何時もながら誰が受かっても余り将来に希望が持てないから、投票に行こうかパスしようか迷っている。
先日送られてきた選挙公報では候補者は地方区と比例区の両方について全員が掲げられていた、特徴的なことは比例区の候補者の名前の多くが平仮名(カタカナを含め)になっているのに愕いた、名前が多いが姓だって少なくない。正確に数えてみたら自民で25人中21人、民進が22人中19名、維新が19名中15名公明党は6人全員が仮名混じりであり、中には稀に本名が仮名の人も居ると思うが氏名の仮名表記の多さは異常だ、「水おち敏栄」なんて候補者も居る、「落」は3年生の配当漢字だしこんな字を「有権者には難しかろう」と平仮名にしたのだったら笑止だ。或いは「落」が「落選」をイメージしての験(げん)担ぎかもね^^。
仮名表記についてだが候補者が有権者の誰もを無知蒙昧と見下しているとしか私は思えない。私は選挙に於いて姓名が文部省の定めた常用漢字に該当する限りは戸籍の通り漢字表記する規則を作るべきだと思う、難読字にはルビで補えばよいのだ、投票所の記名場所にはちゃんと候補者の氏名がルビ付きで張り出されているから漢字が難しいから仮名で…なんて有権者を侮って居ると思う、安倍さんは「あべ姓」にしては珍しい表記だがちゃんと漢字で書いてるじゃないか。どんな難しい漢字でも有権者に読んで貰える立派な政治家になることだ、平仮名を使った著名な政治家なんて曽て居なかったでしょ。

日本ハムの大谷翔平選手が先週のソフトバンク戦で「一番.投手」として出場しナント!彼は第一球を右翼席にたたき込んだ^^。そして10三振の8勝目を挙げ連続無得点を30イニングに伸ばしたが此れから何処まで伸びるのか底知れないもの凄い選手だ。ピッチャーがトップでホームランなんて考えられないね!彼は打率でもダントツで0.339だが規定打数が足りて居たらパリーグ2位だ、ホームランだって10本打っているし、あと一本でトップテン入りだから物凄い。両刀遣いと謂う言葉は彼のためにあるのだろう。まるで漫画か劇画の世界だね、星飛雄馬と花形満がドッキングしたようなスーパースターの登場は子ども達の夢の実現であり、大谷選手のスケールの大きさは此れまでの王・長嶋の世界とは次元が大きく異なり子ども達に及ぼす影響は計り知れない、指名打者制のパリーグでは勿体無いし、パより弱いセリーグに移籍したら彼は20勝して打撃ベストテンのトップだって望めそうだ^^。
その彼も年俸2億円のうち毎月(毎日ではない)お小遣いを1万円使っているとネットに書いてあった^^。どうかダルさんのように悪い女に引っ掛からないでね。慰謝料って怖いからね。
昔々阪神から金星更に阪急に移った武智修と謂う投手が居たが、彼は6年間に18勝したが投手がどうしても嫌で内野手を希望し阪急広島近鉄の8年間に2回3割台の打率を記録し1000本安打達成直前にリタイアした選手だ。投手は花形だが選手生命が短いから野手で居たいというのが彼の願いだった。大谷選手も早い時期に投手に見切りを付けて打撃一本に絞った方が選手生活が長く保てると思うが、停滞しつつあるプロ野球を思えば此の儘両刀遣いで太く短く後世に大谷翔平の名を残して頂きたいと希(こいねが)う。

あの野々村竜太郎元議員の有罪が確定し、裁判所で彼がカツラであったことまでばれてしまいとんだ三枚目を演じたが、一方彼の功績も少しは讃えなくてはなるまい。彼の架空日帰り出張費900万円事件が明るみに出たせいで他所の議員から政務活動費数千万円の返還が粛々と行われ、且つ現在も政務活動費自粛ムードが活発化したことは偏に野々村元議員の事件に端を発したものだ。彼の号泣が世間の耳目を集めことの効果が大だったのだ。野々村さん有り難う^^。

日銀黒田総裁が7日の支店長会議で「国内景気は緩やかな回復が続いて居る」と述べた。支店長達は誰一人総裁の言葉を信用する者は居なかったが、一言返せば馘首になるから全員無言だった。そんなことでは此の人に日本経済の舵取りができるとは到底思えない。総裁は「消費者物価は小幅のマイナス乃至0%程度で推移する」と締めたが、緩やかに回復するものにどうして消費者物価が値下がりするのか意味不明だ?アンチ総裁派は全員クビを切られたし、イエスマンばかりの日銀では最早我が国の中央銀行としての機能を果たせなくなっているのだ。

三省堂国語辞典の「医者」
患者の診察、治療を行う人
新解さんの「医者」
病人を治し病気を予見し病気をなくすことを職業とする人
第4版までは「―その職業に生涯を傾ける人」だったから、第5版から生涯を傾けない人であることに気付いたようだ。

先週の読みたくても読めない字
今朝は街が霧に煙(けぶ)っている

今週の読みたくても読めない字
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