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秋も愈々終盤に入り寒い冬がその辺まで来ているようだ。お馴染みのEさんが北海道を旅されて沢山写真を頂戴した^^。此は最果ての宗谷岬にある間宮林蔵の銅像だ、眼下に蹴立てるオホーツクの白浪が眩しいな。遙か向こうに小さく見えるのは樺太なのか或いは船影だろうかとEさんに問えば小さい島だそうだ。樺太が見えるのは特別天気の良い日だけだとか…。
アメリカと日本と半々に暮らしているお得意先のTさんが来春の申告のことで訪ねて来て仰るにはオバマ大統領の再選で愈々アメリカでも国民皆保険になるそうだ、これを「オバマケア」とか謂うそうな(;;)。つまりアメリカに住む誰もが医療保険への加入義務が生ずるらしいがあちらの医療費はメチャ高いので病気になったら帰国して日本で治療されるとか…(;;)現にTさんは先月帰国されてポーアイの市民病院で心臓のカテーテル手術をされ現在病後の療養中だ。来年からアメリカに永住される予定であり今年春に会社を畳まれたが病気のことを考えると医療費が高ければ医療保険だって高いに違いなく今になってアメリカ永住に思案されて居るようだ、処でアメリカは貧民窟やスラム街が多く貧困の度合いは我が国と桁外れの筈だが、そんな人達には医療費は疎か医療保険料すら払えるとは思えんからアメリカで生活保護とは聞いたことがないし、国民皆保険とは訝しいぞな、其れこそオバマケアレスではないか、彼等は病気になれば座して死を待つしかないのではなかろうか:-)。そうだ、アメリカでは我が国の中国人同様無国籍のお邪魔虫が沢山居るんだったな:-)。
「(谷間)って何?」と何気なく人に聞くと、即座に「谷と谷の間やんか」と言われる^^、「山と山の間と違うか?」と返すと暫し考えて「…うーん、そうやな」。実際に広辞苑の初版本では「谷と谷のあいだ」と書いてあったそうだ^^。谷と谷の間は山ではないか、調べて見ると此の誤りには根拠があってその昔発行された「言海」で「谷間」を引くと「たにあい」に同じとあって「たにあい」を引くと「谷と谷との間、タニマ」となって居る、つまり広辞苑は「言海」を模写したことが分かる。もう少し深く「大言海」を見れば「たにあい」は谷間、谷と谷の間、たにまとあり、「たにま」には、はざま、たにふところ、とあって両者の意味が等しくない。さすれば大月文彦先生はどう書いて居られるか孫に与えた「大言林」を読んで貰うと谷間(たにま)は(谷間たにあい)に同じと書いてありと「タニアイ」には谷と谷の間と書いてあった。真犯人は大言林だったのだ!更に大言林の「谷間」の「間」の字が異体字で「閒」になって居た。漱石の弟子内田百閒の「けん」の字だ。昔は谷間という処は山の稜線に掛かった月が美しく見えたのだろうから雅(みやび)でとても叙情的だ^^。今では山間(やまあい)から上る日の出や夕暮に沈む太陽へと変わってきたのだろうが、時代によって文字まで変わって行くなんて不思議だな、私は月の方が好ましいと思う。
仕事で月1回程度明石に行くが帰るときJR明石駅の改札を入って直ぐ傍にあるエレベーターを利用する。膝が悪いわけではなく隻眼のため階段の段差が怖いからだ、エレベーターに向かい合って障害者用らしいトイレがあるが、エレベーターの前に立つとセンサーで関知するらしく「此処はタキノトイレです」と呼び掛けられて戸惑う、「駅のトイレ」の聞き違いかと思ったが暫くすると再び「此処はタキノトイレです」と言う。間違いなく「えき」ではなく「たき」と言っている。エレベーターに乗ってから良く考えたが「タキノトイレ」ではなく「多機能トイレ」と言っているのではないかと思った。障害者だけでなく老人等も含めた優先座席的なトイレだろうが排便排尿以外に別にすることも思い付かず「多機能」って少しオーバーかなと思った。もう少しマシな表現はなかったのかなあ。
エレベーターで思いだしたけど、山陽電車の垂水駅のエレベーターに乗って→←ボタンを押したらドアが閉まって暫くして「行き先ボタンを押して下さい」とコールされ少しも動いてないのに愕く(;;)、改札階で乗れば行く処はホーム階しかないから→←ボタンを押せば勝手に上がって呉れたら良さそうなもんだが此は過剰さービスではなく明らかに行き先が複数階あるエレベーターのソフトをそのまま使ったプログラムミスなんじゃないかと思った。処が今度は新開地駅で同じことが起こり、→←ボタンを押し考えごとして居たら今度は止まった儘で何のアナウンスもなかった(;;)。この駅は神戸高速鉄道で山陽電鉄ではないからエレベーターも違うものを使っているようで、山陽より不親切だから不愉快で、山陽電車のアナウンスの親切が懐かしく身に沁みたものだ^^。鉄道の場合、最近は障害者や老人に配慮して昇降機が多く使われるようになったが、都心部は除いて改札階とホーム階だけで中間の停止階がない場合が圧倒的に多いに違いない、それなら製造台数も可成りの数にあがる筈だから、少しプログラムを変更して→←と←→だけにして目的階の表示をなくせば乗客に優しく且つ省エネ効果が可成り高いと思うがどうなんだろうか?
電車と謂えば先日仕事で神戸へ行くとき須磨の駅で何気なく駅看板を見ていたら「え?中退しても難関校!」なんて大きいのがあった。予備校も現役の大学生にまで食指を伸ばさねばならぬとは愈々少子化に追い詰められて居るのだろう。大変だな:-)。
先週泉佐野で産経新聞販売店の所長が酒を飲んで車を運転し、通行中の男性を轢いて引き摺り死亡させ逮捕された事件で、産経新聞の広報部は「取引先である販売店の所長が逮捕されたことは誠に遺憾です」とコメントした。「取引先である販売店」と表現したのは「うちの会社ではありませんよ」と距離を強調したかったのだろう。「遺憾です」とはよく使われる言葉だが、この言葉は「残念に思う」の意であって謝罪の意味は全く入って居ない。産経新聞もその辺を充分に心得て使ったのだろうが、世間では一般的に謝罪の言葉と誤解されて居るからサンケイが申し訳ありませんと読者に謝ったと思われてしまったろうな:-)。
先週の常用漢字の表外読みの答え
(打打)発止と打ちあった、(ちょうちょう)発止でした
今週の常用漢字の表外読みの問題
彼は一族の(覇)だ、