先週の月曜日、裏庭で栽培したさつまいもを収穫した^^。昨年は大根を植えて居たから目先を変えて見たのだが、西瓜の収穫のときも大根を引き抜くときも嬉々として参加した崖上ハイツに住むヤゴを見付けて呉れた少女が風邪で来られず盛り上がりのない芋掘りだった(^^)。

画像

収穫した甘藷の大部分で、真ん中の大きいのは挿し枝を取るための親芋です。切って炊くことになると思うがきっと美味しくないと思う(;;)。
うちの事務所入り口に置いてある小さい水槽には春に庭のビオトープで誕生したメダカ達が泳いで居る。ビオトープでも狭いのに30cmの水槽の中で飼い主のエゴの犠牲となっているのは可哀想だと思うがせめてもの罪滅ぼしにと餌だけは毎日3回しっかりと与え(ビオトープは1回)水替えも時々している。メダカと同居させられている川エビはめいめいてんで勝手に動いているが、不思議にメダカ達は決まって同じ格好をして同じ方向を向いて居るのが常だ^^、然し良く見ると群れと離れて一匹だけ反対方向に尻尾を振っている奴が居る。仲間外れにされたかなと思って見て居ると此奴は結構のびのびと水槽を行き来している。「僕は独りで生きているぞ、文句あっか!」と言わんばかり、60数年前ワルガキの時代に友達もなくクラスで独りぼっちだったが苛めっ子にまで敬遠されて居た狷介固陋な私とそっくりな性格の此奴にすっかり愛着を覚え、つい餌を此方に大目に撒いてしまうが、「同病相憐れむ」と言う奴かも知れないな、然しメダカにも個性があるなんて不思議だなあ^^。否、否、「一寸の虫にも五分の魂」と謂うではないか。
80歳の石原慎太郎が都知事を辞して国政に参画しようと新党を立ち上げ国会解散総選挙へと年末の気忙しいときに火蓋が切って落とされた。世界から見ればまるで「コップの中の嵐」だろうな:-)。石原都知事の辞職表明の理由として日本の官僚が「優秀だ優秀だ」と言われながらその実、継続性と一貫性に拘り物事を多角的に見る柔軟性に欠け、硬直した手法に拘泥するため地方の実態も知らずに机上で物事を決めて行く悪弊から脱却できずに居る弊害を挙げて居られ此等を打破すべく老骨に鞭打たれたそうだが、私も官僚に対して同じ思いだ、つい先だって私は原発ドラマ「希望の園」の筋書きを読んで、お役人は原発現地被害者について何の思い遣りも有して居ないんだなと思った。あの未曾有の大事件に際し役人は机上で20km圏内ルールを決定し現地を何も見ることなくこの線引きに固執した処に役人の国民に対する軽視を知った。20kmボーダーラインで分断された福島県の鈴木さんという方のご自宅の庭が20km圏内と圏外に真っ二つにされ、圏外とされた庭では手入れをされた花が咲き誇って居るのに圏外の方は手入れがされないため全てが枯れ果てて居るそうだ:-)。20km先のたった2mなら僅か1万分の1に過ぎない、花の枯れ果てた方には放射能が充満し百花繚乱の方は放射能が全く存しないなど誰も思って居ない。風が吹けば圏内は15kmにも25kmにも変化するに違いないから目安である20kmに執拗に拘る役人は頭が硬く融通が利かぬ天然のアホだ。役人の作った規則とは融通が利かぬものだが、四角い法律を丸く用いるのが役人の仕事だと思っていたから用いる方も真四角では誰も救われないぞ(;;)。「木を見て森を見ず」の格言があるが、こんな役人ばかりだから日本はアメリカばかりか中国、北朝鮮、韓国にまでバカにされ、せせら笑われるのだろうな:-)。過疎地帯だからまだしも良かったものの若し20kmラインが家の中だったらどうするのか、家を半分壊すわけにも行かず家全体が利用不能とされるのだろう、然しよく考えて見れば庭半分使用禁止なんてもっと残酷で惨いのではなかろうか、役人は「休まず、遅れず、働かず」だとよく言われるが、「融通の利かぬアホだ」も加えるべきだろうな:-)。
毎日新聞今朝の川柳にいみじくも投稿あり、「耳掃除してられるのも役所ゆえ」
急に文学の話に飛ぶが、志賀直哉の「暗夜行路」を10代と60代で二回読んで、時任謙作なる金持ちの放蕩息子が父親の妾を嫁に貰いたいなどと巫山戯(ふざけ)たことを言うつまらぬ自分史の小説がどうして名作だろうかと私は予て訝しく思って居たが、私が名もなき衆生の一人とあっては世人に公言もできず自分の浅学菲才のせいで彼が理解できずに居ると恥じてずっとブログにも蝕れずに居た。処が日本を代表する作家であり文芸評論家の丸谷才一が昨年書かれたたエッセイ集「月とメロン」の中で『志賀直哉の「暗夜行路」のプロローグを読んで閉口して此はダメな小説に違いないと思ったが果たして予感は的中した。読んでみてズバリでした。』と書かれたのを読んで思わず飛び上がった^^。昭和を代表する文芸評論家丸谷才一の目は誰よりも確かだから私の目も節穴なんかではなかったのだ(^^)/。志賀直哉は小説の神様とか言われて居るが、ヤフーの知恵袋など見ていると実際はつまらん作家やと書き込んで居る人が沢山居るのに気付いて目からウロコだった^^。そう言えばこの人長編小説は「暗夜行路」一冊きりだ、彼がどうして文豪だなんて謂われるのか不思議だな?
私は此の秋頃から前述丸谷才一の作品を読み始めたが先月87歳で急死され執筆中の作品が多く残されて未完作品として先日発売の文芸春秋に掲載されている。彼は東大を僅か3年で卒業された秀才で「博覧強記」の言葉がピッタリ当てはまる人であり、持てる知識の量の物凄さは作品を通じて犇犇(ひしひし)と伝わってくる。亡くなられた後アマゾンで購入する彼の書物(古本)の価格が値上がりして困ったが、暫くして治まったので今のうちにと未読のエッセイ集20冊ほどを全て購入した^^、山本夏彦翁のエッセイ集と併せて本年中に読破したいと思って居る。
先週日経の夕刊にて丸谷さんの追悼録が掲載されたが死ぬまでペンを放さなかった現役作家であり、「文人と謂う言葉がしっくりとくる古風な佇まいの作家だった」と結ばれていた。私のブログではこれから当分彼丸谷才一の博覧強記振りを存分に皆様にお伝えしようと思う。
先週の常用漢字の表外読みの答え
(謀)を巡らしているらしい。 (はかりごと)でした。
今週の常用漢字の表外読みの問題
(打打)発止と打ちあった
先週灘中入試問題の解答です
エラーでやらず(もがな)の追加点を与えてしまった。
「聞こえよ (がし)に悪口を謂われて腹が立った
まじめに働いてきたAさんの話を聞いてさも(ありなん)と思われた。
「私でも国語位は灘中の入試できるんや!」などと思われたでしょうね?